私から1つ、提案がございます
寝不足の体を引きずってベットに到着しました!どうも作者です!
最近何故か面倒事にまきこまれます。ピンチ体質なんでしょうか?
それが小説に影響しないようにして欲しいです
そんなピンチになりかける第8話、ご覧ください
泣き止んだ私はベットに座り直し、落ち着きを取り戻していた
………ヤバイ、冷静に考えてみると結構恥ずかしい
私レイのお腹で泣いてたよね?
ふと見てみるとレイのダークスーツの、位置で言うとネクタイの先端の辺りにぐっしょりと染みができていた
あぁ、やっぱりお腹の辺りだったんだ
ちょっと割れてたかな………それに固かった…………てヤメイ私!なんかいやらしい!
あれでも待って、私確か上半身密着させてたよね?
うん?そうなると私の………胸が………ちょうど………レイの………アソ
「お嬢様?」
「ひゃいっ!?」
「あの、大丈夫ですか?」
「へ?あ、うん!だいじょぶだいじょぶ。えと、ゴメンねスーツ」
「あ、いえ問題ありません」
「あぁ、そう………」
あ、危なかった。もう少しでこの小説をノクターンに送らなければならなくなるとこだった
そんな私のドキドキなど知らないような顔で、レイはこう切り出した
「泣き止まれた直後で申し訳ないのですが、話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「……あ、うん。大丈夫だよ」
………話の内容は大体想像がつく、多分さっきの話の補完だろう
「…まず、旦那様は2週間後の今日、14日後に出発するようです。それまではもうここには戻って来ず、残っている仕事ともし自分が帰って来れなくなったときのための対策に専念なさるそうです」
「………うん」
「それでも、午後11時以降は時間を開けておくとのことなので、その時間であれば電話での会話は可能だそうです」
「………わかった」
せめて、さっきのことくらいは謝っておきたかったし
ちょうどよかった
「………それと、奥様でございますが。ここからそう遠くない病院に入院しておられます。しかし、感染の恐れがあるため隔離病棟に入られているので、残念ながら面会はできません」
「………………そう」
はは、そうか。もう私は、父さんにも母さんにも会えないかもしれないんだ………
もう少しくらい、親孝行してればよかったな………
「………旦那様からの言伝ては、以上でございます。それと」
レイはふところから封筒を取り出した
………父さんの遺言書だ
「………この遺言書は、万が一旦那様が亡くなられた場合、その事実が確定してからお嬢様がお読みになるように指示を受けております。中には遺言書と、お嬢様にあてた手紙が入っておりますので、お嬢様が管理された方がよろしいかと思いますが………」
「………わかった」
今はもう、これを読まないで良いことになるように祈るしかない
そう思って封筒を受け取ろうとした
………でも
「………?どうしたのレイ?早くちょうだい」
「………………」
「レイ?」
「1つだけ、質問させていただいてもよろしいでしょうか」
「え、いいけど」
「先ほどお嬢様は、旦那様に自分も連れていくようにねだられていましたが………本気でしたか?」
「………………」
門前払いを食らったあのことか………
正直あまり思い出したくない
「………まあ、あのときはね。それが?」
「………………もしもですが」
「………?」
「もしも、私ならそれを可能にできると言ったら、実行いたしますか?」
「………………へ?」
「…当然非合法ではありますが、上手くいけばお嬢様を旦那様に同行させることは可能だということでございます」
「………………………」
えええええええええええ!?
「………答えをお聞かせください」
………レイの目は真剣だ
冗談や同情で言ってるわけじゃないらしい
一体どうやって?なんでレイが協力してくれるの?
そんな疑問よりも先に口から出たのは、もっと強く感じたことだった
「………行く。私!行きたい!」
「………………かしこまりました、それでは、もうこの遺言書は必要ありませんね?」
「うん!だって、死んだ報告なんて私にはこないもんね!」
「………はい。そうなるようにこの月島、尽力させていただきます」
こうして、私達の宇宙旅行計画は始まった
「それでは、すぐにご説明いたします。準備は早い方がいい」
「へ?あ、うん。そうだね」
………流れ的に次回に持っていくと思ったのに、どうやら急ぐらしい
「まず、もぐり込むシャトルですが、実は乗組員は旦那様1人だけです。なので、旦那様さえあざむけば割と簡単に入りこむことができます」
「………え!?父さん1人なの!?」
「はい。私も先ほど旦那様に聞かされたときは驚きました。なんでも、あまりに予想がつかない任務になるので、他に行きたがる人間が少ないのだそうです」
「それにしても1人っておかしくない?そんなの無茶だよ!」
「いえ、旦那様の場合1人でも、自分の治療、サンプルの搾取、精密機械の取り扱いもできる上に、その豊富な経験から未知との遭遇においても臨機応変な対応ができるだろうということで、国からも許可がおりているそうです」
あ、そうか
忘れかけてたけど父さんってめちゃくちゃ凄い人だった
いやそれにしたって………
「それでも1人は無いんじゃない?」
「………非情に言いにくいのですが、もし最悪な事態に陥った場合の被害も少なくて済みます。ただでさえ少ない希望者を一度に失うよりは、1人ずつ送りだし、その都度の報告と結果をもとに計画を練って、少しずつ成功する確立を上げていくという考えなのだそうです。…つまり」
「………父さんはその第1号ってことか」
つまり、失敗する確立も一番高い。
………そこに私も乗り込むのだ
「不安になりましたか?」
「あ…いや」
「先に言っておきますが、私は決して強要はいたしません。もしお嬢様がやっぱり嫌だと一言おっしゃっていただけたら、いつでも白紙に戻せますが……」
「ううん、大丈夫。心配しないで」
父さんだって命を掛けてるんだ、私も怖じ気づいてられない
「では続けます。まずシャトルまで近づくには………」
………………………
きっちり14日が経った
21時57分
私達はついに、動き出した
第8話を読んでくださった方々!ありがとうございます!
さあ、ここまで来ました!ここまで来ましたよ!
長かった………長かった………
日数にして3日だけど長かった………
ということでもう自信を持って宣言します!
次次回!出発します!
次回は出発のための出発です!
それでは第9話でお会いしましょう!よろしくお願いします!