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1000通りの計画  作者: Terran
第四章 星の精霊王
22/99

星の精霊王 5




【魔導書館】


[219]

 星神領域セプティマは幻想的な光と闇の大陸。

 結晶化した森と明るい洞窟の数々、色とりどりの動植物と冬の夜の領域。

 最も魔素の濃く精霊の多い豊かな地である。

 主たる種族は精霊族と巨人族。

 そして世界に名を轟かす最も歴史ある最高学府、魔術協会直営の魔導書館。

 そしてクリムワイエ魔術学院と並ぶ才能ある賢者の卵の通うスタラエリ大叡館が有名である。


 今回の訪問では魔導書館本部のあるグラファイト宝国の首都へ来ている。

 あいにくの雨に見舞われているが、幻想的な風景と色とりどりの灯りが、雨の日の美しさを際立たせている。

 飼いならされた海獣に引かれた快速船から降り立つのは、賢者プロシアと魔導師七光。

 そう、今の私はプロシアの指示で魔術による変装をさせられていた。


 金糸の髪は魔術で深く透き通る青に染め、年齢もサバを読んで16歳くらいに見える様にしている。

 どう術式を組んでも瞳の色を変える事が出来なかったので、エリュダイトカラーが目立たない様に認識阻害付きの眼鏡を着用している。

 アレンジした術式で、プロシア以外には顔がよく見えないようになっている。

 服装は高位の魔術師風の仕立ての良いローブ。

 色は青。そして大粒の青い金剛石の首飾り。


 これらは緊急を要したので許可を貰って自前で造った物である。

 ローブの色と宝石の色は指定されていたのでその通りにしてある。

 何でも宝国では貴族なら身分の高さ、魔術師の等級の高さによって身に着ける衣類の色や宝石の色が決まっているのだとか。

 文化の違いを感じる。

 爵位も人神領域とは少し違うらしい。


【騎士爵】=【石爵】=白

【士長爵】=【鉄爵】=黒

【準男爵】=【銅爵】=茶

【男爵】=【銀爵】=銀

【子爵】=【金爵】=金

【伯爵】=【晶爵】=紫

【侯爵】=【玉爵】=赤

【公爵】=【宝爵】=青

【王爵】=【星爵】=緑


 エストバース王国では大公家と王家で分かれているが、宝国の色分けでは一括りである。


 ともあれ、世界十二賢者の地位にあるプロシアは魔術師としては勿論世界最高位で、身分の上でも地上では最高位である。

 それは星神領域の王家と同等以上であるため、宝国内でも至高なる『緑』を身に着ける権利がある。

 当然、私の贈った最高品質の【ベルンの瞳】(エメラルド製)を身に着けている。

 いくら宝国とは言え、このクラスのエメラルドは大変珍しいだろう。

 ええ、私が造りました。


 対して私に指定された色は公爵クラスの『青』。

 今回はお忍びなのでプロシアと関連付けられないように『緑』ではないのは解るが、何故『青』なのか。とも思ったが何か意味があるのだろう。

 仮にも称号持ちの魔導師なので『青』を身に着けても問題無いらしい。


「せっかくの称号持ちになったのですから。この際有効に使わせて戴きましょう」


 プロシアから魔術協会の身分証を持たされ、私も今や立派な称号持ちの魔導師である。

 表向きの肩書きとしては賢者プロシアの内弟子ということになっているそうだ。


「魔法の使える貴女には今更必要ないかも知れませんが、固有魔術の勉強もしなければなりませんね。

本来の魔術師なら固有魔術の名称が二つ名や称号に反映されるものです。

順序は逆になりましたが、称号に相応しい固有魔術を修得出来る様に励みなさい」


 【七光】なんていう称号に相応しい魔術とはいったい何なんでしょうかね。

 固有魔術とは本人の資質を最大限に活かした他の人では真似するのは困難な特化魔術。

 先に名前が来てから固有魔術を後付にするのは、常識的に考えて不可能なのでは無かろうか。


「ふふ。綺麗な虹でも出せば良いのかしら」

「虹の魔術、良いでしょう。貴女の場合は特殊な例ですから固有魔術も形だけで良いのです」


 魔術学院の学院長がそんな事を言っても宜しいのでしょうかね。

 いやまあ、まだ候補がある訳でも無いので色々と考えてみるつもりだが。


「ここから先の滞在中は魔導具技師【七光(セブンルクス)】として過ごしなさい。まずは図書館で登録を済ませますよ」

「ええ、分かりましたわ。プロシア様」


 そうして雨に濡れて煌めく宝国の首都をゆっくりと観光する事もなく魔導書館へと到着。

 受付もプロシアの顔パスで済ませて2階へと上がる。


『魔導書館本館』

 話には何度も聞いていたが圧巻の地上4階、地下3階の巨大な7階構造。

 支部は他の宝国や晶国にもあるらしいが、ここ本館が最も古く、最も多くの蔵書数を誇る。

 そしてこれだけ巨大な図書館でありながら、利用出来るのは魔術協会で許可されたごく一部の特権魔術師のみなのだと言う。

 ここで働く者も最高学府を卒業した高位の魔術師だけ。

 しかも受付の彼等では閲覧許可があるのは1階のみなのだとか。

 2階には2階までの閲覧許可がある職員が、3階には3階までの閲覧許可がある職員という配置で、特権魔術師の権利体制を徹底している。

 これには素直に驚いた。


◇◆◇


 2階にある応接間に通され、いかにもな雰囲気の体格の良い大きな老魔術師と対面した。

 ローブに緑が入っている。つまり賢者か。


「おほーっ、プロシアちゃんではないか。よう来たよう来た」


 ちゃん付け、だと…。


「賢者テストラ。世間話に来たのではありません。

すぐに登録証を出しなさい」


 プロシアの塩対応。


「そんな事言わんで、さぁさ、こっち座りんさい」

「要件だけ伝えます。今すぐ登録証を発行しなさい。

それが済み次第、陛下の元へ向かいますよ」


 座りもせずに要件だけビシバシ伝える。


「なんじゃあ、そっちのめんこい娘っ子とゆっくりお茶する時間もないんかぁい」

「賢者テストラ。もう一度言う必要がありますか」

「わーった、わーったて、ちょい待っとりぃ」


 いつも事務的で冷静な対応をしているのは観ていたが、外では更に輪をかけて事務的である。

 天空人は嘘を付かず合理的な考え方の種族であるとは聞いている。

 更に森人族つまりエルフは排他的で生真面目だとも言われている。

 プロシアの外向けの態度は、そのイメージ通りどちらもしっかり反映されている感じがする。

 なお、内向けの顔はキビキビしたしっかり者の母親というイメージである。

 そんなプロシアに心底惚れ込んでいるジェラルドの血を引いているからか、私もプロシアの合理的で生真面目な部分は好ましく感じる。


「これじゃあね。よぅ見てから書きんさい」


 要するに規約書だ。

 サッと目を通してから一部文章に貼られた魔術的テクスチャを剥がして、必要事項を書き切る。


「これで良いのかしら」

「おっほーぅ!今の一瞬でフェイクを散らすたぁやりおるのぅ」

「また貴方は余計な事を。私が直々に連れて来たのです。試すまでも無いはずでしょう」


 プロシアが冷静にキレている。

 感情に当てられた精霊が魔力を生み出す。


「ちょい待ちぃて、モチロンわしゃ信じとるが、これも決まりかて、しゃーなぃ」


 前もって言われていた通り、私はプロシアの言い付けに従って大人しくしている。


「おいこれ、ちょい本気かぁ。こんな幼子がほんにあの魔法具技師なんかぁ!?」


 どうやら七光(セブンルクス)の事はご存知の様だ。

 それにどうやら、認識阻害の術式が効いていないらしい。

 流石は賢者といったところか。


「お嬢ちゃん、ちょいとでえぇから、触り観せてくれんかのぅ」


 老賢者はずいっとこちらに身を乗り出してきた。


「賢者テストラ。するべき事を済ませてからにしなさい」


 さすがにプロシアが割って入る。


「そんな事言ぅて、気ぃなる気ぃなる気ぃなるぅ。

わしゃ気ぃなるもんがあっと他んこと出来んよぉ!」


 それはそれは悪い病に罹かっていらっしゃる。


「さあ行きますよ」

「今プロシア様に付いて行かなければ魔法の鞄の現物を間近で観れる機会を失うのではありませんか」

「さぁさ行くぞぃ、何しとる早ぅせんと日が暮れおるて」


 何て変わり身の早い御老体なのだろうか。


「助かりました。すぐに戻るつもりですが詳細な時間までは分かりません。

暫くは図書館内で大人しく過ごすのですよ」

「ええ、大丈夫です。ここの蔵書を読んでいれば時間なんて気になりませんから」


 そうしてプロシアは賢者テストラと共に王宮へと向かって行った。

 その間、私は悠々自適な読書ライフを送れる。

 実に素晴らしい。



[220]

 館内で手当たり次第に本を読み漁る。

 ここは本当に素晴らしい。

 小型のゴーレムが大量に配置されており、読み終えた本を渡せば勝手に元の場所へと戻してくれる。

 魔力さえ注げば目的の本棚まで乗せて運んでくれるし、読みたい本のキーワード検索まで出来るのだ。

 ここなら住んでも良い。


 私は分霊を魔法の鞄から解き放ち、ゴーレム達に憑依させてマルチタスクで読み耽っていた。

 館内の様子は空間把握と探知で完全に解る。

 識りたい事を片っ端から識れる。

 こんなにも満たされた気分になれたのは初めてかも知れない。

 ここには世界中の知識が集まっている。

 ここで識れない事は、おそらく誰も識らない事なのだ。


 時間にしておよそ七時間。

 2階の書物を二千冊程まで読破(ダウンロード)した頃、プロシアが戻ってきた。

 さすがに館長の前でゴーレムジャックする訳にも行かないので、一旦切り上げる事にした。


「七光、お待たせしましたね。蔵書には満足しましたか?」

「ええ、ここは素晴らしいわ。とても数日では読み切れそうにないもの」

「貴女をそこまで綻ばせるとは、大変満足したみたいですね」


 おっと頬が緩んでいたか。いやしかしそれも已む無し、大変充実した時間を過ごせた。


「何じゃあ二人して、わしゃ除けもんされてぇちぃと悲しぃわい」


 【晶核の賢者テストラ】

 星神領域で最高の魔術師と評される長命種である精霊族と巨人族の混血。

 擬似的な魔核を術式で構築して無機物に封入する事で、何処でも自在にゴーレムを造り出せるという割ととんでもない固有魔術を使う。

 興味深い技術である。

 滞在期間中ここにあるゴーレムを解析して術式を読み解くとしよう。


「ところでお嬢ちゃんや、ちょーっとでえぇから観せてくれんかのぅ、気ぃなってしゃあなぃ」

「賢者テストラ、それは聞けません。諦めなさい」

「嫌じゃあ、わしゃ気ぃなるもんは我慢できんて」


 観るというのは、つまり【人物鑑定】か何かだろう。


「条件次第では許可します。閲覧可能階層を増やしてはいただけますか」


 さすがにこれは無理があるだろうか。

 だが言うだけの価値はある。


「七光、軽々しく許可を出してはなりません。

賢者テストラの観る力は鑑定とは違います」


 鑑定とは違うというのは何だ。

 反って気になるではないか。


「お嬢ちゃんが良いと言ぅとるし、こりゃしゃあなし。閲覧許可なら出しちゃるてぇ、じゃあ観るぞぃ」


 そう言うな否や、突然襲われる既視感。

 こ、れは。


「ンムゥゥ!」


 間違いない。これは霊視だ。

 この老賢者は霊視が使えるのだ。

 この世界で初めて霊視の使い手と出会うことが出来た事に衝撃を受けたが、何を観られたのかにはたと気が付いた。

 拙いのでは無かろうか。


「おいおいおいおい、こりゃあどういうこったぁ!」


 まさかこの賢者は観たのか。

 私が何者なのかを。


「賢者テストラ、いい加減にしなさい。悪ふざけが過ぎますよ」

「プロシアちゃん。ちょいここじゃいかんよぉ。下へおいでて」


 霊視だとして、私の眼は観られたのだろうか。

 いや、未発動状態であれば判らないはずだが。


◇◆◇


 地下へと通された。

 ここは閲覧許可レベルが高く、地上4階より更に上の許可が必要になる筈である。


「あぁぁ、そのじゃなぁ。ちょい強引に観ぃて悪かったのぅ」

「賢者テストラ、まさか悪かったで済ますつもりですか」

「いやぁ、プロシアちゃん怖いてぇ。

堪忍してなぁ本当に悪ぃて思てるから、この事ぁ誰ぇも言わんて約束すって」


 何を観たのか非常に気になるのだが。

 私自身、幽体化して自分の身体を観たことは何度もあるし、それで気付くものは一通り把握しているつもりである。

 アイリスを持たない者が見抜ける範囲など高が知れていると思っていたが。


「な、な、わしゃプロシアちゃんに嘘はつかんて、何ならギアス使ぅてもえぇんじゃ」

「では今すぐに使いなさい」


 プロシアの冷ややかな圧が増す。

 いやいや、即ギアス宣言は重くないかな。


「そん前に、頼んから七光様と二人きりで話させてくれんかのぅ」

「二人きりだなんて許す訳がないでしょう」

「いやいやいや、観ぃた事話すんだけじゃあ、すぐ終わんかて」

「私は構いませんよ」

「ほれぇ、お嬢ちゃんもこう言ぅとるし、こりゃ決まりじゃあ」


 言うや否や、プロシアの返事を待たずに床を落としてストンと地下へと落ちた。

 上でプロシアが何かを言っていたが、階層が変わった途端に上の音が聞こえなくなった。


「済まんのぅ、わしゃ気ぃなると周んが見えんくなるて、じゃが言ぅた事ぁ守るて」

「ここまで落としたのなら、少なくとも地下2階までは見せる許可を出したのでしょう」


 そう、地下1階から落とされた私は今地下2階に居る事になる。


「ははは、地下4階まで全て見せるて、星神子様にゃ隠すんもんもねぇて」


 地下4階、だと。

 確か魔導書館は地下は3階までとプロシアからは聞いていたが。


「〝偉大なるオーフ=ディアマルタ〟我等ん星神子様。

わしゃここん地下で神さんに出逢ぅたんじゃ」


 つまりここがこの地の神殿の役割を果たしている。

 地の底に生き延びた神核があるという事か。


「こん眼ぇは神子様の証や真なん王族ん証ちゅうもんが観えるんじゃ。

七光様は紛れんなく星神子様、こん国、こん大陸の本物んの王族。今ん仮初ん王たぁ訳が違ぇ」


 何だか気になる発言をしている。


「この国の王家には王紋が無いと言うのですか」

「せやん。こん国だけじゃねぇ、こん大陸、もう何処んも居らん。

血ぃは薄ぅ流れとうが、証が出ん程しかねぇ。

星神王家はもう、百年前ぇに終わんとる」


 この星神領域は魔術協会として最古の歴史を誇る知識の宝庫。

 それでも大英雄と呼ばれる者は古い世代にしか居らず、魔導書館も人材の不作が続いていると言う。

 緩やかな滅びへと向かっているということか。


「こんままじゃ緩やかん滅びる思ぅた所に七光様が訪れた。

こりゃ運命じゃあ。こん国の王になっとくれんかと言わん、けんどせめて神さんに会ぅてくれんか?」


 それはこちらから望むところである。

 とはいえ、他にも私には目的がある。


「書館の書物の無制限の閲覧許可と、過去百年に渡る星神領域の名簿と固有魔術に関する資料の閲覧許可を頂けるなら。

喜んでこの地の神と接触しましょう」


 流石にこの条件では出し渋るかも知れないが、交渉の価値はある。

 ここは知識の宝庫なのだ。

 得られるなら出来得る限りは吸収していきたい。


「そんくれぇ訳ねんよ。すぐに観ぃなら案内すんが」


 あっさり承諾された。

 え、禁書とか大量にありますよね。

 凄いな星神子。


「プロシア様を待たせています。一度上に戻りましょう」

「そん前に、許可先に出しちょうて、星神子様ん証だけ見せてくれんか。わしん杜人て義務なんじゃ」


 証明となる物だと王紋が挙げられるが、残念ながら何処にも見当たらないので無理である。

 無いものは見せようが無い。

 なら他でとなると、これはこれで都合が悪い。


「こん地下ん祭壇は、証が無ぇと開かんてな」


 さて、これは確実な証にはなるだろうが、おいそれと見せる訳には行かない。


「祭壇へ向かいましょう。これは人前で見せる事が禁じられているのです」

「おぉ、ほうじゃほうじゃ。違ぅ無ぇて、わしゃちょい慌てとうた」


 もちろんそんな制約は無いのだが、そういう事にしておいても何ら違和感は無いだろう。

 リスクは可能な限り避けたいのだ。


 それから私は地下4階の隠された祭壇の扉へと案内された。

 3階から4階へは階段も無く、賢者テストラの床抜きで透るより他ない。

 この力は書館と契約した歴代館長のみに与えられた権限らしく、魔導書館そのものが巨大な魔法装置なのだという。

 建物自体が旧遺物とは、それなら確かに最古の図書館なのも納得である。

 実に興味が唆られるではないか。


「ダンジョンを人工的に再現した物ですか。

地上階は魔法具、地下は旧遺物。コアに当たる物が地下4階に隔離されているわね。

テストラは迷宮主(ダンジョンマスター)だったのね」

「おっほーぅ!そこを解んたぁ、七光様は本物んの大魔導師じゃてぇ」


 でなければ各階層のゴーレムを常時稼働など出来ないだろう。

 おそらくテストラが世界最高峰のゴーレム使いであるが故に、その力で動かしていると他の者達は考えている。

 だがあれ等は憑依が可能だった。

 つまり操作は半自動、直接の操縦者の無い一斉管理されたプログラムに従っているのだ。

 これはダンジョンに棲息する魔物と性質が似通っている。


 そもそもあれだけ高性能なゴーレム全機を一人の魔力で動かすのは、さすがの賢者でも無理だと思われる。

 ならば残る可能性はダンジョンなのだ。

 もちろん直観的に察する箇所はいくつかあったが、繋ぎ合わせて確証とするまでは、どれも憶測や推測にしか過ぎない。

 決め手はやはり、これだけの徹底した高度な管理施設を予備動作無しに別の階層へ移動させられるという事実である。

 ここがダンジョンでテストラが支配権を持つ迷宮主(ダンジョンマスター)だから可能と考えるのが妥当だろう。


「ダンジョンは異境の還元され切らなかった姿。

異境とは異なる世界同士の接合点にして、両世界の神の力で満たされた隔絶空間。

逆説的に、神の力を漏らす事無く内側で維持する事も理論上では可能なのでしょう」

「ほうじゃほうじゃよぉ!

んっほーぅ!異境ん理論か、未ぁだ門外不出てぇんに、よう解しちょうて。わしゃあ感動しちょうとる!」


 テストラのテンションが爆上がりした。

 サービスし過ぎたか。


 地下4階の様相はまさしくダンジョン。

 高度な文明で築かれたであろう壁材と不思議な光源によって一定間隔毎に照らされる通路。

 地下4階までしか無いと言う事は、浅層のみのダンジョンを改造した可能性もある。

 旧時代の技術は大したものである。


 だが、おそらく現代でも理論さえ提示すれば再現は可能だろう。

 何だかんだで現代の魔導技術も決して低くは無い。ただ正しい方法が伝わっていないだけなのだ。

 いや、むしろ一度何か大きな変革が有り、全て失われかけた所から、ここまで技術を復活させたのかも知れない。

 何故旧神達は滅んだのか、何故六大神だけが特別神聖視されるのか、何故異境を通じた聖戦が起こるのか。

 何故世界の法則は狂ってしまったのか。

 この書館に眠る蔵書を紐解けば、何か解るかも知れない。


「此処じゃ。わしゃあ後ろで待っとっから、ちゃちゃーと開いとぅて」


 言うが否や、大扉を前にしてテストラに背を向けて即アイリスで開け放つ。


「ちょちょーて、もう開いとんかぁ!

わしゃそん瞬間て観とぅたこうたんじゃあ!」


 だろうと思っていたので速攻で決めさせて貰った。

 じっくり観察などされては困る。

 油断して目を離した隙は見逃せない。


「これで証明にはなりましたね。時間は惜しいですから」

「そやけんどぉ…」


 不満そうではあるが約束は約束である。


◇◆◇


 その後、こってりとプロシアから説教を受けたが、大人しくなったテストラの計らいにより滞在期間中はこの書館で寝泊まりする事となった。

 時間には限りがある。

 私の滞在中は書館の地下は点検という形で閉鎖して貰った。

 これで周りの目を気にせず心置きなく全力で読書に集中出来る。

 実際に理解しながら読もうとすれば速読という訳には行かない。

 数日しかない滞在期間で読み切るというのは到底不可能である。

 だからこその、このアーカイブ。

 アセラの譜面とベルンの瞳を併せた、この青い金剛石(ホープダイヤ)に書物の内容を記録するのが今回の目的である。



[221]


――――――――――


◇◆◇◇◇◇◇


 静かなる白の神域。

 重ねられた苦しみの枷から解き放たれた無音の空間で、私は一人ソレと対峙していた。


〘―――〙


 知識、理句、制動、なるほど。

 知識と魔術の神ホプラト。

 星神領域で力を遺したまま存在する眷属神の一柱。

 私の訪れを察知して目覚めていたようだ。


 海神領域が瘴気で満たされた現在では、大陸間の渡航は大きく制限を受けている。

 安全に行き来するには潮目の時期を読んでの限定的な航路を使うしか無い。

 こうして星神領域に足を踏み入れて神との邂逅をするのも一苦労である。


〘―――〙


 領域、集積、理法。


 ほう、どうやらホプラトはかなりの力を遺しているらしい。

 というのも、ホプラトの権能には力を特定の空間に固定して蓄積出来る類の物があるのだとか。

 魔導書館を造った者は理解していたのだろう。

 ダンジョンを改造した異境モドキである書館の地下で、ホプラトの司る『知識』を求めて訪れる者達の願いや信仰を糧に存在を維持していた様だ。

 実に理に適っている。


〘―――〙


 碑文、恩寵、刻印。


 ベルンと比べると実に分かり易い。

 本から得る知識を触媒として信仰を捧げられてきたからか、流れてくる思念も理路整然としていて呑み込みやすい。

 これは、ホプラトの権能である刻印による力の固定化能力を与えてくれるそうだ。


 直接、私の存在に干渉して刻印されていく。

 何だかむず痒い感覚だが、拒絶は簡単そうか。

 まあ、技術提供なのだから受け取るが。


〘―――〙


 異境、神核、覚醒。


 次の異境についてはこちらでも把握している。

 ダンジョンの力場をよく調査して、その仕組みは理解していた。

 私の仮説では異境とダンジョンは似たようなリソースで運営されている。

 経験したのは海神領域だけだが、その独特の波長と類似した力場は観測済である。


 それと先程の権能はどうやら自身の持つ熱量、リソース、要素を転用するのにも活用出来るそうだ。

 つまり、『神力』の譲渡が可能となる。

 これは大きい。


〘―――〙


 虚孔、臨界、神卓。


 ああ、それは解っている。

 リミットまであと何年残っているのかは定かではないが、こちらにも準備があるのだ。

 すぐにとは行かないが、折を見て力が尽きて眠りについた欠損神を巡礼してみようと思う。

 神力が譲渡出来るのであればコンタクトの取れなかった神々とも接触可能かも知れない。


〘―――〙


 海神、基底、海淵。


 それは海神領域のダンジョンのことだろうか。

 それなら既に目星をつけて探索している。

 地上で観測されたものより遥かに広大だが攻略は時間の問題だろう。


 しかし海神領域が渡航不可能なのは色々と不都合が大きい。

 今後、世界を前進させるにも障害となりえる。

 何とかする方法を考えなければなるまい。


〘―――〙



◇◆◇◇◇◇◇



 その後も力の許す限りホプラトと交信して知りたい情報を集めようと思ったが、書館の本を読み漁ってからの方が効率が良さそうなので、最終日にまとめて聞き出す事にした。

 とは言え、ほとんどは確認だけになりそうだが。


 それにしてもこの要素を刻印する権能は有用そうである。

 何とか物にして様々な用途に活用したい。

 刻印の権能、では味気ないので一応名称を考えてみた。


 【転写魔法】


 これも実用一点張りだが分かり易いのは大切だ。

 優先的に訓練して扱えるようにしておこう。



[222]

 神ポプラトとの接触後、私はすぐに海神領域上空へ転移した。

 そして分霊を放ち海神領域内の二つの眠れる二柱の神核へ接続しに向かわせる。

 力を切らして休眠状態にある欠損神核だが、私の見立ててでは神力を譲渡すれば一時的に目覚めさせられる筈だ。

 失われし神々がどの程度の存在力量を保っているのかは不明だが、神力の譲渡が上手く行く事を祈るより他ない。


 神力も結局の所は無事な神核の大きさによって扱える量に限りがある。

 穴の空いた器ではいくら注いだ所で維持する事も使う事も出来ないのだ。

 譲渡は出来ても神核の破損を埋められる訳では無い。

 かといって欠損神にそれを癒やす力が無いのは明らかだ。

 故に譲渡以外に接触の可能性が無いのも覆せない事実なのである。


 他にも可能性だけなら神核の合成といった方法も有りそうだが、それは新たな神を創造するに等しい。

 敵は狡猾で遥かに強大なのだ。

 あまりにも大きな事を下手に起こせば確実に気付かれるだろうし、滅多な事は出来ない。

 大きなリスクを回避して計画を進めるには、あくまでも秘密裏の接触で無ければならないだろう。



◇◆◇



 海神領域の海上。


 私は欠損神核へ接続するまでの時間、陽射しを一身に浴びて使い切った神力を隅々まで充填する。

 生まれながらに陽射しとの相性の良い身体である事も相まって実に心地よい。

 これからは貯めた神力を譲渡する事が可能なのだ。

 これは別の媒体へ神力を保存する手段も考える必要がある。


「『ゾレン、ニエス。接続』」


 星神領域に置いてきた双子と同調して神力の受け渡しを試みる。

 結果は、可能ではあるが総量の問題で神との接触を代理でさせるには不十分と判断。

 一応極々少量ではあるが譲渡は可能だったが、圧倒的にロスが多い。

 残念ながら遠隔譲渡は困難と言わざるを得ない。

 スムーズに行うにはある程度の距離まで近付く必要が有りそうだ。

 となれば欠損神核への接触も眠っている地へ赴かないとならない。


「『白鯨、来なさい』」


 そうなる事は想定内。

 今回は巨大鯨の体内から接触する。

 残念ながら未だ海底活動術式は完成していない。

 魔力で無理やり実行するのも不可能ではないが、いずれは海溝へ行く用事もあるのだ。

 術式開発は必須項目である。


 ならば今回は無理せず素直に白鯨の身体を借りておこう。

 魔物と違い肉体の強さは劣るが意思の疎通が容易で扱い易い。

 海面近くまで降下して、浮上して来た白鯨に丸呑みさせる。

 そのまま海底都市にある神殿へと向かい神託の間へ横たわらせる。


「良い子ね白鯨。暫く大人しくしていなさい」


 神殿の更に地下へ幽体を飛ばして欠損神核に触れる。

 感触を確かめてから神力を注ぐ。


 目覚めよ、古の時代を築きし神々の一柱。

 【感性と美術の神オルケア】



◇◆◇




[223]

 あれから居場所の特定出来ていた欠損神核に日を跨ぎながら接続を繰り返し、何とか目覚めさせた神々と接触する事は出来た。

 だがどの神も意識は朦朧としており、とても思念による対話まで成立はさせられなかった。

 それでも最低限の祝福だけは貰い、必要な要素の回収は達成した。


【感性と美術の神オルケア】

 海神領域内で最初に発見した海底に沈んだ美しき都市、オケアストラ竜王国の神殿の地下で眠っていた女神の神核。


【開拓と行術の神トクトラ】

 続いて海神領域で最も大きな版図を築いていたモーラクライア海王国の跡地にある宮殿の地下で眠っていた神核。


【交流と話術の神セティアス】

 星神領域でホプラトの他に、双子に捜させていたセティスフィア晶国の神殿の奥底で眠っていた神核。


【勇気と武術の神ウルセン】

 人神領域、エストバース王国と隣国に位置するアルセンダルク皇国の大聖堂の地下で眠っていた。

 意識こそ無かったが今尚信仰される神核。



――――――――――



 会話は出来ずとも、ギフトまで与えられたのはウルセンだけであった。

 損傷は他の欠損神核より酷かったが、やはり信仰の力による影響は無視できないのだと確認出来た。

 これは今後の参考になる。


「『ニエス、鑑定』」


 双子の持つ【人物鑑定】の力で自らのステータスを再確認させたが、やはり一般的な方法以外で獲得したギフトは表示されないらしい。

 自力で確認できないので鑑定の検証には他者の協力が不可欠である。

 私のギフトは【空間把握】と【術式鑑定】のみ。

 

 【武芸百般】

 これが今回ウルセンから授かったギフトだ。

 どの文献にもこんなギフトの記載は無かったのだが、名前からして武術に関する諸々を指していそうだし、希少級を超えている可能性がある。

 残念ながら対話が出来なかった為に詳しい効果は知らされていない。

 予想ではどの系統の武術にもそれなりに補正が入るが特化型ではない、といった所か。

 それなら実験好きな私向きなのだが、今度じっくり検証する必要がありそうだ。

 しかし、仕様外ギフトの確認方法がアイリスだけなのはどうにかしたい所である。


 また、神々との接触から魔導書館での知識の蒐集は格段に早くなった。

 ホプラトの知識の伝達と転写の力は書物から知識を獲得して、それを蓄積するのに最適である。

 ホプラトの加護を受けた地で旧時代に書館が建てられたのもこれに関係があったのだろうか。


 滞在期間は五日間。

 到着日と出立日は半日しか使えない為、賞味四日分しか無かったが。

 地下3階分は中三日で蒐集、地上4階分は初日と五日目で内容を絞って蒐集という形にした。

 詳しい内容の検分は後日行う。

 何せ量が量だ。ざっと目を通すだけでも学院入学前に終わるかどうかすら怪しい。

 精査するなら尚の事だろう。


 これでは入学してからも学業どころではないな。

 蒐集した知識の吟味と消化をしながら学院生活を送ることになりそうだ。

 残る失われし神々の位置の特定と渡航の目処も立てる事も考えておかなければなるまい。

 学院の行事でその辺りを達成出来るのが理想的ではあるが。


 特に問題なのは天神領域である。

 何せ浮遊大陸ファラムエルは文字通り空の上にある。

 旧時代の遺産が最も多く、というよりそのまま残っている為、全大陸で最高の文明水準を維持しており、管理体制も世界一だ。

 つまり忍び込むリスクも世界最高。

 とてもではないが正規の手段以外で入り込むのは避けたい。

 ここは後回しにしよう。


 となれば地神領域グランレリアと魔神領域アルラシアなのだが。

 魔神領域は先の聖戦での大敗により魔物の発生数が多く、それにより渡航規制も厳しく観光出来る雰囲気ではない。

 地神領域もその前の聖戦による影響で、敗北ではなかったものの痛み分けという結果により魔物もそれなりに棲息数がある。

 十年も経っているので当初より危険度は減っているが、好んで子供を行かせられる状態ではない。


 そういった昨今の事情と星神領域の業績不振も相まって、人神領域フラタニアのクリムワイエ魔術学院が世界的に最も安全かつ、往来も比較的容易で、需要に合った学習の場として注目されているのだ。

 今回の星神領域への遠征は魔法の鞄の配送と魔術協会への面通し、往来も比較的安全という理由が重なってギリギリ許容範囲とされたに過ぎない。

 だからこそ好機と踏んでねじ込めたのだが。

 他の大陸はそう易々とは行かないだろう。


 偶然を待ってチャンスを窺うか、自ら策謀を巡らせるか、巡らせるにしても露骨な手法や強引なやり方は好まない。

 そういうのは滅多に使わないのが正解なのだ。

 策謀は誰も傷付けず、誰の信用も失わないやり方で、外道より遥かに緻密に、正道より遥かに高尚な手段を選ぶべきである。


 それが出来ない者はせめて実力相応の範囲内で小さくひっそり行って貰いたい。

 実力の無い者がせこく小狡く手段を選ばないのは、弱者の権利の行使である。

 私個人としてはそういった手合いの方がよっぽど弁えていると感じるのだ。


 おっと、また感情が引っ張られているな。

 ここ最近はリヴィアの感性の成長が著しいと感じている。

 いずれは主従関係の逆転する日が訪れるのかも知れないが、それはそれで構わない。

 その日に備えて、しっかりと育てて行かなくては。



◇◆◇



[224]


「七光。いえ、もう変装の必要はありませんね。

リヴィア、異境については何か分かりましたか」


 次の異境の出現場所。

 そう言えばそれについて知る為という理由で大陸を渡らせて貰ったのだった。

 調べるのを忘れていた訳では無い。

 ただ単に渡る前から解っていたから思考の外へと追いやっていただけである。


「ええ、十中八九、人神領域でしょうね」

「その理由は答えられますか」


 理由は有るには有るが、おそらく言っても解らないだろう。

 これは、おそらく神力を感じ取れる体質でないと辿り着けない答えなのだ。


「詳しくは言語化できません。

神さまのお考えは言葉ではなく意思ですから。

ふふふ。私達は神さまの意思を汲んでそこから推測するしかありませんもの。

そのために魔導書館へ行って足りない知識を補って再認識したに過ぎないのです。

具体的にどうとは言えませんが、おそらく人神領域であることは間違いなさそうです」


 これは全て事実であり嘘は無い。

 まあ、答えた前後の内容同士に因果関係は薄いが、それは些細な問題である。

 これだけではエビデンスとしては弱いのだが。私には『ベルンの瞳』という、神と接触した確かな証拠があるのだ。


 これも間接的な証拠なのだが、そもそも神遺物は人の手では創れないはずの物。

 それを実現させているということは、逆説的にベルンと接触したという証拠になり、すなわち主張しているベルンの神託も真実という因果関係が成立する。


 本来ならば神託を受けられるのは聖女などの特定の素養のある者に限られる。

 私自身、神との接触こそしたが、神託というものは受けたことが無いのでこれには当て嵌まらない。

 つまり無茶苦茶を言っているのだが、神遺物(しょうこ)があるので神を信じている者達には効果は抜群だろう。

 無理を通して道理を引っ込めさせるに足る。


「では言い方を変えます。これは王室や六神連盟へ上申しても良いだけの信用に足る情報ですか?」


 プロシアの立場であれば当然そこは気にする部分だろう。

 だがそれは構わない。

 外れる可能性はゼロなのだから。


「ふふ。それについては問題有りません。

次の神託の時期に人神領域が指定される確率が8〜9割なのです。近年中という意味では10割でしょう」


 その言葉にプロシアは凍り付く。

 おや、そこまで断言されるとまでは思っていなかった様だ。


「他には、何か有りませんか。

これだけではどこまで動かせるか分かりません。この際どんな事でも構わないですから、告げるに値する情報があれば全て話しなさい」


 そうは言われてもそれ以外の情報など無いのだが、敢えて無理に出すとすれば注意点だろうか。


「では一つだけ。

20歳未満の方々の参戦をさせないことです。これを守らなければ大勢が亡くなる事になります」


 多分に憶測が混じっている不確定な情報だが、何でもと言うのだから付け加えても良いだろう。

 例え違っていても確認しようが無い内容でもある。


「何故、と問いただしても答えられないのでしょうね。

分かりました。存在を明かさずにとなると少し弱いですが、この内容を参考にする様に伝えます」


 推測ではまず間違いはないが、絶対ではない。

 当たれば地神領域や天神領域や魔神領域行きのチケットが手配される可能性があるのだ。

 次の異境の発生場所と時期の情報はどの国でも欲しいだろう。

 ハズレたら私としては想定外となるが、致命的な場面でその想定外を引っ張り込まれる位なら早くに気付かされたい。

 つまり想定外という札が有るなら早期発見こそ望む所なのだ。

 要するにどちらに転んでも私にとっては構わないのだ。

 ならば遠慮は必要ない。

 正体不明の予言者も買って出ようではないか。

 私にはまだ時間稼ぎが必要なのだ。





《あとがき》


これにて星の精霊王編は終了となります。


書き溜めた分があるので暫くは高頻度でアップしていく予定です。


だいぶ登場人物が増えてきたので、そろそろ何処かで紹介回を入れようと思います。


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