デザイン その1
俺達五人は今日もぞろぞろと学校から下校している。
「なぁ、お前ら、これからゲームで使うアバターのデザイン考えてきたか?」
音尾がこれからプレイするゲームの事を言い出す。
「僕はもうデザインしました♪」
「佳くんはもう考えたか。俺まだ考えてない」
「信一郎は考えなしだからな」
「マサ、うるせえぞ!」
などと、俺達はくだらない会話をしながら、ゲームのある音尾の家まで歩いて行く。
「ただいま~」
そして家に到着。音尾が遊んでいいか母ちゃんに聞きに行く。
その間俺達四人は玄関で待つ。
「音尾ちゃん、お帰りなさい」
台所でお茶してた音尾の母ちゃんが音尾を出迎える。
「ママ、友達と遊びたいんだけどいい?」
「ええ、いいわよ」
「ありがとう、ママ。みんなー、いいってよー」
「「「「おじゃましまーす」」」」
許可が下りると俺達四人はぞろぞろと音尾の家に上がる。
しかし、四人が同時に喋る姿は、ある意味驚嘆するものがある。
と、言っても俺達五人に素晴らしい声の持ち主がいる訳ではない。俺達五人の声は新人声優レベルなので、ベテラン声優の様にずば抜けて優れてはいない。
なお、佳君に至っては滑舌が悪くて聞き取りにくく、はっきり言って新人声優のレベルにすら達していない。
もっと言うと佳君の声は、このお話の作者みたいな声質です。っと言っても分らんか。
だから佳くんの声は大根役者レベルかそれ以下と言っていいレベルだろう。
……まあ、俺達声質の話しはこのぐらいにして、俺達は音尾の遊び部屋でゲームで使うアバターを作る事に。
「ゲーム、ゲーム♪」
俺は早くゲームをプレイしたくって、ちょいと気持ちが逸る。
「音尾君、ゲームを用意してくれてありがとう」
「俺達がゲームできるのも音尾のお陰だな」
「どういたしまして♪」
皆にお礼を言われた音尾は鼻高々。
しかし、音尾がゲームを用意してくれなければ、俺達はゲームをプレイ出来なかっただろう。
なぜなら俺達四人にゲームを購入する財力はないからだ。こういう時、小金持ちの音尾は凄く頼りになる。ホント、音尾には感謝、感謝♪
さて、これから俺達は新作ロールプレイングゲーム【ザ・クリエイション】。このをプレイする訳だが。この【ザ・クリエイション】と言う言うゲーム、アバターのカスタマイズ性が従来のゲームと比べ物にならないほど多彩。
さらに凄いことに、このゲームは自分の描いたイラストをスキャナーに読み込ませる事で、そのイラストそっくりのアバターを作成し、使用する事ができるのだ。
こんなゲームは今までなかった。そんなんだから俺達は【ザ・クリエイション】に興味を持った。
のだが、興味を持った最大の理由は……。
「これで最高の嫁が創れるぞい!!」
「理想の女性像を具現化できる♪」
と言う、思春期の男子特有の超個人的な願望でした……。




