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第3章『2つの神器』第5話~ミューレ&ウルリカ参戦!女は護られるだけじゃない!②~

冬麻&ウルリカの人物紹介を更新しました!

「………っ…けほっ…」

(な、に………今の……見える見えないとかのレベルじゃ………ない)


気が付いたら尋常じゃない衝撃を全身に受け、無様に地面に転がされていた……が、リーファの率直な感想だった…

何故なら意識はあるものの、戦闘続行は不可能だと指一本すらまともに動かせない身体がそれを証明していた。意識を保っている事こそ既に奇跡であったと、後にリーファは知る事となる。


「………ぁ…っ」

(ダメ、ね………肋骨も手足もあちこちがやられてる…副隊長、グエンさん…すみません)


リーファが任務の断念に嘆き涙を浮かべつつ、残る仲間に後を託す…





そして………






「グエン!『剛雷』を強めろ!あの速度相手ではこちらの『迅雷』では勝負にならん!反撃(カウンター)を狙え!!」

「っ了解!!」



「…おじさん達、いったい何処の国の人なのかな?ミューを狙ってるって…どういうつもりなのか教えてくれない?」


残るグエンとジオが『剛雷』を全力展開し、変異した(プラーナ)を纏ったウルリカと対峙するその頃…



「…ウルリカ…あんなに強かったのか…」

「ええ、ウルは私の妹のようなものですが…私にとっては別の『特別』な存在でもあります」



「?………どういう、ことだ?」

「それは後で説明します、それよりも…」



ミューレの治癒魔法で身体中の擦り傷を完治させたあと、ミューレは冬麻の心臓に手をあてがうと小声で何かを呟く…するとミューレの手から治癒の光とは違う薄緑色に輝く光が冬麻の心臓を伝い身体中に少しずつ伝搬させていく


「…これは…?」

(少しずつ身体に力が戻ってくる感じがする………この感じは…さっき、ごっそり消えたものが満たされ…って、もしかして)



「ミューレ、これって…魔力(マナ)なのか?」

「ええ、そうです。トーマさんの疲労や消耗は恐らくですが…初めての命の奪い合いによる緊張感と、何をしたのかわかりませんが急激に失われた魔力(マナ)が原因だと思ったのですが………どうですか?」



「これは…凄いな、魔力(マナ)の譲渡ってやつか?身体に力が湧いてくる…!ありがとなミューレ!」



思わずミューレの頭に手を伸ばし、撫でてしまうが「あ!?」と、すぐに冬麻は手を引っ込めた。思わず義妹である千鶴にしたようにミューレにもしてしまったのだ…ちなみに、ミューレは照れくさそうにモジモジしている…やはり、ミューレも対応に困ってしまったのだろう…やや間をおいてミューレは咳を一つして気を取り直す



「トーマさん……このような事を貴方にお願いするのは申し訳無く思いますが、一つ…頼み事があります」

「…?何でも言ってくれ、ヴィーチェからミューレの事を頼まれてるからな…出来る事は何でもするつもりだ」



ミューレの真剣な表情に冬麻は頷き返すと、続きを促す



「ありがとうございます、トーマさん………では、早速ですがヴェルの所に急いで戻って欲しいのです」

「それは………理由を聞いてもいいか?」

(まだ敵が二人も残ってるのに?……それに…気のせいか、ウルリカの勢いがあの騎士のお姉さんを叩き落とした時よりも急激に落ちてる気がする………)



「ウルの事なら心配は無用です、次期決着は着くでしょう。ですが、ヴェルの方が心配な理由は………時間がかかりすぎているという事です。」

「………!」

「ついさっきですが…あちらの方角で空から降り注ぐ雷の槍と数え切れない爆発音がしました、間違いなくヴェルが得意とする魔法の一つです…ですが、そのあとの静けさが気になるのです。……お願い、出来ませんか?」

「雷が?それは気づかなかった……うっ!?」

(…涙目での上目遣いのコンボとか反則じゃないかな!?)


本人はそのつもりはないが、冬麻に思った以上の効力(ダメージ)を与えたミューレの仕草に冬麻は頷く以外の選択肢は無かった…男だから仕方無いのだ。と誰かに許しを乞う冬麻。(恐らく、美冬と千鶴に対してだろう)



「…トーマさん?どうかしました?」

「い、いや?何でもない…わかった。すぐにヴィーチェの所に戻るからあっちは任せてくれ」



「ありがとう、トーマさん…ヴェルのことを、お願いします。こちらはあの二人を倒した後にウルとそちらに行きますから」


「…わかった、先に行ってる。ウルリカ!ミューレ!気をつけろよ!」

二人に声をかけると、冬麻はすぐに(プラーナ)で身体強化し更に『脚力』を一気に2段階増強して一気に飛び出す…リーファ戦で掴んだコツ、(プラーナ)操作(コントロール)で更に才を開かせたのだろう。

一足跳びの距離を含めて無駄な動きなく一気に駆けていく冬麻の後ろ姿を見て、ミューレは静かに微笑んでいた…そして



「…お待たせしました、ウル」

「もう…本気で殺っていいの?ミュー」


「本気で、だと…?」

(妙な手応えだと思ってはいたが…時間稼ぎをしていたというのか?)

「小娘風情に…我等も随分と舐められたものだな…」

(副隊長と二人がかりで遊ばれていたのか………全く世界は広いな)



防戦一方のフリをしていたウルリカがミューレに許可を求める、が



「殺しちゃダメですよ?さっきの女性と同様、行動不能にするだけですからね?」

「はーい♪じゃ、おじさん達…歯をくいしばって耐えてね?」



「「っ!?」」

((『剛雷』!!))



再び感じた目の前の幼い少女からの異質な(プラーナ)に歴戦の騎士二人は思わず本気の本気で反応してしまうのだった




…つい先日、1日のPV件数の最高記録が上書きされたのを見て唖然としました(汗)


やや仕事疲れで更新が一日ごとに何時間か遅れ気味ですが…頑張りますので応援宜しくお願いします!



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