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異世界を俺なりに楽しむ  作者: パーティーチキンカレー
始まりの森
7/34

戦闘後また戦闘


「はっ?!」


 意識が在らぬ方向にとんでいた一樹は、現実に戻り焦った。


(どのくらいの時間意識がとんだ?!血の匂いに誘われて別のモンスターが来るんじゃないか?!)


 辺りを見渡した、すぐにイノシシをアイテムBOXに仕舞った。が、少し遅かったようだ。


「「「ガルルルゥ…」」」


 茂みから3匹のオオカミが現れた。完全に獲物として捕らえられている。


(『鑑定EX』)


=========================================================

【フォレストウルフ】

レベル4:モンスター:肉食:主に噛みつきとひっかきを使う。集団戦を得意とする。

牙、爪、皮が素材となる。

_________________________________________________________


(接近戦のみならまだなんとかなるな。背後を取られるのを注意だな。)


 「ガウゥ!!」


 1匹のフォレストウルフが口を開きながら飛びかかってきた。

 それに対して、一樹は金属バットでフォレストウルフの口を突いた。すると、


 牙を砕き、くるくると回転吹っ飛び、木に背中を打ちつけ悲鳴をあげることなく絶命した。


(このバット強すぎるだろ!絶対隠しパラあるだろ?!!助かるけどさっ!!)


 驚いている間に、フォレストウルフは左右から同時に飛びかかってきた。


(マズい!!2匹同時にヒットすることを期待して振り抜くしかない!)


 状態を少し左に向き、右打者がバッティングするように構えてバットを振った。

 すると、右側から来たやつの頭をぶっ壊し、左から来たやつの風圧でふっ飛ばした。その時、爪が脇腹をかすめた。


「痛っ………くない?」


 なぜか白Tは裂けなかった。とりあえず、あとで確認することにしてふっ飛ばしたフォレストウルフをみた。ピクピクと痙攣していたのでまだ生きているようだ。バットを振り下ろしとどめを刺した。


「ふうー……危なかったな。また別のが現れても面倒くさいし、回収してゆっくり反省会だな。」


 3匹のフォレストウルフとすっ飛んでいた牙と爪をアイテムBOXにいれた。

 全身に『清浄』を使い、その場を離れ、拠点に帰っていると、ふと疑問に思った。


(レベル上がったのか?アイテムBOXに5つ以上入った気がするが……)


=========================================================


 <アイテムBOX一覧>


:神様からの手紙(枠外)


:引き換え券(2)

:果物(3)

:イノシシ系素材(2)

:ウルフ系素材(5)


_________________________________________________________


(ほほぉ…これはラッキーだ。思わぬところで検証してしまった。似た系統でまとめてくれるんだな。まぁー、自然の石に同じ形のものがある筈ないんだからこうなるか)


=========================================================

<果物>      【オン】/オフ


:リンカの実(1)

:ミンカの実(1)

:レンカの実(1)

_________________________________________________________


(なるほどなるほど。ここで時間の流れの切り替えができるのか。ってか、この仕様でなければウルフ素材はいらなかったのか。)


 アイテムBOXについては納得したのだが、ステータスを確認したときレベルが上がっていないことには驚いた。MMOのような世界となっているので1から2などすぐに上がると思っていたのだ。だか、上がっていない。


(考え事しているとき、モンスターに遭遇したらマズいか……急いで拠点にもどらなくてわ。)


 一樹は急ぎ足で帰るのであった。





 昼過ぎに拠点についた。拠点につくと、『掘る』で入口あけ、閉め、『灯り』を灯し、ベットにダイブ。ここでやっと緊張していたことに気がついた。


「ふうー疲れた。初戦闘はなんとかなったな。バットに救われた形だがな…ケンカもろくにしたことないし、こんなもんだな。

あとは果物が豊富な森だとわかった。食事を果物だけで我慢して、引き換え券の節約もできる。」


 一樹はベットに投げていたタブレットのメモ帳を開いた


=========================================================

 ①昨日歩いた川沿いを戻り、拠点を見つけることを最優先にしたため、無視した植物を鑑定する。【○】

 ②この木々は林?森?わからないが、森と仮定し、探索。【○】

 ③モンスター、動物と遭遇したときは殺す。【○】

 ④森の探索時、果物や山菜を探す。【○】

 ⑤トイレの制作【○】

 ⑥人里を探す【✕】

_________________________________________________________


 思いの外半日で終わってしまった。

「他にもまだまだあるがいい出だしだな。今のうちに、もう一度疑問視したことと、引き換え券で出すものの確認かな。」

 メモ帳に新たな文を書き加え始めた。


=========================================================

拠点生活3日目(昼)


①拠点の壁が崩れないか心配。

②なぜ自身のレベルが上がらないのか。

③フォレストウルフの爪が脇腹を掠ったがケガがなかったのはなぜか。

④回復手段が必要。

⑤ウルフとイノシシの解体。

⑥引き換え券で変えたいもの:ナイフ、包丁、カセットコンロ、フライパン、まな板、ノコギリ、ノコ、カンナ、ガラス瓶、すり鉢、すり棒、金槌、小刀。

_________________________________________________________


「こんなもんだか!こうやって整理したが、気づかないだけでもっと重要なのがありそうだな……とりあえず、『鑑定』」


===================================================

『白Tシャツ』(上半身装備)


    :異世界から召喚された白Tシャツ

     使われた糸が変化、名もなき糸となった。

     鉄の金属鎧以上ダマスカス鋼の金属鎧以下の強度がある。

     魔法耐性は意外と高い。

    :装備ボーナス[斬撃耐性レベル2][刺突耐性レベル2][汚れ防止]

    :[合成]アイテムが足りません

    :[分解]✕

    :[加工]アイテムが足りません

    :[錬金術]✕


===================================================

『Gパン』(下半身装備)


    :異世界から召喚されたズボン、パンツ。

     使われた糸が変化、名もなき糸となった。

     鉄の金属鎧以上ダマスカス鋼の金属が鎧以下の強度がある。

     魔法耐性は意外と高い。

    :装備ボーナス[斬撃耐性レベル3][刺突耐性レベル3][汚れ防止]

    :[合成]アイテムが足りません

    :[分解]✕

    :[加工]アイテムが足りません

    :[錬金術]✕

__________________________________________________


「人里降りたら服かわないとなぁ……」

 引き換え券がチートであることが判明した瞬間であった。







『鬼の霍乱』

普段非常に健康な人が病気になること。

あまりに似つかわしくないことを皮肉ったこと。


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