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ー綾ー  作者: 城塚崇はだいぶいい
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考えられる可能性は・・・

 直貴は走り出していた。もちろんゴール地点へまっすぐと向かって全速力で。

 考えろ、現在の状況を・・・。

 ブラックアウトしたディスプレイはその後、どんなことをしても一切の映像を写さなかった。そして携帯も不思議な音を放って以来全くの音信不通。そして携帯から最後に少しだけ聞こえた音

 ド※※※

 爆音だ。

 以上のことから現在の状況を推理する。

 普通に考えれば、可能性は二つ。

 一つ目は及川が綾を倒してゴールした。最後に聞こえた爆音は及川が隠し持っていた切り札で、爆弾の様な武器だったのではないか?そして、その武器によって綾ごと吹き飛ばされた携帯は音信不通になった。

 二つ目は綾が及川を倒して俺を裏切ってゴールした。あの爆音は実は綾の切り札で、及川を殺した後携帯の電源を切る。そして、パソコンがブラックアウトしたのは事前に綾が細工をしておいたからで、俺に何がおきたのかをすぐに把握できないようにしたのではないか?

 どちらの可能性も最悪だ。結局俺は最後まで他人の駒のままで終わるのかよ。

 直貴は様々な可能性を想像し、全て打ち消して走った。何が起きたのかを確かめに行くしかない。


 直貴は全速力でゴール地点にたどり着いた。そして、絶句した。

 な、なんだ?これは?

 出発したときに通った門の前、つまりゴール地点の門でもあるが、そこを中心に三〇メートルほどが吹き飛んでいた。巨大な爆弾でも爆発したかのようなクレーターができていた。そして、そこには綾の姿も及川の姿も無かった。

 ここで何が起きたのかはわからない。俺の推理が当たっているのなら綾か、及川が隠していた最終兵器がここで火を噴いたことになる。しかし、これほどの威力の武器を隠し持っていたのか?

 わからない。ここに来れば何かわかると思ったのだが、わからない事がどんどん増えていく・・・。

 しかし、わからないことだらけだが、ここに来たことでただ一つ俺にとって最も重要な事実は判明した。ここに綾が居ないという事。

 俺にとっては爆弾が破裂しようとミサイルが打ち込まれようと関係ない。綾がここで俺を待っていることが最も重要。その綾がここに居ないということは、殺されたにせよ、裏切ったにせよ俺にとって最悪。これで俺にとってこの作戦の失敗が確定したことになるのだから。

 カチ、カチ、カチ・・・直貴の持っていた腕時計は・・・たった今タイムリミットを告げた。

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