第16話
時間が、ない
なぜ…
「え、行事の規模縮小してたんですか?この高校。」
その聞き捨てならない情報に黒斗は口を挟む
「あぁ、残念なことにね。僕たちが入学した年から年々規模が縮小していってるんだ。理由は色々だけど、行事におけるルールの厳格化によって縮小せざるを得なくなったっていうのが真実かな」
「規模が縮小するレベルのルールってなんですか…」
「色々ね。そんな状況でどうするか、じゃあ次は日向君!」
「え?あ、はい」
「どうすればいいと思う?」
「えっと…」
急に話を振られた日向はどうやら油断していたようでかなり目が泳いでいる
すると小さな声でこちらに話しかけてくる
「黒斗〜助けて〜」
「なんでこっちに振るんだよ!」
「だって〜」
どうやら普通の声の大きさで行われた俺たちの密談はあっさりと会長にばれ、
「おや、黒斗君も一緒に考えるのかい?」
「え、あぁ、えっと」
急に振られた俺の脳は全力で回転を始める
そして結論を出す
「ルールを、元に戻す…とか?」
「…そうだね。正解だ。悩まなくても出る結論だね」
「お、なんか今喧嘩売られた」
「いやいや、冗談だよ。で、ルールを戻す方法だが、ここはシンプル。生徒会で変えられる。」
「あ、そうなんですね。じゃあ普通に変えればいいのでは?」
「そうなんだが、流石に勝手気ままに変えるわけにはいかないからね、承認が必要なんだ」
「承認ですか。誰のですか?」
「各種委員会の委員長達と生徒だね」
「委員会の委員長ですか」
「そ、まぁ委員会も委員会でめんどくさいんだけど、めんどくさいのは生徒だね」
「そうなんですか?」
「あぁ。なんせ説得が難しい。委員会の面々はやろうと思えば抱き込めるけど生徒は流石に無理だから確実に成立させるみたいなことはできないんだよね。」
「何サラッと怖いこと言ってるんですか」
「いや、そんぐらいしないと面倒臭いんだよ、あの委員長ども」
「え、そんなに面倒臭いんですか?青木先輩」
「なんで僕じゃなくて麗君に聞くんだい??」
「まぁ、面倒臭いですね。去年までの先輩方の方がマシでしたね。今年の方がよく知ってる分厄介です。ってか私嫌いです。あの人達」
「麗君辛辣だねぇ。まぁこんな感じの人が生徒会の3年には多いから、シンプルに仲悪いんだよね」
「え、シンプルに仲悪いの?」




