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プロローグ②
目の前…と言われても何も見えないし…人影や輪郭すら一切見えないぞ………目の前、か
(怖がらないで…大丈夫ですから…さぁ)
……声の感じからして…ここか?
むにゅっ
(きゃっ!?)
パァン!!!ズダァァン!
「ぐあッッ!?」
何か柔らかい?もの(を掴んだ気がする)に触れたと同時に、鋭い痛みが頬に走り吹っ飛ばされる
瞬間…昔、妹からビンタをくらった記憶が呼び起こされた……ってことはコレ、ビンタなのか…痛みが比べ物にならないけど……
「いっつぅぅ…って、何だここ?さっきまで暗かっただけなのに……今度は真っ白い部屋?って、まだ痛い…千鶴のビンタより痛い…」
「ト、トトトトウマさん!?な、何するんですかぁ!」
「うわっ!?」
いきなり近くから聞こえた声に驚き振り向くとそこには左右2枚ずつの白い羽根を背に生やした…妙齢の……妙齢の……えーと…あれ?
「聞いているんですかトウマさん!?私は手を掴んで、と言ったのに何で…その、えと…ゴニョゴニョ…を掴むんですか!?」
顔を真っ赤にして涙目になっている義母さんがそこにいた。
……この作品はシリアス多め(になる予定)の作品です。