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約束

作者: key

某スレにあった者を改変しラノベ風にしました。

「......もう疲れたな...」


 父は幼い頃に他界。母は別の男と蒸発。学生の頃はクラスメイトにイジメられ、救ってくれた唯一の親友は事故で亡くなった。


 何度も辛かったけど親友と父のため、二人の代わりに必死に生き、必死に努力した。


 そして社会人になって誠心誠意働いた。だけど上司からのパワハラやセクハラ、同僚からは仕事を押し付けられ、それでも頑張って働き、教育係を任される位になり担当した子は数ヶ月経った後退職。


 何度も何度も苦しくなってそのたび親友の『辛くても、苦しくても、前を向いていれば、いつかは良いことあるって!』という言葉を胸に頑張ってきた。けれども......。


「...私もやっぱりそっちに──行くね...。」


 今は会社の屋上に居る。私は今日、身を投げるつもりだ。ここの会社は比較的高くフェンスはそこまで高くない。だから簡単に実行することができる。


「良いこと...ほんとにあったのかなぁ...」


 貴女がいなくなってから私は一人ぼっちだった。だけど決して貴女を恨んでなんかない。感謝の気持しかない。だからその感謝を伝えるために会いに行くんだ。

 

 ─そうしてフェンスを乗り越えようとした瞬間......


「ね、君?何してるの?」


女性の...親友の声が聞こえてきた。


「えっ......?!」


 驚き振り向いた瞬間その声の人物に抱きつかれた。顔は私の服に埋めてて良く見えない。だけど体は少し成長した親友そっくりだった。


「誰...なの...あなた...。」


「ん?私は──だよ?」


 その時相手が名前を言った瞬間騒音か何かで聞き取れなかった。ただ聞き返すのも失礼だとその時はなぜか思った。


「...それで私になんのようですか...?」


「私とデートしよっ!」


「え?」


 この子は何を言ってるのだろうか?今の行動を見て理解できないのだろうか?それとも理解したくないだけなのだろうか?


「だ~か~ら~デートしよって!」


「なん...で?...」


「うーむ...私がしたいから...じゃダメ?」


「いや...そもそもデートする理由が私にはなくて──


────────────────────────

 その後、幾ら断っても相手は一歩も退かず押し問答を続ける間に私が根負けして会社のビルの近くにある喫茶店に行くことになった。


 相手の顔は今は全く覚えておらずその時の記憶を思い出しても顔だけはわからなかった。顔に黒いモヤみたいなのがあって隠されているような状態。


 そんな不思議な相手と喫茶店に到着し店員さんに案内された。不自然だったのがずっと私にしか喋りかけていないのだ、それに水も私の分だけしか出していない。なんでだろうという疑問は持ちながらも相手は全く気にしてないので私も気にしないことにした。


 デートという名目で来た喫茶店だったけどデート要素がないことに気付きなにかしたかったんだろうと考えながらメニュー表を見ていた。


 それを見ていると相手が「君、あそこから飛び降りようとしてたでしょ」「見てたよ?」と突然言った。私は心底驚いた。何故なら、私がこの子に気づくまでは物音なんて一切せず靴と地面が擦れた音もしなかった。そして気付いた後、私に何をしているかを聞いたから良くわかっていないのだと、そう思っていた。


 頭の中で色々考え混乱している私をよそに彼女?はそのまま話し続ける。


 過去話や友達の話など、私はどんどんその話にのめり込まれ、最終的に自分の悩みを打ち明けることにした。重たい話なのに彼女?は真剣に聞いてくれた...

 

「親友が事故で死んじゃって...そっから嫌なこと続きでさ...」


「そっかぁ......。」


「あっ、ごめんね...?こんな話しちゃって。」


「...いや、なんであんなことしてたか、理由が聞けてよかった。」


「そ、そう?」


「うーん...そうだねぇ...私も親友と離れ離れになっちゃったしねぇ...」


「えっ?」


 驚きが連発だ。私と同じ様な境遇の人がいたとは...


「その親友は...今何をしてるかとか分かるの?」


「ん?、、、ああ、わかるよ、...会えたし...な。」


「よかったですね。」


 少し引っかかる話だったが何だか話していると気持ちが落ち着き、自殺のことなんかどうでも良くなってきた。そしてそろそろお開きにすることに


「あ、そういえば、」


「なに?どうしたの?」  


「『辛くても、苦しくても、前を向いていれば、いつかは良いことあるって!』だから頑張って生きてね!私の大好きな親友君!」


「え、、、なん...で...」


 いきなりのことに思考が止まった。そして自然と涙が溢れてきた。かけられた言葉はかつて親友にもらった大切な言葉だったのだ。


「私はいつまでも貴女のことを見守ってるからね、それじゃあ元気でね...。」


「...待って!まだ話したりな...──


 

 そこからはあまり覚えてない。だけど変わったことがあった。追われるようにやっていた仕事も前向きになり上司や同僚ともそこそこ上手くやって行けてるんじゃないかな?と思う。


 そして同時に自分は親友や父親の事も忘れ自分から命を投げ出そうと、馬鹿なことをしていたという、親友にに聞かせたら大いに怒るようなことをしていた。



「まあ、何が言いたいかって言うと...親友は何があっても心の支え担ってくれんだなって...」


「それは良かったですね!先輩!」



 私にもとうとうきちんとした後輩ができた。ま、一回できかけてたんだけどね...先輩らしく振る舞わなきゃ。まあ、深く気に留めないで気楽に、かつ一生懸命やるとしますか。


『そうだよ、親友。前向きに。頑張ってね』

「あっ、......うん!」

「せんぱーい!遅れちゃいますよ〜!」

「分かった!今行く〜。それじゃあまたね!」

『今度こそ、、、じゃあね!親友!』



──...よし、お仕事頑張りますか!」

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