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1000通りの計画  作者: Terran
第九章 グランレリアの天子
85/99

良医、口を苦せし



[404]

 概ね、世界樹の役割と要素は理解した。


 あれから更に四日、世界樹Aの根の下に滞留する穢れと創世魔宮について調べ上げ、旧世界樹Cに遺されていたリソースの回収と解析を続けた結果である。

 様々なオマケや副産物を得られて大満足なのだがさ、目的を忘れてはならない。

 ここを目指して旅をする七光分体とそのPT。

 別働隊として首都へと向かっていたプロシア達。

 それぞれ軽い事件に巻き込まれつつも順調に進んでいる。


 私達が不在の間の人神領域については分霊を通じて情報を得ている。

 学院はいつも通りの面々。

 聖女、勇者、王子、小魔王を中心に小競り合いや思惑が動いているらしい。


「ふふ。こうして世界樹問題のあとに観ると、まるで孤児院の演し物みたいで微笑ましいわね」


 そう観えてしまうのは無理もないが、彼等貴族の子女達にとっては死活問題であり、かなり真剣に取り組んでいるのだ。

 学院は貴族社会の縮図その一端。

 卒業すれば本番の大人社会で揉まれ削られて、学生時代に培った経験や縁を使いながら舵を取る。

 が、本番側を冷静に分析対処するリヴィアには退屈で物足りないと感じるのも当然だろう。


 ギルバート達の冒険者PTは南方公爵領から外れた未開の辺境地帯の百年迷宮の一つ、【ガルミン迷宮】を攻略中である。

 まだまだ中層までを行ったり来たりで苦戦しているらしい。

 家庭教師としてのギルバートはポンコツ授業ではあったが、冒険者としての最盛期を5年以上も私達の為に使わされたのだ。

 見合うかどうかは分からないが、スポンサーとして万全のサポート体制で迷宮攻略の援助をしている。


「実力も装備も物資もメンバーにも恵まれていて、どうしてこんなに時間がかかるのかしら」


 迷宮は未知の領域。

 死ねば終わり。毎回順調とは限らない。

 確実性を増すために敢えて往復を繰り返し中層踏破を重ねることで、迷宮の構造や魔物への対処の訓練に充てていると思われる。

 私の見立てでは彼等の実力ならば攻略は時間の問題だ。


 向こうは問題無いだろう。

 それよりも七光PTは守り人の里でヴィレディアの撒いた伝染病の対処に追われている。

 この期に聖法術と邪法術について研究を進めて、技術を確立する方針でタスクを実行中である。

 幸い抜き取ったデータに治癒術師のノウハウも含まれている。

 実験の為に治癒術式の付与により、聖法術を習得していない者でも素養があれば使えるか検証させようと思う。


「こちらからの情報に制限をかけて、現地民視点から解決の筋道を構築してみるのね。いいと思うわ」


 病源蚊(ドクトルモスキート)の毒胞は確保しているので治療薬を造るのは容易であるが、良い機会なのでパンデミック対策の予行練習に活用して治癒による時間稼ぎから治療の研究へとシフトする流れをシミュレートしてみよう。

 解決法を知っているからと言って経験を疎かにするのは勿体ない。


 プロシア達はタイミングの悪いことに王城で闇人族の来訪とブッキングしてしまい、思うように交渉の席を設けられないようだ。

 そして、その件はヴィレディアが敢えて特使と情報を共有せずに別個で動く事で隠れ蓑として利用する算段からそのままにしている。

 交渉も痺れを切らした特使と、古い事例や屁理屈と肝心な事をぼやかすのらりくらり作戦で躱す森人族側の主張が噛み合わず、中々に難航している模様。


「お祖母さまが不憫だわ。闇人族の遣いと鉢合わせないように時間差で仕組まれているのね」


 おそらくプロシアの訪問を闇人族が知れば邪推から思わぬ波紋を呼び込みかねない。

 その逆も然り。


 公には妖精国には正統なる王笏の主こそ居ないが、王笏そのものは在ることになっている。

 そうしておかないと世界樹の管理者としての権威を失うからだ。

 権威を失えば特権も消える。そうなれば国はおしまいだ。

 虚言と偽装が明るみに出ないように首脳陣は頑として闇人族の要求は呑まず、両種族間の空気は剣呑そのもの。

 最悪の場合、彼等の滞在中は交渉が進まないかも知れない。

 仮にヴィレディアを通して闇人族の特使と情報を共有してそそくさと退散させても、それはそれで不信感を抱かせることになる。

 故に彼等には囮としての役目を継続してもらい、交渉のねじ込みはプロシアの手に委ねるより他ないのだ。


 なに、どんな結果になろうとこちらの備えは万端である。

 今暫くの間は様子見に徹するとしよう。


◇◆◇




[405]

 世界樹について色々と知る事ができた。

 驚いたことに、世界樹には一定の種としての形状が定まっていない。

 私はそれほど詳しくはなかったが、前世の伝承や神話において語られる世界樹の植物の種として語り継がれた内容は地方ごとに異なっていたという。

 果たしてこの世界の世界樹にも同じ定義が通じるものかは疑問だが、参考データとして検討し導き出される仮説を踏まえて、私なりの答えを出した。


 例えば私達の持つ妖精王の王笏は4本の世界樹の苗が絡み合い笏杖の形状を取っているが、親木と同じ林檎の形状をしており、笏杖頭には毎日もいでも林檎の花が咲き果実が実る。

 しかし元転生者の再誕人達の話を聞く限り、林檎の樹の世界樹伝説には心当たりが無いらしい。

 そして、この笏杖頭に実る林檎を詳しく成分分析してみると、親木の生地であるシルヴァンロード地方で採れる代表的な林檎の品種とほとんど同質の成分が検出された。


 しかし、ここ『エリアA』の世界樹は林檎の樹ではなく、世界でもルオラシア大生林のみに自生するマティスの樹であることが判明した。

 マティスの樹は地神領域では神聖なものとして崇められ、種子は主に薬の原料に、葉は香料や防腐剤に、花弁は染料として使われる。

 一般的なマティスの樹は通常30m〜50m程度まで伸びるが、世界樹Aは優に5000mを超えている。

 世界樹A(超巨大マティスの樹)から採れる種子は万病に効く薬となる、という伝承を大叡館の書物で読んだのだが、残念ながら永らく花は咲いておらず当然ながら実も成っていないらしい。


「ふふふ。きっと太后さまの計略による伝染病攻めは森人族に対する問いかけなのね。とても慈悲深い侵略だわ」


 リヴィアの言う通り。

 世界樹Aに花が咲き、種子が実り、万病に効く万能薬が生産できるのならば何ら脅威にならない。

 本当にお前達に世界樹の加護があるのか、世界樹の子を名乗る資格があるのか、と問いただしているかのようではないか。

 長年に渡り再三の忠告と警告を発しても聞き入れて貰えず、本格的な戦争を起こす前に今一度相手国に自覚を促そうとは、何とも慈悲深い。


 では枯れた世界樹Cはどうかと言うと、こちらはイチジクの木だった。

 体高はおよそ2300mで世界樹Aと比べると半分にも満たない。

 枯れてからだいぶ時が経っているからか、穢れと共に移転した【創世魔宮】のあった根の下は今や巨大な貯水槽となっており周辺の森を潤わせている。

 清浄な土地となった『エリアC』の地下水は植物の生育に必要なリソースが含まれており大変水質も良かったので、資料として生態系に影響の無い範囲で汲み上げておく。


「このお水を再現してお庭に使えば、きっと世界中の植物を共生させた素敵な庭園ができると思うの」


 大昔に落ちた世界樹産のイチジクの種から発芽したと思われる周辺の樹木には世界樹としての機能は備わっておらず、他の木々より巨大化しているだけの一般的なイチジクである。


 聞いた話では前世における世界樹と言えば別の木が有名らしいのだが、それも国や伝承の地域ごとに差異があり一定ではない。

 在り方も世界を支えているだの、天界や冥界と通じているなど諸説ある。

 この世界エリュダイトの世界樹は地下に巨大な創世魔宮【道返しの樹洞】を有しており、これを冥界と呼べなくもないが。


「案外、本来の役目は冥府を閉じる蓋であって闇人族の主張そのものが正しい可能性もあるわね」


 もしかしたらこの世界の世界樹にも別の役割があったが、長い長い歴史の中で失伝するなり、役割の中でも浄化作用だけが重要視されてしまい、現代にまで残された伝承に大きな偏りが出た。

 という憶測だって考えられるのだ。


 確認できたもの不確かなもの問わず、今ある情報を統合して仮説を立ててみると。

 世界樹の苗は、その土地の植生によりその形質を変化させる特性があり、これが各世界樹の品種が違うことや前世の世界樹伝説においても地域ごとに異なる樹木である矛盾を一挙に解消できるのではなかろうか。

 そもそも、もし世界樹が定まった品種だと、植えられた地域と相性が悪いので根付かない、世界樹が何もしない内に枯れるといった不都合が生じてしまうので、この仮説はかなり有力だろう。


 世界樹伝説に共通する認識として、世界のサイクルを円滑にする役割が挙げられる。

 つまり世界樹には循環を創るための機能が備わっていると推察されるので、リソースの移動現象が必ず起こるのである。

 ならば植えた地点を起点として、まず最初に吸収する情報リソースは近隣の植生となるわけで、その情報を元にして自らの形質を近しいものに適合させて発育する、という流れを取るのが最も自然だろうと結論付けられる。

 言わば植物の品種そのものを自在に変化させる万能種子みたいなものだ。

 おそらく野生の世界樹の幼木に起こる形質変化は、一度適用されると一生を通じてその形質のままで固定化されるのだろう。


「ふふふ。その説を裏付けるには、この子の形質を変化させればいいのね」


 リヴィアはそう言うと手に持った王笏から苗を分離させて念じる。

 すると苗はみるみる形状を変えて、あっという間に別の種類へと変わったのだ。

 そして王笏の上部へと戻して笏杖頭から花を咲かせる。


「まあ。思った通りね。少なくともバラ科内なら問題なく品種の変化はできると証明されたわ」


 元が林檎なので、品種を跨ぐ検証にはまず「科」にまで遡ってから試してみたのだろう。

 その後も別の「科」に分類される植物への変化を次々に試してから「目」を跨いだ変化へと範囲を広げる。

 色々と検証する内に、最終的には種子植物ですらなく、原種への回帰を経ればシダ植物にまで変化させられる事が判明した。


「ふふふふ。これ、もしかして私の好きに植物を生み出せるのかしら」


 そう。これは進化論に一石を投じる仮説が誕生してしまうのかも知れない。

 私の先に立てた仮説は実は逆であり、全ての植物の原点が世界樹であるという新たな仮説が生まれるのだ。

 地域の環境に適応した植物の情報リソースを参照して世界樹が形質を決めた。

 それは事実なのだろう。


 だが、真実は違うのかも知れない。

 もし仮に周囲に植物の無い環境で苗を植えればどうなるのか。

 考えられる答えとして最も可能性が高そうなのが、その環境に最も適した全く新しい性質を持った植物を形作るのでは無かろうか。

 もしかすれば世界樹の苗が蓄積してきたデータを参照して適した塩基配列を組み上げたり、過去に似た環境でどう適応したのかをシミュレートして最適解を導き出しているとも考えられるではないか。


「もしそうなら原初(オリジナル)の世界樹は、それこそ神さまの手によって生まれたのかしら。ふふふ。それなら色々なことができそうね」


 なるほど、確かに。

 私達の所有する異境内で植林して育成させれば、思いのままの植物を生み出すのに使えそうだ。

 世界樹からこぼれ落ちた種からは世界樹でこそないが同種の植物が発芽するのは確認が取れている。

 そして異境は私達の任意に環境を整えられるのだから、即ち法則性さえ把握出来れば好きに品種改良どころか、品種創造が可能となる。

 これは暫く好奇心の赴くままに研究できる新たなテーマを獲得してしまったようだ。


「ふふふ。お庭づくりなら大歓迎よ」


 早速、専用の小異境を創造しなくてはなるまい。

 こうして私達の果樹園ライフが始まった。




[406]

 やるべき事と果たすべき責務はやり終えた。

 私達のターンはここまで。

 七光へとシフトチェンジである。


(もう半日ほどで到着する)


 ハンの配下、影の指揮官から念話で報告を受ける。


「では、始めましょう。今こそ魔導具技師にして錬金術師【七光】として訪問した本分を全うする時。ようやく本領発揮ですね」


 世界樹の麓まで辿り着いた七光と守り人の里の民の案内人一行。

 そこでの調査の間に私達は入れ替わり、本体が七光を引き継ぎ、分体は別のエリアへと転移させて置いてきた。

 病源蚊(ドクトルモスキート)から既に伝染病の特効薬となる素材は確保済み。

 世界樹周辺から採れる薬草類を使って適当にそれらしく調整し、案内人達に簡単な作業を手伝って貰いながら特効薬を調合する。

 その際に完成品とは別に、培養した原液の取り扱い方や保存方法と調合の手順などを丁寧に説明していく。

 そうして彼等でも理解できるレベルまで引き下げ確立した簡易調合法を伝授した。

 これで感染源が残っていたとしても彼等だけで対処できるようになるだろう。


 治癒の【聖石】については世界樹の力を長年に渡り蓄積された鉱石でしか生成できず、数に限りがあることから緊急時を除いて多用しないように言い含めてある。

 私達にしか作れないのだから使い切ればそれまでだ。

 これで彼等がこの先、存続しようが滅ぼうがそれはもう私達の関知するところではない。


◇◆◇


 さて、本題に移ろう。

 もはや気付かないフリも必要無いだろう。

 ここまで来てプロシアが地神領域を訪れた目的を察せられない者が居るなら、それは思考を放棄した者か、はたまた興味を抱かない者くらいなものだ。

 当然ながら世界樹の苗を妖精国へ届けて世界を良くしたかったとか、そんな純真な理由である筈もなく。


「特効薬の調合を隠れ蓑に必要な素材を集めさせて造りましたが、もうひと工夫ほしいわ」


 ここ数日の本体による世界樹調査と研究の合間に開発した調合配分に間違いは無いが、確かにこのままでは再現したレシピ通りに造っただけで私達が手掛けた作品としては物足りない。

 私達は科学者であると同時に芸術家でもある。


 これは『薬』だ。

 では薬の価値とは何か。

 怪我に効く。病に効く。

 確かに薬は効かなければ無価値だろうが、それは前提条件に過ぎない。

 稀少性、は付加価値としての側面はあるがそれは商人の関心事であり服用者とは関係ない。

 ありがたみ、逸話、それも付加価値として鉄板だとは思うが、確かに迷信深い者になら潜在意識下への効果を多少は期待できるだろうか。

 だが、それ以外となると。


「味よ。自分で飲むなら美味しいほうがいいもの。ふふふ。思考が蕩けて定まらなくなるくらいとびきり美味しくしたいわ」


 味覚への刺激。

 なるほど、確かに付加価値としては最も原始的で効果の高い筆頭だろう。

 いざ飲む段階になれば服用薬であれば無視できない要素である。


 この世界の、こと現代の薬はとにかく苦い。良薬口に苦しを地で行く風潮にあり、苦ければ苦いほど効果の高い薬として認識される。

 昨今は競って苦味の研究が加速してしまい、意識的に無意味なほど苦く調薬するのがトレンドなのだ。

 だが本来、苦味とは毒を判別する味覚の信号である。

 身体に悪い物を不味いと認識させる機能であり、これを意図的に薬に適用させるのは人体機能の摂理に反する本末転倒な行いだと言えるだろう。


 毒とは異物である。

 混入された異物を味覚を通して感じ取り、吐き出させる事で自然界に生きる生命は今日まで毒から身を守り生を永らえさせて来たのだ。

 確かに、毒は量によっては薬にもなる。逆も然りで強い薬は量によっては毒にもなる。

 身体に強く作用する物は人体も異物として反応してしまうからだ。


 それと関連して、製薬にはコストが掛かる。

 広く一般に普及させるにはどうしてもコストを抑える必要があり、素材の供給量と価格や効能の視点から見ても、似たような効能があればより安価で供給しやすい素材を利用しようとするのは必然である。

 そうして素材の選択肢を自ら狭めていけば、どうしても効能と関係無い「臭い」や「味」といった要素は後回しにされるのは仕方がないのだ。


 こうしたやむを得ない事情から苦い薬が一般に出回るのは理解できる。

 しかし良薬口に苦しは、文明社会においては最早言い訳でしかない。

 前世では苦い薬は錠剤へと形を変えて苦味を感じないように工夫されていた。

 そう、服用する側としては苦くない方が良いに決まっている。ましてや無意味に苦くする努力をするというのはどういう了見なのだろうか。

 その労力とコストを苦味を抑える努力に使わないのは何故なのだろうか。


「そんなお医者さまには味覚の苦味を苦痛へと変えてあげればいいのね。そうすれば停止した思考をまた動かすようになるわ。思考の停止は滅びゆく世界では害悪でしかないもの。だから、思考を止めたお医者さまの味覚を強制的に変化させるのは善行よ」


 確かに、反論の余地無く正論だ。

 当人は苦味こそ至高と思い込んでいるのだから他の味覚より鋭敏に感じ、より苦痛に感じられれば幸せだろう。

 更に苦味に鋭敏になれば毒の判別も容易になる。そのような者の作る薬ならば、迷信で毒を服用させてしまう事故も減るのでは無かろうか。

 つまり、本人は当然幸せで患者もそれ以上苦い薬を処方されなくなり幸せ、リヴィアの言う通り全員が幸せになるではないか。

 天才かな。


 勿論私は冗談半分だが、おそらくリヴィアは本気で幸せになると思っているだろう。

 そして有言実行する力も持ち合わせている。

 実に素直な子に育ったものだ。

 故に、早く私が何とかしないと世界中の苦味推進派の薬剤師達が毎日何十万という分霊に脳を弄られて、瞬く間に全員が苦味過敏症にされる日も遠くないだろう。

 これは責任重大である。






《あとがき》


幼児期に強要されて食べさせられた不味い物の印象が強過ぎて、本来ならば自然と食せる様になるはずだった食品に苦手意識や敵愾心を抱いてしまう。

そんな食わず嫌いや好き嫌いを植え付けてしまう例があります。


子供の好き嫌いは自然な物なので、決して矯正しようとしてはいけません。好き嫌いなく何でも食べる、を盲目的に良い事だと決め付けてはいけません。


主人公は虚弱体質を理由に幼児期から苦い薬を頻繁に飲まされ続けて苦味に対する怨念が蓄積されています。生来の我慢強さが災いして耐えてしまったのが、更に拍車をかけています。


食べ物の恨みは怖いと言いますが、それが不味い食べ物の恨みとなると更に根深いです。


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