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双神の輪~紡がれる絆の物語~  作者: Guidepost
2章 学生編  生きる覚悟
54/120

53話

 何となくもやもやとする理由はその後しばらく考えてみたが流輝にはわからなかった。だが昼食の後にはすっきりした。とはいえ別に食べたからではない。いや、確かに空腹ではあったし食べることで頭も働いたのかもしれないが、直接の原因ではない。

 多分、魔族のことやこのニューラウラだけでなく他の王国の人種など、諸々についていまだにちゃんと把握していないからだ。留学生と接することもあり何となくわかってはいるつもりだが、きっとそうだ。

 知ることが楽しくはなったが、だからといって何もかも一気に知ることはできない。流輝にはまだまだ知らないことはたくさんあるだろうと思われる。

 一応、四国連合と呼ばれている四つの王国、それぞれの王族のことなら今では把握している。

 北の国、レイクオーツ王国は海が近くにあり水産業が盛んな国だ。四国連合以外の国とも交流があり珍しい食材なども入ってくる、王国の中では一番柔軟な国かもしれない。

 王はガルア・ティターン、王妃はカナリア・ティターンでニューラウラ王国同様、正妃以外妃の存在はいなかった気がする。第二王子のフィンは流輝たちと親しくしており、第一王子のルーベンは流輝が王子様らしいと思ったフィンよりもさらに王子様っぽいとフィンの話からは想像している。双子と同じ歳のフィンより三歳上で現在は確かフェザリア王国の第一王女に婚約を申し込もうとしているか申込中だったかだ。

 その第一王女がいる南の国、フェザリア王国は芸術に長けた国で、装飾品、美術品が有名だ。繊細な技術は医療道具などの開発にも役立っていると聞く。また、モールザ王国でとれる鉱石を美しい魔石に加工し、素晴らしい宝石を作る。

 王はローワン・エイデンで王妃はフレイヤ・エイデン。正妃以外にも公妾がいたかどうか流輝は知らない。ちなみにニューラウラ王国やレイクオーツ王国では王族でも基本的に一夫一妻制だとフィンと話すことで知ったが、そのフィン曰く「過去に正妃以外いなかったわけでもない」らしい。寵姫と言われるいわゆる愛人がいた王も存在はしたようだ。ただしこの二国では王と公妾の間にできた子は王位を継承することはないため、爵位を得て家臣になるか、良家に嫁がされるかになると聞いた。フェザリア王国からの留学生も王族や貴族がいるものの、今のところそういった話題を持ちかけたことはないし、そもそも今の知識もフィンが勝手に話してきて知っただけではある。


 ……あいつ、あんなに王子様過ぎるくらい王子様な風貌しながらも結構そういうどうでもいい話すんの好きだよな……。


 琉生が言うには生徒会の仕事中もよくどうでもいいような話をしてくるのだそうだ。他のメンバーの中には相手が王子だけに振り回されるだけ振り回されている者もいるようだが、琉生は「それはどうでもいいから仕事してね」などとよく返しているらしい。

 とりあえず少なくともフェザリア王国の王子と王女は正妃の子どものようだ。第一王子のテディはルーベンの一つ上だと聞いた。そして第一王女のエリンはテディの三歳下、要は双子より一つ上で学園に留学中でもある。ただし今のところクラスも違い、話したことはない。もしかしたらローザリアが同じ歳だし知り合いの可能性はあるが「エリン王女に、一夫多妻制なのか聞いていいかな」などと言うつもりはさすがの流輝にもないし、そこまでして知りたいわけでもない。

 フェザリア王国と鉱石の取引を行っている東の国、モールザ王国はしかし一夫多妻制で有名らしい。ただそれは国全体がそうなのか、王族だけがそうなのか流輝は知らない。

 王はローガン・クラークで正妃はネイ・クラークであるが、その他に何人も妃がいると聞く。誰かがそれについて「うらやましい」と言っていたが、流輝としては何がうらやましいのかわからない。いろんな女性と関係を持てるということは確かに興味深いが、流輝なら絶対にまず面倒としか思えなさそうだ。


「その場限りの関係、とかなら楽そうだけどさ」


 そんな話を他の誰かとしていたら、たまたまやって来ていたローザリアに白い目で見られた。それを後で琉生に言えば「馬鹿だな」という顔で見られた。確かに褒められたことを言ったわけではないだろうがそこまでだろうか。

 あと面倒な上に甲斐性もかなりいりそうだ。ローガン王に甲斐性があるかは知らないが、王ならばあるのだろう。妻や子を無責任になど扱えないし一生大切にしなければいけない存在なだけに、流輝なら気軽に持てそうにない。

 そのローガンには五人の子どもがいると聞く。

 正妃ネイの子どもは一人で、第一王子のセオだ。テディやルーベンよりも上らしいが、モールザ王国からの留学生に心当たりがない上にあまり情報も入ってこないので詳しくは知らない。他に第二王子のロニーと第三王子のジェス、そして第一王女のルビーに第二王女のシエナがいるらしい。ジェスやシエナは確かまだ赤子か幼児くらいだったのではないだろうか。

 そして双子が暮らしている西の国、ニューラウラ王国は四国連合代表の国らしい。水や草花の豊富な美しい国で、医療や教育の先進国であり王都学園は貴族だけでなく平民や留学生も受け入れている。

 モールザ王国以外の王国は留学生がいるのもあり、何となく人種もわかる。とりあえずどこの国も明るい髪や目の色をしていて肌は白い。多分モールザ王国もそうなのかもしれない。

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