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02:プロローグ:奏サイド



「よろしくお願いいたします。」

無表情、抑揚のない声で丁寧なお辞儀をする見るからに真面目な女、コイツが今日から義妹になるらしい。厳密に言うと戸籍上は繋がっていないが…。


23歳だというのに化粧も全くしない女は見るからに真面目で”住む世界が違う人種”だった。


身長は152㎝くらいで、男では小さい部類の俺でも見下げることができる。白い肌に染めたことがないであろう漆黒の髪は肩下まで伸びている。一目でこれまで関わってきた女たちとは違うとわかる。


母親が再婚する相手男性はとても大らかな人で、おっとりした母親にとても合っている。離婚後も母親のことは気にかかっていたが、良さそうな人と出会えたようで安心している。

この歳で再婚した親と同居するのもどうかと思ったが、義妹もいるみたいだし問題ないだろう。

何より万年金欠な俺にとって、職場に近いこの家は最適だ。どうせ寝るために帰るだけだし金さえ家に入れておけばいいだろう。

前一人で住んでいた家は家賃滞納で追い出されたし、新しい家を見つけるための仮住まいだ。少しの間ならいつものように猫を被って適当に過ごすことで乗り切れるはず。

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