43 初めての
久しぶりの連続更新ですね、最近かなり寒くなってきました
風邪などには十分お気をつけくださいね。
ギルドを出て乗合馬車を探しているとちょうど出発するところの馬車があったので僕たちも乗る事にしました
料金は普段なら大銅貨5枚で乗れるそうなのですが、今はセーカの街で魔物が多く現れる影響で護衛の冒険者を雇っているそうです
そのためか一人あたり銀貨1枚と値上げせざるを得ない状況なのだとか
馬車に乗らずに歩いていくのは大変なので仕方ないですし、足を無くすわけにもいかないのでそのまま料金を支払います
馬車にはあまり多くの人の姿はなく、僕ら以外に数人程度しか乗っていません
「実は僕馬車って初めて乗るんだよね」
実際初めての馬車に内心は少しワクワクしてたりします
『雅人くんも?私もなんだ!』
まぁ僕たち二人は日本で育っていたので馬車なんてまず見かけません、ある意味当然かもしれませんね
『この世界の人間なのに恥ずかしいのだけれど、私も乗った事無いのよ・・・』
レキシーの話によるとあの街・・・
あれ?そういえば街の名前を僕は知らないですね
後でレキシーに聞いてみましょうか
それであの街の生まれではあるそうですが、基本的に大人になって行商や冒険者、裕福な人なら旅行といった場合でもなければ基本は同じ街で過ごすそうです
勿論何度かは買い物のために出ることもあるそうですが、馬車の値段は高いので家族でも一人で行くことが多いそうな
「なるほど、冒険者でもない限り滅多に乗らないものなんですね」
日本で言うところの飛行機のような存在なのかもしれません
飛行機と比べると大分リーズナブルではありますけど
『そうなのよ、小さい頃は馬車に乗ってどこかへ行くのが夢だったりする子供も多いのよ?』
完全に飛行機ですね扱いが・・・
『まるで飛行機みたいだね・・・』
あっ思ってた事を言われた!
まぁ日本人だし、その発想になるのは仕方ないですね
『ヒコーキ?何それ?』
レキシーは僕たちにそう聞いてきます
「飛行機っていうのは僕たちの世界にある乗り物で空を飛んで他の国へ行ったりする乗り物なんだ」
『空を・・・飛ぶ?』
「空を飛ぶんですよこれが」
『飛ぶねーすっごい飛ぶよー』
『ど、どうやって飛ぶのかしら?』
「この馬車の数十倍の大きさの鉄の塊が・・・」
『いや、聞いた私がバカだったわ・・・理解出来ないわ・・・』
鉄の塊って何よとか言っていますがさすがに見てみないと信じてもらえなさそうですね
そうこうしてるうちに初日の野営予定地へ着いたため初めての野営に挑戦です




