表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/75

第5章『父娘、救出・後編』第8話~師弟契約①~

誤字&加筆修正しました。※2回目(汗)


「…ユーリ」



少しの間(精神世界での対話は実際の時の流れよりだいぶ遅い)ではあるが考え込むように佇んでいた敵対者(ユーリ)?はゆっくりと眼を開くと冬麻を見つめて一言、呟く



「え?…は、何だって?」



突然、呟かれても冬麻にはちゃんと聞き取れず反応が曖昧になってしまうのも無理は無かったが…



「…ユーリ。私の名前、記憶した?」



「自己紹介かよ!?つか、敵だろアンタ!?」


〔殺気は最初からありませんでしたけどね〕

(…確信は無かったけどやっぱり?どーりでどの打撃も急所を微妙に外してたわけだ…でも、肌を刺すような気配(・・)は終始あったぞ?)



「加減はしてた。でも、『(アイツ)』に怪しまれない為には結界構築までの間…最低限の殺意(・・)は見せておかないといけなかったから。そこはまぁ…納得して?」



「こっちはギリギリだったんだが…それでも最低限(・・・)、か……アンタみたいな実力者はあとどのくらいいるんだ?こちとら要救助者(ひとじち)さえ連れ出せればいいんだけどなぁ……」

(?……少しずつ、だけど身体に力が戻ってきてる。こんなに体力(スタミナ)の回復、早かったか俺?)


〔いくら《異世界人(まよいご)》の特性があるとしても、ものの数分足らずで動けるようになるってのは早すぎですね。

……これは一度、トウマさんの基礎能力(ステータス)の情報確認をした方が良いですかね。〕


(レーヴェ?)


〔つまり実力差がありすぎるが故に私達は踊らされた、という事です。

彼女(ユーリ)は当初、トウマさんの実力・人格の見極めが目的だったみたいですが私が《深層意識(ねむりからめざめた)》から来たときに構築済みだったこの結界……解析(アナライズ)がようやく終わりました。

彼女(ユーリ)の結界は複数の特殊術式を編み込んだ《異空間》でした。


効果は外部(そと)からの『進入』を《禁止》、『内部(なか)』に対しての『視覚阻害』……まさに秘密の仕事場ってやつですね。いやらしいです、トウマさん……ポッ〕



(想像力が斜め上すぎる!お前の変態度も上昇(レベルアップ)してないか!?しかも、さらっと『寝てました』発言したなお前!?)



〔ふふ♪褒めても何も出ませんよ?

それでですね?『内部』には他に仕掛けがあって、時の流れを操作して時間を数倍に引き延ばして荒療治(トレーニング)し、強制的(むりやり)基礎能力上昇(ステータスのレベルアップ)を図っていた…という訳です。

現にトウマさんの基礎能力(ステータス)……特に(プラーナ)の最大保有量が、また跳ね上がってますし。これはもう…遠くから《砲弾(カノン)》を撃つだけで良いんじゃないですかね?〕


(まさかの固定砲台扱い!?酷くね!?つか、褒めてないからな!?

ていうか、ツッコミ疲れる!心まで疲弊(ボロボロ)にする気か!!)




レーヴェと冬麻のやりとりはほんの僅かだが、ユーリが察して理解するには充分な時間である



「…こっちで注意しなきゃいけないのは城への《転移門(ゲート)》に配置されてる特務部隊の隊長……《外法使い》、と呼ばれる男でヴィレッタと同じく《魔術師殺(ウィザードスレイヤー)し》の一人。実力だけでいうなら、こっちの面々(メンバー)なら一対一で戦えば誰でも勝てるけど…

ミューレ=トゥールとヴィーチェ=エルトリンデは相性が悪いから結構苦戦すると思う。

ちなみに、手勢を増やしているなら話は別。性格(やさしさ)(わざわ)いしてリンネ=シドウとウルリカ=リッケルトでは突破は難しい」



さらりと言われたが要約すると相手が1つ手を打つだけで、こちらを足止めするにはちょうど良い『難敵』になる…という事である。


(あのメンバーで突破無理ってどんだけだ!?)


〔いえ、戦術の相性が悪いんでしょうし。非情になりきれるなら別でしょうけども…〕



「大丈夫、心配無用。私の分身が援軍を連れてくる…予定」


「…予定(・・)?」

〔来るかどうか判らないって意味ですね〕

(そのくらい理解してるよ!?大事なタイミングでの援軍が来るか来ないかが判らないって部分に俺は突っ込みたいんだよ!!)



冬麻の反応にユーリは何かに気づいてすぐに追加修正する為、真剣な表情になる




「きっと来る」



「言い方変えれば良いってものじゃねぇからな!?」



思わず立ち上がりつつ突っ込む冬麻の迫力にユーリは若干、戸惑ってしまう



「と、とりあえず…《結界》を解除する。もう《遠見(スコープ)》の気配は無いから向こうも戦い始めてるみたい」



ユーリが指をパチンと鳴らすと周囲の揺らいでいた空間にヒビが入り始め、やがて砕け散るように『外』の空間が姿を見せる…すると




「とぉぉぉまぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」



いきなり聞こえる叫び声



「…へ?ぐふぅッッ!!!?」

〔ト、トウマさん!?〕



解放された空間に意識を向けていたら、ふと呼ばれた気がしたので振り向く冬麻に向かって何かが急速接近するが不意を完全に疲れた冬麻は何が飛んできたのかすら視認出来ないままトウマの身体を『く』の字に折り曲げて吹き飛ばす



「がはっ!?げふっ!?……う、ぅぅ…し、死ぬかと思った」



〔いえ、普通なら死んでます。人間が高速でぶっ飛んできたのを減速無しで腹部に直撃したんですよ?骨も臓器も確実に潰れて砕ける筈ですが………大丈夫、ですか?〕


「…………以前もやられた気がするからなぁ、この感じ。耐性でも出来たんじゃないか?…ぐふっ」



戻りかけた体力も虚しく一撃で気絶(ダウン)した冬麻だが…



(絶対にウルリカだな、後で説教してやる…!)



〔トウマさん!?トウマさーん!?〕



直感で犯人を当てていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ