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1-4 第一の試煉2

 そして、しばらく時間が経過した後。


 スライリィは『案内人』が全員の所に行き渡ったことを確認すると、改めてプレイヤー全員に向かって語り掛ける。


「さて――そろそろ『試煉者』全員が『案内人』と挨拶を済ましたころですかねぇ? ……では、そろそろこの『試煉』の目的を話したいと思います……先ほど皆様にはレースをしてもらうと言いましたが、『試煉者』同士で順位を競ってもらうのではありません……それでは――アナタ達がゴールまで競い合う相手をご紹介しましょう――」


 そう言いさして、スライリィは天を指し示した。


 プレイヤー達が導かれるままに天を仰ぐと、どこまでも広がる青空の先から、なにかが凄まじい速度で接近してくるのが見えた。


 それは、綺麗に四角く切り取られた黒い石の塊で、遠目ですぐには分からなかったが、四方の面積だけでもその大きさは優に五メートルを超えていた。


 その巨大な物質が、空から高速でこっちに向かってくるのだから、プレイヤー達はそれが自分達にぶつかるのではないかと危惧したが、その大岩は徐々に減速してゆき、まるで重力を無視するかのようにプレイヤー達から三メートルほど離れた空中で静止した。


「うわ……デケェ……」 「なんだよあれ……」 「ただの石……じゃないわよね……」


 ピタリと空中で静止している正体不明のその石を遠巻きに見つめながら、プレイヤー達はザワザワと口々にその石への不安を口にする。


 そんなプレイヤー達の怯える様子を楽しそうに観察していたスライリィだったが、その反応に満足したのか、どこか自慢気な口調でその石の解説を始める。


「――彼の名は『フィアーストーン』、自意識を持ちながら自動で動く石柱です。この『試煉』で皆様には、進路を妨害する『彼』を潜り抜けながら、この道のゴールを目指してもらうことになります」


 スライリィのその説明は、必要最低限の情報を簡潔に述べたに過ぎなかった。


 それだけを聞くと、まるでテレビやゲームなどでよくやる障害物レースにしか思えなかったが、『命』を賭けたゲームにしては、どうにもそれだけでは弱いように感じられた。もちろん、試煉は簡単であるほどプレイヤー達にとっては有利だが、この胡散臭い『案内人』達が、そんな簡単そうなものを『試煉』にするはずがない。


 和斗は今までの『案内人』やスライリィの態度からそう勘繰っていたが、無論全ての人間がそこまで疑り深い訳では無く、およそ百人ほどのプレイヤーの中からは、安心したようにこう呟く者も居た。


「な、なんだ。大したことないじゃないか? 『試煉』なんて仰々しい名前でも、やっぱりゲームはゲームなんだな?」


 それは、そうだったらいいなという希望的観測から来る言葉だったが、それを聞いたスライリィは、その仮面を冷笑するかのように傾けながら、小声でこう呟いた。


「『大したことない』……? 『ゲーム』……? 果たして本当にそうでしょうかねぇ?」


 含み笑いと共に発した言葉は、すぐ近くに居た和斗にしか聞こえていなかったが、和斗はその言葉に対して敏感に反応し、怪訝な眼差しでスライリィを睨みながら、


「……なにが言いたい?」


 鋭い口調でスライリィに問い質すが、スライリィはそれに対して真面目に答えず、


「さぁ――それは始まってからのお楽しみということで――」


 そう言いさしてから、声を全員に聞こえるように大きくして、


「――それでは皆さん、スタートの準備を始めてください。ちなみに、一位でゴールした方にはボーナスが与えられるので、死ぬほど頑張ってみることをお勧めしますよぉ?」


 そんな前置きを置いてから、『試煉』開始の号令を掛ける。


「――それでは、第一の『試煉』……スタートです!!!」


 すると、どこからともなくファンファーレのようなホルンの音が辺りに流れ始め、何人かのプレイヤーはその音に釣られるように反応して、どこまでも続く白い道を走り始めた。


 様々な不安や謎が残されたまま始まった第一の試煉だったが、どうやらそのスタートは何の問題も無く無事に行われたようで、最初は戸惑ってその場に立ち尽くしていたプレイヤーも、走り出した他のプレイヤーに置いて行かれないように、次々に出発していった。


 また、『案内人』達は空を飛ぶことが出来るので、プレイヤー達に並走するように道の外から鳥のように飛行して追って来ていた。


 そして、全員がレースを開始して、そろそろ走り慣れて来る頃合いになってくると、プレイヤーにも余裕が出て来たのか、


「ははっ……なんだよあのデケェ石。全然動こうとしねぇじゃねぇか? スタートに時間が掛かるタイプなのか、それともただの見かけ倒しだったってコトか?」


 後ろを振り返りながら、大男が馬鹿にするようにそう言った。


 大男の言う通り、『フィアーストーン』等という大仰な名前の付いたその石は、スタート地点に置いて行かれたままで、こちらを追い掛けてくる様子すらなかった。妨害行為をしてくるといった話だが、どうやらそこまで苛烈なものではないらしい。


「きっと、まだ始まったばかりだからうまく起動出来てないのよ。とんだポンコツよね……クスクス」


 近くを走っていた背の高い女性もまた、そんな安易な感想を述べるが、


「………」


 和斗だけは未だ警戒を緩めずに、何度か後ろを注意深く振り返っていた。


 こうして、なごやかなムードで始まったレースだったが、当然レースというからには、それなりの問題は発生するもので、


「――ちょっと、押さないでよ! 落っこちるじゃない!」


 急激ではないが、なだらかなカーブが続くその道で、背の高い女性がそう叫んだ。


 元々の道が狭い上に、それなりの速度で移動している為なのか、人と人とがぶつかることが多くなってきていたのである。


「道の端っこは落ちる可能性があるから危険だな――みんな、真ん中を走るんだ! それと、出来るだけ人にはぶつからないようにしようぜ!」


 おそらくはゲーム内でよくチームリーダーをしていただろうナツキが、チームの仲間を仕切るかのように、全員にそう指示を飛ばした。


 何度か『案内人』に立ち向かった彼には、他のプレイヤー達もそれなりの敬意を抱いており、その指示には誰も文句を言わず、すぐさまフォーメーションを組むように道の中央に寄り、出来るだけぶつからないようにその速度を落とした。


「………」


 和斗もまた、無言でナツキの言うことに素直に従って道の中央を走る。しかし、その表情はどこか浮かない顔をしており、まるで何かを思い出そうとしているかのように顔をしかめていた。




 それからナツキ達は、まるで軍隊の行進のように足並みを揃えて順調にコースを走っていたが、やがて、ちょっとした上り坂から下り坂に差し掛かったところで、『それ』は起こった。


「――ん? なんだ。急に暗くなったな?」


 最初に気付いたのはナツキだった。


 それは、ともすれば聞き流してしまいそうな些細な一言だった。コースが下り坂なので、他のコースの影が少し射したのだろうとしか思えないような、そんなどうでもいい感想。


「――ッ!?」


 しかし、和斗はその一言に強烈な違和感を覚えた。


 それは、スタート地点から感じていた違和感――何かを忘れているようなそんな感覚。やがて、その違和感は確信へと代わり、和斗は何かに弾かれたように後ろに跳びながら叫ぶ。

 

「――ッ!! 『上』だッ! 急に視界が暗くなったヤツは後ろや道の端に向かって跳べッ!」


 切羽詰まった和斗の言葉に反応出来たのは、あらかじめ和斗のことを信用しており、何も考えずに動けたナツキだけだった。


 そして、和斗の言った言葉の意味が分からなかった、先頭を走っていた二十人のプレイヤーは、


「――え?」


 そんな間抜けな一言と共に、突如空から降って来た『なにか』に押し潰され、何が起こったのか理解する暇も無く――絶命した。


「――――ッ!!!」


 それは――あまりにも突然で、理不尽な『攻撃』だった。


 唐突すぎるその出来事に、他のプレイヤーは一瞬何が起こったのか理解出来ず、ただあんぐりと口を開けて眼の前の惨劇を眺めることしか出来なかった。


「なんだよ……なにが起こったんだよ……」


 和斗に言われるまま横に跳んだナツキも、いきなりのことに困惑して状況を上手く把握できないでいた。


 そして、その悲惨な出来事を一番後ろで見ていたハルカは、


「……あれって、さっきの『石』……?」


 自らの眼を疑うように震えながら、見たままのことを呟いた。


 まるで隕石のように唐突に降り注ぎ、電光石火の勢いで二十人のプレイヤーを引き潰したもの――それは、五メートル四方の大きさの黒い石の塊――『フィアーストーン』だった。


 意志を持つと言われるその石は、獲物を倒した喜びに内震える様にその体を何度か発光させ、その余韻を楽しむかのようにふわりとその身を宙に浮かせた。


 『フィアーストーン』は表情も声も存在しないただの無機質な物質だが、その瞬間だけは、まるで人を殺すことを生き甲斐とする悪魔のように見えた。


 当然、その下には引き潰された人達が無残な姿で転がっており、全身を石に押し潰された者、腕や足が曲がってはいけない方向に曲がっている者。頭だけが潰された者、様々な方法で殺された彼らだったが、その誰一人として動くことはなかった。


「――おや……これは酷いことになりましたねぇ?」


 どこか他人事のようにそう呟いたのは、スライリィだった。


 スライリィは、まるで殺人現場に集まる野次馬のように興味深々といった態度で、空を飛んだまま惨劇が起きた場所をぐるりと一回りすると、ふと思い出したようにこう呟く。


「そういえば……ワタシ、先ほどいくつか言い忘れていたことを思い出しました。この『フィアーストーン』は全体的なスピード自体はそこまで速くありませんが、一度標的を定めると進路を妨害する為には手段を選びません。また、現在一位の『試煉者』を狙う傾向があるので注意してください――そう忠告しようと思っていたんですが……いやぁ、うっかりしていましたねぇ? 本当にすみません……」


 その一言で、ナツキは自分の頭の中で何かが切れる音を聞いた。


「――っざけんなよッ! テメェこうなることが分かってて黙ってただろ!」


 ナツキが怒ったのは、なにも彼が短気だからいう理由だけではなかった。


 この事態を予期して黙っていたということは、もちろんただの推測でしかないが、この男ならば十分に有り得ることだった。スライリィは無能な人間を嫌う――ならば、有能な人間を『選別』する為に、ワザと情報を小出しにして、故意にプレイヤーをこの状況に追い込んだ可能性はかなり高いだろう。


 分かっていてあえて見殺しにした――その事実にナツキは激怒したのである。


 しかし、スライリィはあくまでも表面上はプレイヤー達の味方を気取りたいのか、とぼけた態度で白々しく言い放つ。


「おやおや、八つ当たりはよしてくださいよぉ? ワタシだって万能では無いのですから、忘れることぐらいありますよ? それに、アナタは助かったんだからいいじゃないですか?」


 論点をすり替えるような言葉に、しかしナツキは誤魔化されず、


「そういう問題じゃねぇだろ! 確かオマエ……これが命を賭けた『デスゲーム』だって言ってたよな? なら、今あの石に潰された奴らはどうなるって言うんだよ!?」


 それは。少しでも良心の呵責が芽生えるかと思っての言葉だったが、スライリィはそれに対しても、平然としたいつも通りの態度で答える。


「もちろん、現実世界においてもその『命』を落とすことになります。まぁ、今のアナタ達にそれが事実だと確認する術はありませんがね――それで……それがどうしたのですか?」


 なにげないその一言に、ナツキは背筋に寒いものが通り過ぎたのを感じた。


「――オマエ……よくそんなことを平然とペラペラ喋れるな……オマエの話が本当だとしたら……人が死んだんだぞ? 今、ここで! なのにオマエは……そんな虫かなんかが死んだみたいに……」


 寒気を覚えるほどのスライリィの冷淡さに驚愕しながら、ナツキは眼の前の男が本当に人の心を持っているのかと疑い始めていた。


「いやーすみませんねぇ? ワタシ、人からよく『不感症』だと言われるんですよ。でも――ワタシはただ事実を客観的に述べているだけですよ? しかも、少々遅れたとはいえ、ワタシはアナタ達に有益な情報を教えている。そのことに対して感謝されこそすれ、批判される覚えはないと思いますがねぇ?」


 迷惑そうな口調でそう言ったスライリィに対し、ナツキは一瞬で血が沸き立つのを感じ、沸点を超えた怒りは、掛け値なしの『殺意』へと変わっていった。


 それは、ナツキがスライリィを明確な『敵』だと判断するに十分な言葉だった。この男自身があえて見殺しにしたというのに、死んでいった人達に対してあまりにも無関心な態度を見せるスライリィに、ナツキの怒りは限界を突破したのである。


「――ッッ! どこまでテメェは……」


 その表情に憤怒の色を乗せながら、ナツキは剣を抜き払った。


 この男は人の命を何とも思っていない、いや、そもそも人の心すら持っているか怪しい。ならば、いっそのことこちらが殺されてしまう前に倒してしまったほうがいいのでは――。


 そんな邪な考えを抱き始めていたナツキを止めたのは、横合いから飛び出してきた男だった。


「――よせ、ナツキ! 今はあんな奴に構ってる暇は無い。まだ『試煉』は続いてるんだ。今はそんなことより、どうやって、あの石を掻い潜ってゴールを目指すかを考えることが重要じゃないのか?」


 ナツキとスライリィの間に、実質二度目となる仲裁をする為に割り込みながら、和斗は真剣な表情で現実的な問題を持ち出し、なんとかナツキを説得しようとする。


「――うるさい……早く……そこを退けよ……」


 しかし、和斗の懸命な説得もすでに遅く、完全に怒りのスイッチが入ってしまったナツキは、そんな正論ではその剣を収めようとはしなかった。


 それどころか、邪魔をしようとするならば、眼の前に立っている和斗さえ斬り伏せることを厭わないほどに彼は激怒していた。どうやら完全に怒りで我を忘れているようだ。


 だが、和斗はそんな殺意を向けられようとも、頑なにその場所を退こうとせず、どこまでも真っ直ぐな眼でナツキを見据えながら、粘り強くナツキの説得を続ける。


「頼むから落ち着いてくれナツキ、これはお前だけの問題じゃない。お前の妹だってこの『試煉』に参加してるんだぞ? お前が感情的になってちゃ、誰があの子を守れるって言うんだ?」


「……っ!」


 妹という単語を聞いた瞬間、ナツキは初めて動揺の色を見せた。彼にとって妹とは、怒りで我を忘れた状況だとしても、一瞬で冷静になってしまうほどに大事な存在なのである。


「頼む……俺はお前にこんなところで死んで欲しくないんだ……」


 まるで過去に同じような経験があるかのように、必死でそう頼み込む和斗。


 ナツキはその悲しげな顔を見て、ようやく眼が覚めたのか、わずかな逡巡の後にその剣を鞘に収めた。


「――そう……だな。悪い、ちょっと熱くなりすぎてた……オレ、駄目だな。さっきもオマエに注意されたってのに……」


 短気すぎる自分を恥じるようにそう言ったナツキを見て、和斗は一度だけ安心したようにホッとため息をつくと、大きく首を振りながらナツキを擁護するかのような口調で、


「いいんだ、気にするな。俺だってアイツにはムカついてるんだからな――」


 そう言いさしてから、表情を元の真面目な顔に戻すと、


「それより――俺はこの状況を打開する作戦を一つ思いついたんだが、それにはお前の協力が必要なんだ。いきなりで悪いが、聞いてくれるか?」


 まるで最初からそれが目的だったかのように、矢継ぎ早にそう言った。


 ナツキは、もしかしてこの男は協力者が居なくなると困るから、あんなに必死になっていたのかと邪推したが、仮にそうだとしても、ナツキを止められなかった場合は斬られてしまう可能性を考慮すると、果たして自分はあんな危険なことが出来るだろうか――と考え直して、


「分かった……ただし、妹が――ハルカが危険な目に遭うようなのは勘弁だぜ?」


 まだ少し疑ってはいるものの、苦笑を浮かべてそう言った。


 すると、和斗は一瞬困ったように眉根を寄せると、


「……その点については問題無い……多分な」


 どこか自信なさげな口調でそう言った。


「おいおい、なんで断定しねぇんだよ?」


 それでは困るとばかりに呆れた口調でそう言ったナツキに対し、和斗はすこし恥ずかしそうに頭をポリポリと掻きながら、


「正直、俺もここでなにが起こるかは分からないからな。だから、多分だ。でも安心してくれ、もしものことがあったら、俺が真っ先に妹さんを助けるから――」


 妙に自信満々な口調で、真面目な顔をしながらそう約束した。


 ナツキはそんなどこか間の抜けた和斗を見て、がっくりと肩を落としながら、


「なんか……お前のことホントに信じていいのかわかんなくなってきたぜ?」


 そんな意地悪な言葉を投げかける。


「そ、それは困る……しかし、確実に約束は出来ないしな……うーん……どうすれば信じてもらえるだろうか……」


 本気で困った様子で焦り出した和斗を見て、ナツキはどこか気が抜けたようにフッ――と笑顔を浮かべると、


「冗談だよ――それで? その思いついた作戦ってのはどんな作戦なんだ?」


 助け船を出すように、和斗に対してそう言った。


 その優柔不断に見える和斗の態度が、逆にナツキの不信感を拭い去ったのであった。もし、本気で彼がナツキを騙そうとしているなら、スライリィのようにいくらでも嘘を付けばいいものを、この男は嘘に逃げずに、不器用だがどこまでも真っ直ぐに話をすることを選んだ。


 それだけで、ナツキにとって和斗が信用の置ける男なのだと判断するには十分だった。少なくとも、真実をひた隠しにするスライリィよりは何百倍も信用が置けるとナツキは思っていた。


 ナツキのその言葉に、和斗は一瞬だけ安堵の表情を浮かべたが、すぐに思い直したように真面目ないつもの顔に戻すと、


「あ、ああ……それはだな――」


 この状況を打開する『作戦』をナツキに伝えるのだった。


もの凄ぉーく、お久しぶりです、左ノ右です。


前回の投稿から2ヶ月以上経ってからこんなことを言うのは大変失礼だとは重々承知なのですが、

これからしばらくこの小説を更新することは出来なくなってしまいました。

理由は僕自身が病気がちになってしまったことと、他にやるべき事が山積みになってしまったからです。また、先の展開が煮詰まってしまい、すぐには書けない状態となってしまったのです。

小説を途中で投げ出すのは、読者の方々には大変失礼だし、作家としてやってはいけないことだということは分かっています。

そのことについては、僕は平身低頭で謝ることしか出来ません。

全ては僕の責任であるし、もはや言い訳することすら出来ません。

ですが、僕自身はこの小説を完全に放棄するつもりは無く、当然完結させたいとは思っています。

続きが書けるまで待ってくれとは言えません、なので、もし再び読者様の眼に入ることがあるならば、厳しい目で見てやってください。

それでは、最後になりますが、ここまで僕の長文を読んで下さった方や、続きを期待していた方に謝りたいと思います。


本当に――申し訳ありませんでした。


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