なしてこうなった!?
「うっ……うーん……」
意識を取り戻すが、どれだけの時間が流れただろうか?
気を失っている間の事は、何が起こったのか分からない。
またどういう訳か、俺は薄暗い森の中に寝ていた。
どうやら強烈な光に驚いて、ぶっ倒れてしまったらしい。
「何だこれ?」
寝っ転がって考えていたが、やけに頭が気持ちいい。
まるで上等な枕を使っている様な心地よさ。
「あっ! 気がついたんだね」
「えっ?」
なんと、俺に長身の金髪ロリ顔美少女が膝枕をしてくれてるではないか。
「おわああああああああああああああ!?」
俺は驚きのあまり転がる様に数メートル後ろにダッシュしていた。本当に驚いた。
見た事ない奴に膝枕してもらったのも驚いたが、1番驚いたのは、彼女の美しさだ。
彼女の美しくなびく髪は、左右それぞれを低い位置で結んである。肩にかかるくらいの髪は、黒色の留め金がよく似合う艶やかな金色をしていた。
「誰なんだお前は!?」
俺はパニクっていた。だが、平静を装い彼女の名前を聞いてみる。
「落ち着いてよ功君。僕だよ、僕!」
「新手の振り込め詐欺かぁ!?」
気が動転して訳の分からない事を叫ぶ。
この美少女は誰なのか?
てか、ここはどこなんだ?
そもそも、なんでこうなった?
俺は混乱していた……。