6話
ギリギリ月曜日
「黒斗くん、、、」
生徒会長一一がやや緊張感の漂う生徒会室内にてやや失言じみたことを言った黒斗に対して冷ややかな視線を向ける
そして、
「うん、そうだね。しょうがない。それじゃあ麗くん、4人のおもてなしよろしくね」
「はぁ!?なんですか藪から棒に。そう言うのは神堂さんの仕事では?」
「えぇ〜でもみんなを怖がらせたのは麗くんだし〜、あと優には仕事を頼みたいしね」
「、、巫山戯ているんですか?」
「巫山戯てなんかないさ。それじゃあ頼んだよ、私は手伝わないからね」
麗先輩の顔が歪む
「そうです!2年の彼は、、、」
「あぁ、彼はまだ来ないと思うよ」
さらに麗先輩の顔が歪む
一方で一は優に対して指示を出す
「それじゃあ優には取ってきて欲しい資料というか、プリントがあってね」
「ふーん雑用だねぇ」
「こういうのは一番動ける人がするべきだからな」
「お前も動けないわけじゃないだろうが。んじゃまぁ行ってくるわ」
神堂先輩が室内からいなくなる
麗先輩が黒斗たちをもてなそうとしたその時
「あ、そうだ麗くん。何かわからないことがあれば聞いてね?“生徒会長”に、ね」
その言葉を聞いた瞬間、麗先輩の雰囲気が変わる
「、、、えぇそうですね。もしもの時は頼らせてもらいますね」
そう言ってもてなしの準備を始めてすぐに彼女の手が止まる
「飲み物が、無い?」
生徒会室には常に客人に対して出すように飲み物が常備されている
麗の記憶では昨日の時点では飲み物が残っているはずだった
麗は考える
もしもあの性格の悪い生徒会長が何かしら仕掛けているとしたらこのタイミングしかないのだが、自分が今日ここにきてから一度もあの男は生徒会室に置かれた冷蔵庫に近づいていない。
つまり、自分が来る前か、昨日の段階で隠すか何かするはず。
麗が今日この生徒会室に来たのは4人と変わらない。つまり自分が来る前でも昨日の段階だとしても、一年生4人が生徒会室に来て私がおもてなしをすることにならないと無駄になる細工、ということになる。
なんにしろない以上は聞くしかない。が、
それは彼女のプライドが許さない。しかし、一応客人に当たる一年生を待たせるよりも優先させることでもないと判断し、麗は一に聞く
「すみません“生徒会長”?」
「おや、どうしたんだい?麗くん?」
「常備されているはずの飲み物がなくてですね」
それに対して一が答えるより先に黒斗たちが答える
「あの〜別に俺ら喉乾いてるわけでもないので飲み物は無くても大丈夫ですよ〜」
「あ、別に俺も大丈夫ですよ」
「私も〜」
「、、わ、私も」
「お心遣い感謝します。が、これは我々の問題ですので少しお待ちください」
麗先輩の反応を見て一が答える
「常備していた飲み物は昨日のうちになくなってしまってね」
「そうですか、、、」
麗先輩が考え出したその時
「5・4・3・2・1」
「?一体なんのカウントダウンで」
「0」
「すみません少し遅れましたー」
カウントが終わる瞬間生徒会室の入り口が開く
おそらく飲み物が入っているコンビニの袋を持って
小話『呼び方』
優「ねぇねぇ」
麗「なんでしょうか?」
優「すごい今更なんだけどさぁなんて呼べばいい?」
麗「はい?」
優「いや、なんかここまで名前を呼ぶ機会があんまりなかったんだけど今考えると何て呼んでたっけ、って思って」
麗「、、青木さんだったと思いますけど」
優「なんか距離あるなぁ、、、麗ちゃん、とかは?」
麗「ちゃん付けはちょっと」
優「そっか〜じゃあ俺も麗くんって呼ぼうかなぁ」
麗「やめてくださいそれならちゃん付けで結構です」




