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インターミッション2 パルテルラット先輩、イチの乳をサウナで揉む

  歴史的インターミッション2


 イチ達が連続下着泥棒事件を解決してからしばらく。

イチはミラ・パルテルラットとスウィートバウム冒険者通りにある公衆浴場、『ミチの湯』に来ていた。

ミチの湯はスウィートバウムでも歴史の長い公衆浴場で、気立ての良い番頭の女将と、好色な大将がやっているこのあたりで一番の公衆浴場だ。


 大将は好色な酒好きでしょっちゅうそこらの飲み屋で気炎を吐いているが商売上手な男で、男湯、女湯ともに広い脱衣所には若い冒険者が喜びそうな雑誌を並べ、女性入浴客の為に化粧水や乳液、ボディクリームなどを格安で提供している。

内装にも拘り、浴場の壁にはワーコル・クロッチーに元絵を描いてもらった優し気な妖精神の壁画が描かれ、湯を浴びに来た者を癒している。

他にも週一でワイン風呂やハーブ風呂など特別な湯をはり、今や遠方の公衆浴場愛好家が入浴に来るほど人気になっている。

それでいて入浴料も安いので、イチは冒険に疲れるとここで身体を癒しに来る。


 イチはパルテルラットと互いに身体にバスタオルを巻いて、サウナルームで檜で作られたベンチに並んで腰かけ互いに熱気を楽しみながら会話を重ねた。

この日彼女らはこの後夕食を摂りに行く予定であるが、初手はサウナである。

イチもパルテルラットも待ち合わせ場所を公衆浴場に設定するほどの公衆浴場愛好家だった。

イチはちょうど連続下着泥棒事件の顛末をパルテルラットに話し終わったばかりである。


 「おかげで酷い目に遭いました。まだ身体が痛いです」


 イチはミュルガルデの治癒魔法で肌に痣が残らずに済んだものの、まだ多少身体に痛みが残っている。


 「そうか! 私も君の師匠の素晴らしい一撃で首をやられたからお揃いだな!」


 そう言ってパルテルラットは豪快に笑った。

イチは思わず「しまった」とう顔を見せ謝る。

パルテルラットは先日、リャンに殺す勢いの一撃を貰い某支部の壁に叩きつけらて首を負傷した。

むしろパルテルラットほどの実力者でなければ死んでいたはずである。

今では身体はピンピンしており、パルテルラットの高い回復力を窺わせた。


 「そ、それはうちのリャンが大変な事を…」


 「わっはっは! 謝る事なんてないぞ。流石髑髏階級の冒険者だ。いい経験になったよ」


 パルテルラットは豪快な24歳の女性で、背が高く身長が171cmほどあり、胸もそこそこの大きさがあり、馬の毛のように赤い髪を後ろで縛っている。

経験も豊富で、8年前に冒険者の世界に足を踏み入れ、今年の初めに大烏のバッチを授けられた。

かつてイチも彼女と人食いワイバーンの討伐に挑み、それ以来公衆浴場好きとしてこうやって二人でサウナを楽しむようになった。


 「しかし、やはり君は見事だな。狼の階級にしておくのは勿体ない」


 パルテルラットは連続下着泥棒事件のイチの成果を指して言っている。

パルテルラットの目から見てもイチの冷静な作戦立案能力と、現場での立ち振る舞いは兼ねてより高く評価していた。



 「いや、私などまだ未熟です」


 「そう謙遜するもんじゃない。胸を張れ。立派な胸なんだから。ちょっと揉んでみていいか」


 「いや、思っている事を言ったまでです。それと人の胸を勝手に揉まないでいただきたいです」


 パルテルラットはイチの返事を聞くよりも先に彼女の乳房に手を伸ばしその柔らかさと張りをバスタオルの上から確かめていた。


 「だが、私が今日君を呼んだのは何も胸を揉む為に読んだわけではない」


 イチがパルテルラットの頬を押して彼女を引き離すと、パルテルラットは崩れかけたバスタオルを直して言った。


 「実は、とある起業家の娘が盗賊団に誘拐されて、その救出を直接某支部から依頼されていてな」


 「ふむん」


 イチにとって初耳であった。

が、近年身代金目当ての誘拐などは珍しい事ではないので特別驚く事はない。


 「本来であればいつものパーティーで取り掛かりたいのだが、たまたま怪我や急用が重なって腕のいい銃使いが二人必要なんだ。近日中には出発しなければならない。確か暫く冒険の予定はなかったな?」


 「なるほど。私で良ければ行きます。タオ・メイメイも呼びますか?」


 タオ・メイメイは冒険者としては未熟だが、魔導ショットガンのバレア2を高い威力で使いこなせる事で、ここぞという時の殲滅力を秘めており荒事には重宝されている。


 「うむ。助かる。それともうひとつ。これは懸念点なんだが…」


 「懸念点、と言うと?」


 パルテルラットは言いずらい事があるのだろうか少し言葉を考えているようであった。


 「一人、某支部が指定した冒険者を仲間に入れる必要があるんだが…」


 これも特別奇妙な事ではない。例えば冒険先の地理に明るい者や依頼内容に関するプロフェッショナルを仲間に入れる事を指示される事は珍しい事でない。


 「何か問題でも?」


 パルテルラットは苦い顔をして答えた。


 「他のパーティーから追放された冒険者なんだ」





 次回、3話 『パーティを追放された俺が美少女揃いのハーレムパーティにスカウトされ山賊団の美人頭領と意気投合し悪徳金持ちを成敗し成りあがるってマジですかw』


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