第53話 エピローグ
Side:スルース
次は地中だな。
地面に撃ち込んでも駄目かもな。
「おい、クジラ! 地面に落ちたモンスターの死骸を集めて一か所に集めろ!」
「キュウーン!」
クジラが吸い込み、そして吐き出す。
地上に肉の塊ができた。
地面が揺れ、黒い金属のワームの怪獣が顔を出す。
ロックワームの親戚だろう。
脳天に一撃してやる。
「【バリヤー、エクスプロージョン】、ロケット加速。【アラーム、バインド、バリヤー、エクスプロージョン、クールウォーター、パヒューム】、脳震盪パイルバンカー!」
金属ワームは気絶した
クジラとイモムシが金属ワームを白に染めていく。
ワームはオークを一匹吐き出した。
「【バリヤー、エクスプロージョン】、ロケット加速。【アラーム、バインド、バリヤー、エクスプロージョン、クールウォーター、パヒューム】、普通のパイルバンカー!」
オークは爆散した。
今の聖なる杭のナノの攻撃力は相当だな。
光は増々、強くなる。
「次は亜空間かよ。どう探す」
「スールス様、私の出番ですわね。千里眼。見えました。案内します」
リリアンヌの指示の場所に到着。
「【アラーム、バインド、バリヤー、エクスプロージョン、クールウォーター、パヒューム】、次元震パイルバンカー!」
空中が割け、黒い金属の龍が現れた。
さて、どうする?
龍は強そうだ。
なんだ手に弱点があるじゃないか。
あの玉が弱点だろう。
「【バリヤー、エクスプロージョン】、ロケット加速。【アラーム、バインド、バリヤー、エクスプロージョン、クールウォーター、パヒューム】、クラッシュパイルバンカー!」
玉は砕けて、白い光になって輝く金色の玉になった。
しかも両手。
弱点増えたじゃないか。
龍も白くなった。
まあ別に良いか。
「スルース様、空を」
見上げるとでかい黒い球が浮いている。
距離感が把握できない。
「リリアンヌ、距離は?」
「月と同じぐらいです」
良いねぇ、燃えるねぇ、こういうのが胸熱展開だろう。
4匹のでかぶつと、ある村に行く。
「よう、サムボデだったな久しぶり」
「あんたは? 忘れちゃいないぜ」
「仕事だ。あそこに見えるでか物のモンスターを合成しろ」
「できるかぁ!」
「できなきゃ、世界が滅ぶ。空に黒いのが見えるだろう。月と同じ大きさらしい。落ちたらどうなるか解るよな」
「知らんぞ。俺はどうなっても知らん。もうやけくそだ。お前、酒!」
「はい、あなた」
「ぷはぁ、やってやる。合成ぇ!! ひっく。吐きそう」
4つの怪獣モンスターはひとつに合成された。
これに中に乗って出撃だ。
大気圏離脱も、魔法でGを緩和。
宇宙空間では人工重力。
空気タンクも問題ない。
空気漏れを防ぐ結界も問題なし。
宇宙空間に出たが、宇宙船モンスターの中は快適。
さて、黒い球を砕かにゃならん。
「ナノ、全力を振り絞れ! 一撃必殺だ!」
「もう、滅茶苦茶! 4魔王は各個撃破で封印、邪神は復活前に封印強化する予定だったのにぃ! やるわよ! やりゃ良いんでしょ!」
「変形、人型!」
宇宙船モンスターが人型になる。
右腕の甲にはナノがいて、その光はでかいパイルに見える
「星砕き、パイルバンカー!」
黒い球は粉々になり、白い光になって惑星に落ちて行く。
地上からは流星雨に見えるだろうな。
「スルース様、ロマンチックですわ」
「リリアンヌ」
抱き着いてきたリリアンヌの体温を感じ、心臓の鼓動を感じる。
吐息が甘い。
「自主規制、パイルバンカー!」
大気圏突入しながら、パイルバンカーしまくったことだけは言っておく。
地上に帰ると、みんな拍手喝采してた。
ゆっくりと、滑るように魔法で進む。
落ちて来る紙吹雪。
ラッパの音と、多種多様な音楽。
みんな笑顔だ。
リリアンヌも隣でニコニコと笑っている。
だが、俺は喜べない。
ナノは普通の石になってしまった。
喋ってくれない。
ちょっと悲しいな。
お気に入りのパイルだったのに。
二度と作れない。
「みんな、聞いてくれ! ここにはいない散っていった女戦士がいるんだ! 彼女の復活を神に祈ってくれ!」
みんなが静まり、跪いて神に祈る。
石の杭だったナノは光と共に消え、隣にいるリリアンヌのお腹に吸い込まれた。
俺はナノの鼓動を感じた。
「ありがとう! 彼女は生き返った!」
これで、俺の物語は終り。
まだまだ、続くのだが、それを語るのは野暮だな。
あとがき
打ち切りエンドです。
終わりの方のエピソードは最初に書きました。
なので綺麗に終われたかなと。
4魔王戦と邪神戦は60エピソードを費やす予定だったのですが、端折りました。
サブキャラの結末も端折りました。
アイラの結婚式とか、卒業とかですね。
リメイクしたいですね。
方針も決まってますが、いつにするか考えてます。




