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一撃必殺!パイルバンカー!~スキルがなくて追放された俺はパイルバンカーで天下を取ってざまぁする~  作者: 喰寝丸太


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第38話 策略の失敗

Side:ゴーレム傭兵団の団長


 ミスリル鉱山を手に入れた。

 やったぜ、これで俺は大金持ちだ。


 ゴーレムが3体もいれば、守るのは問題ない。

 坑道の出入り口のゴーレムの援護魔法は、ふもとまで届く。

 要塞並みに攻略は難しいはずだ。


 Sランク冒険者が来ても撃退する自信があるぜ。


「ごぼっ、敵襲……」


 通信魔道具を持っているのはゴーレムに搭乗している幹部だけだ。

 最前線にいる俺がスルーされて、どのゴーレムがやられた?


「盾、応答しろ」

「団長、何か?」


 盾は無事か。

 となるとやられたのは杖だな。


「杖がやられた」

「敵襲ですか。こちらは大丈夫なようです」


「警戒しろ」

「何だ? 爆発したのか。敵が来たようです。姿は見えません」


「応援を行かせる。持ち堪えろ」

「ぐわっ! げふっ! し、死にたくな……」


 盾もやられたか。

 くそっ、どんな奴だ。


 敵の正体が分かった。

 鉱夫だ。

 いま、集団が目の前にいる。

 反乱だな。


 この中に怪物がいたらしい。

 スキルチェックは最初にした。

 坑道の奥にでも隠れていたか。

 念入りに坑道をチェックするように言ったのに、へましたのはどいつだ。


 睨み合いってことは、話し合いがしたいのか。

 占領した時に、今までと変わらない賃金を払うと約束したのに、欲深い鉱夫共め。


 背後から爆発音。

 背中から肺に、何かが貫通した。

 どうやら、やられたらしい。


 血を盛大に吐いた。

 終わりなのか。

 この仕事を持って来たエローラが疫病神だったのか。

 エローラに災いあれ。

 くたばれ、エローラ。


「俺が死ぬ?! かふっ! 死ねるものか……」


Side:ガセイン


 失敗しただと!

 まあ、良い。

 母の隠し金庫の金が、少し減っただけだ。

 エングレイ伯爵家が何か言ってきたら、惚けよう。

 契約書の類は、傭兵団に渡してない。

 俺の名を騙った誰かが、奸計を張り巡らしたのだ。

 そういうことだ。


「今回は、残念でしたね」


 エローラが俺に会いに来た。

 傭兵団が失敗したのを聞いたのだろう。


「所詮は金で戦う卑しい奴らだ。大して期待してはいなかった。エングレイ伯爵家が俺が出した依頼金の倍も出せば、寝返るような奴らだろ。そういう展開もあるから、期待はしてない」

「そうですね」


「しばらくは様子見だ。エングレイ伯爵家の出方を見てみたい」

「ええ、それがよろしいかと」


 いざとなったら、全てはエローラがやったことだ。

 エローラを利用するなら、手懐けておきたい。


「母の隠し金庫の金はまだ余っている。何か買ってやろう」

「嬉しい」


 エローラは貧乏男爵家の娘。

 最初に会った後に調べさせた。

 従姉弟というのは間違いない。

 貧乏男爵なら、安物で良いな。


 宝石店で、金貨1枚のブレスレットを買う。

 この程度で良い。


「着けてやろう」

「素敵です。嬉しいです。幸せです。一生の宝物とします。ガセイン様、一目会った時からお慕いしております。婚約者の地位など望んでません。お側に置いていただけるだけで、エローナは満足です」

「愛人で構わないというのか」

「はい」


「気にいったよ」

「愛の証が欲しいですわ。愛を交わす場所を調べてあります」

「用意が良いな。行くぞ」


 連れ込み宿という物に入った。


「初めてですので、激しくはなさらないようお願いします」

「ああ、心得てる」


 エローラと交わった。

 シーツに残った血の跡。

 初めてというのは嘘ではないのだな。

 俺に惚れているのなら、利用するのは容易いな。


 貧乏男爵家と伯爵家では、格が釣り合わない。

 愛人でも、十分すぎるぐらいだ。

 めんどくさくなったら、切り捨てよう。


 しばらくは気晴らしに、遊んでやるさ。

 母のことで、むしゃくしゃしてたからな。


 それから、いくら経っても、エングレイ伯爵家からは何も言ってこなかった。

 拍子抜けだな。

 奸計を張り巡らす貴族だから、勝算のない戦いはしないのだな。

 証拠がなければ、裁判での戦いを挑んだところで返り討ちだ。


 チクリとも言わないのは不気味だが、手の内を見せないという考えだな。

 実際に俺はエングレイ伯爵家の出方が分からない。

 絶対に何か画策している。

 俺だったらそうする。

 エローラからも情報は入ってこない。

 エローラも大して役に立たないな。


 まあ、会うたびに、交わってもてあそんでいるから、それはそれで良いのだけどな。

 情報を得る手段が必要だ。

 そうだ騎士学園に入学しよう。

 そろそろ、試験があるはずだ。

 騎士を目指そうとは思ってないが、人脈を作るのにはもってこい。

 父上に頼んでみよう。


Side:エローラ


 ガセインと寝た。

 隠し持ってた血のりで誤魔化されるのだから、男なんてちょろい。

 でも、ガセインは私の虜にはなってない。

 しぶとい。

 他の男は簡単に転んだのに。


 やっぱり、キュラリー叔母様の息子なだけはある。

 クズの匂いがする。

 ポイントは減点ね。

 夫にするなら、クズは駄目。

 純真で馬鹿な方が、操縦し易い。


 リリアンヌの近くに、認識疎外のスキルを使って行くのは怖い。

 千里眼で見破られそうな気がするから。

 危機察知スキルもそばに来た私を警告するかも知れない。

 これだから、使えるスキルを持っている奴は嫌い。


 一か八かは不味い。

 オークの件で学んだわ。

 私のスキルを完全に信用しては駄目。

 破る手段ならいくらでもある。


 キュラリー叔母様の芳香スキルも破られたのでしょう。

 脱獄して捕まるということそういうこと。

 スキルはあくまで手札のひとつ。

 切り札にはならない。

 普段使いするなら、余計にそう。


 私は、リリアンヌが出掛けたのを見て、エングレイ伯爵家に潜入した。

 リリアンヌの弱点を探さないと。


 リリアンヌの部屋に入ると、机の上に置いてある凄い物が目に入った。

 腕ほどの長さの金属の杭。

 根元に丸い球がふたつ付いている。


 これはひよっとして、リリアンヌが自分を慰めるために使っている物なの。

 とんだ淫乱ね。

 この太さと長さでないと満足できないなんて。

 婚約者がいないのも分かる気がする。


 これに匹敵する男性はいないと思う。

 それに、こんな目立つ所に置いてたら、部屋に出入りするメイドはみんな知っている。

 婚約者候補の男性も普通なら、ある程度は相手のことを調べる。


 このことをメイドから聞いたら、断るに違いない。

 評判を聞く限り、男とは遊んだりしてないようね。

 いつもべったりとお目付け役のメイドが張り付いている。

 淫乱なリリアンヌがやらかさないように見張っているのかも。


 淫乱だけど、処女なのね。

 まだ、男とはやってない。


 隠す気もないようだから、噂を広めても大したダメージにはならない。

 結婚なんかしなくても良いと、そう考えているのね、きっとそう。

 きっと家族も変態の淫乱だと知っているから、結婚を勧めないのね。


 これはある意味強敵ね。

 婚約者という弱点がない。

 おまけに特殊な性癖を隠さない。

 手強いわね。

 今までの人生で、会ったことのないタイプ。

 これは考えが読めないかも。


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