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詩❲恋愛❳

感情が染められていく

作者: 日浦海里

一度身に帯びた熱は

失われること無く

内に留まり続けてる


触れたところで

こんなにも肌は冷たいのに

内側は流れる血が沸騰してるかのようで


太陽の放つ紫外線のように

分子運動を早める電磁波のように

触れてもないのに

燃えるように熱い


いっそ本当に燃えているのかもしれない

燃えて尽きるまで

止まることはないのかも


内側の熱が全て尽きたら

あとに残るのはなんだろう


抜け殻なのか

亡き骸なのか


誰かが拾い集めてくれたら

きっと明らかになるだろう




耳元で囁いている音は

一度も止むこと無く

きんっと鳴り続けている


電子機器が放つ波長のようにも

誰かが小さく囁いてるようにも

聞き取れてもいないのに

求めてる言葉にも思えて


いっそただの妄想だったらいいのに

疲れて眠るまで

止まることはないだろうけど


こめかみを抑えて耳を塞いだら

それは途切れてくれるだろうか


耳鳴りなのか

耳障りなのか


遠く聞こえるサイレンの音は

わたしを救ってくれたりはしない


救われたいと思ってるんだろうか

いっそこのまま


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― 新着の感想 ―
[良い点] 解釈はいろいろですが、 これは危険な恋の歌なのでしょうか? そうとしか、読めなかった自分(;^_^A きゃ~っ、ドキドキハラハラしちゃいました。
[一言]  内側が燃え尽きたら。  抜け殻でも亡き骸でも、内がないなら残るものは同じなのかも、と思いました。  空っぽの内側で鳴り響く音は、空っぽのだからこそ大きく響いて。  気付かなかった望みも少…
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