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8,VS他国の3人?

いよいよ決勝です。

なんだか怪しい三人はいったい何をしてくるのでしょうか。

 レンさんが他国の3人を無視して後ろの騎士に迫ります。


 「行かせませんよ」

 他国の騎士がレンさんを押しのけます。すごい、この国で見た騎士とは全然違う。


 「「お前はここで終わりだ、ぶっころしてやる」」

 もう一人も騎士のようですが、何か変です。声が二重に聞こえます。


 「この声は、そんなまさか。でもあちらは確かに」

 「そんなところにいたんですか。どうりで連絡がつかないわけです」

 みうが動揺し、魔導師長さんは悲しげにそれぞれ言葉を発します。

 どういうこと?二人は知り合いなのですか?


 「やっぱりそうか。でも待ってろ、まずは3人を切り離す」

 レンさんも何か気づいたようです。どういうことですか?


 「もう遅いんですよ、レン殿」

 すごく強い騎士が鎖の先の騎士を吸い尽くし消えてしまいます。そして足が太くなって頭のフードは鎧に――


 え、あの姿は、騎士団長さん?


 もう一方の二重声の方の方も鎖の先の騎士が消え、両手の大剣が黒くなりフードが鎧に――


 あの顔は、騎士団の二人組の方です。ですが、胴から下が一体に腕が四本顔二面、です。


 会場から悲鳴が聞こえます。同時に動揺の声も。

 彼らの知り合いなのでしょうか、一昨日しかまともに交流していない私でも信じられない思いです。

 以前からの知り合いならなおのことでしょう。


 「はーはっはっはっ、これはいい見世物だ。俺も少しは参加させろよ」

 大柄の男が右手を出すと、鎖の先の騎士と倒れている3人の騎士が消え全身を覆います。

 「はぁ……これでだれも救えなかったな、星のおうじさま」


 「いや、まだそこにいる」

 レンさんが駆け出します。強くなった騎士団長は扇の突きを鞘でいなして剣で切りつけます。

 後ろにかわしたところを一人になった二人の騎士が両方の腕で切りかかります。


 「「お前にコケにされて打ちのめされているところにこの方が現れたのさ。すでに騎士団内はほとんどが協力者だったようだがそんなことはどうでもよかった。ただお前に折られた俺たちのプライドを取り戻せれば、それで!」」


 大剣を四本の手で振るう。今の3人の攻撃はかわすので精一杯のようです。


 「結局陛下も我々には君のことを何も話してはくれなかったからね。騎士団の現状を見て私は悟ったよ。もういい、もうやめよう、ここには私の居場所はない、と。だから誘いに乗った。居場所は自分で作ろうとな」


 なおも黒剣をふるう騎士団長。そこに実況の方が告げます。

 「この3名は戦闘不能者を殺害したとみなして失格とします」

 「殺してなどいないさ。大義のための名誉の贄だよ。君もどうだい?」

 実況の方が震えあがり逃げようとしますが、黒い霧になって消えてしまいました。


 「どうかなこの力。これさえあれば守れる、この国で一番強いのは我々の騎士団なのだ」

 3人は笑う。とっても不気味でとっても怖いです。

 

 ~・~・~・~・~

 

 「2人ともすまない、ここに魔力をこめれば通信は続けられるからね。後のことは任せたよ」

 魔導師長さんが[移動]していき、数秒後には魔力球に映ります。

 待ってください、私たちは魔法なんて使えませんよ?

 

 ~・~・~・~・~

 「レン殿、私が2人を分離してみます。出来るだけ注意を引いてもらえますか」

 「させんぞ、お前も取り込んでやろうか」

 「あのさぁ、もう試合じゃないってことでいい?」

 師長さんと団長さんの会話にレンさんが割って入ります。

 

 「何を言っている、そもそもこの決勝の舞台はお前を葬るために整えたもの。初めから試合などではない」

 「「お前もみじめに這いつくばれ」」

 3人の攻撃がレンさんを襲います。そこで魔力球の光が消えてしまいました。


 

 私はとっさに祈ります。どうか無事でいて――。


 祈りの直後、この部屋にも衝撃が伝わってきます。一体どうなっているの?

 「みう、何とかできないの?」

 「無理ですお姫様、私はただの身代わりですから魔法なんて使えません」


 二人して取り乱しています。どうにかしてどうにかして――


 「よかったご無事でしたか。さあ、陛下のところへ参りましょう」

 突然人が現れます。この方は確か、預言者さん?

 「どういうことですか?私たちをとらえに来たのですか?」

 私たちは身構えます。

 「とんでもない、今回の件は騎士団長の周辺が起こした反乱です、陛下はご存じなかった。私も恥ずかしながら力不足で予知できなかった」


 「そんなこと信じられません。この子も私の身代わりとして置いていたのでしょう?それにこの状況、信じろという方が無理です」

 みうを後ろにかばいながら私は対峙します。みうに手は出させません。


 「大丈夫ですよ、そのものは関係ありません。この戦いがよく見えるところへ案内したいと思いまして」

 みうがビクっとしたのを感じます。この方たちは――

 

 「彼、レンが何者なのか話してもよい、と陛下はおっしゃっています。また、そのものの処遇も考えよう、と」

 みうを指さしながら提案してきます。レンさんの正体?



 私達がにらみ合っていた時です。闘技場の方から大きい黒い気配が膨れ上がっていくのを感じます。

 

 「これは……あなた方も見たいでしょう?戦いの結末を」

 みうと視線をかわします。みうも問題ないようです。


 「わかりました。では参りましょう」

 預言者さんは私たち2人を連れて[移動]しました。

毎話見てくださる方、本当にありがとうございます。

今日が初めての方、ようこそいらっしゃいました。

活躍イケメンがレンさんだけなのはもう少し続きます。

他の方々も続々登場予定ですのでどうぞ期待してください。

もちろんレンさまが最強です!

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