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#記念日にショートショートをNo.4『いのち』(Life)

作者: しおね ゆこ

2018年5月3日(木)憲法記念日 公開

【URL】

▶︎(https://ncode.syosetu.com/n5730ic/)

▶︎(https://note.com/amioritumugi/n/ncb3641aea4d2)

【関連作品】

なし

いのちは、とても大切なものだ。

その数の多い少ないではなく、

その種類の違いでもなく、

すべてのいのちは大切なものだ。


何かの動物のいのちが人間によって奪われたとしても、わたしたち人間は、人間のいのちが失われた時ほどに悲しみは感じない。それどころか、失われたいのちが人間のものだったとしても、その人間の属する国のネームバリューや数によっても、感じ方は違う。


多くの人が、1940年代に起きた「第二次世界大戦」を知っているだろう。

多くの人が、2001年9月11日に起きた「アメリカ同時多発テロ」を知っているだろう。

多くの人が、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」を知っているだろう。


でも反対に、

何人の人が、  年 月 日に起きた「」を知っているだろうか。何人の人が、  年 月 日に起きた「」を知っているだろうか。

何人の人が、  年 月 日に起きた「」を知っているだろうか。


いのちの価値に、違いはない。

いのちの尊さに、違いはない。

いのちに、違いはない。


私たちは、テレビで流れたり新聞で目に留まったりする〝知る〟失われたいのちに、悲しみを見い出すことはできるけれど、〝知らない〟失われたいのちに、悲しみを見い出すことはできない。目にして知ったものでも、歴史的に見て大きなものではない限り、その多くを忘れてしまう。概要を覚えていても、詳細は思い出せない。


差別を、そんなつもりはなくても、気付かないうちにいつもしている。わたしたち人間は、罪な生き物だ。他の動物より多くのものを得ていながら、より多くのものを自ら手放している。


すべてのいのちを知るのは不可能だから、仕方のないことなのだろうけれど、やはりそういうことに気づけていないのは、とても残酷だ。


いのちって、なんなのだろう。

わたしたちは、なんなのだろう。

【登場人物】

【バックグラウンドイメージ】

【補足】

【原案誕生時期】

公開時

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