お嬢様はお着替えの時間が長いようです
初投稿から4分しか経っておらず、勢いで2話目も作ってしまった作者です!前回は家族紹介しかしませんでしたがご安心ください!今回も人物紹介です(笑)
冒険は?ねえ冒険は?といった感じですが、ちゃんと冒険はさせますのでもう少しだけお待ちください。
さあ!ついにアノ男の正体がちょっとだけ明らかに!
朝6時08分
「………………………………」
「………………………………」
沈黙の中、ベッドの上でゴレ○ジャー顔負けのポーズを完璧に決めた私(美少女)、一宮陽菜の頭はパニックだった
え?ナニ?何でいんの?いつドア開けたの?音聞こえなかったよ?ていうか早くない?まだ6時だよ?その猫みたいに構えた手は何?まさか襲う気?なんで靴はいてないの?不衛生だよ?なん…
…と合計で37個の?が頭に浮かんだあたりで男は姿勢を正し、口を開いた
「あの…お嬢様…」
「……何?」
私は決してポージングをやめない
「あ…その……旦那様が私とお嬢様にお話があるとのことですので、お着替えになられて広間の方におこしください」
「……へ?…あ…うん……わかっ…た」
「…それでは、お待ちしております」
…………キィ…パタン
……………………うん、じゃあとりあえず着替えようかな
着替えてる間に説明すると、今の男は我が一宮家の執事兼用心棒の月島玲治、周囲からは親しみを込めて「レイ」と呼ばれている。執事を務めているため当然ながら家事は全般において得意、博識で察しが良く、お望みとあらば読書感想文を高校生が書けるレベルで最高のものという無茶な願いさえ叶えてくれる。あ……くれるだろう!うん、くれるだろう。やらせたこと無いからわかんないけどね!
……まぁ要するによく出来た執事である。
ただ、驚くことにこの男、なんと24歳なのである。普通、執事と言うと初老の男性をイメージすると思うが、言うなればレイは育ちの良い上品なお兄さんといったところだろう。一体どんな判断で執事になろうと思ったのかは、レイが我が家に来て1年たった今でも謎である。まあ別にいいけど。
さて、まだまだ話したいことはあるけど着替えも終わったし、広間へ行こう。 2人が待ってる。
「ん?」
部屋からでていざ広間への廊下を進もうと思ったら、ドアの横に何か立て掛けてある。プラカードのようだ。
「昨日の夜は無かったと思うけど……さっきレイが置いてったのかな?」
何か書かれているかなと思いプラカードを持ち上げてひっくり返した
「ドッキリ大成功!!!」
「…………………………」
……なるほど、レイのあの猫のような手は寝起きドッキリをかまそうとしていたのか。どーりでドアを開ける音も足音も聞こえないと思った。そのせいで私はあんな醜態を……納得納得…………
「…………………………」
私が事態を把握した3秒後、プラカードは心地良い音と共にくだけ散った
第2話を読んでくださった方々、ありがとうございます!
若い執事!ラブコメでもなかなか出てこないんじゃないでしょうか?といっても、某推理小説&ドラマが好き過ぎて使いたくなっただけなんですけどね
でも彼は活躍させますよ~
…………多分
それでは、まだまだ拙い本作ですが、これからもよろしくお願いします!