42 油断
今回はクラスメイトの3人目線です
雅人たちがセーカの街に向かってからの出来事です
今回から2章へ入って行きます
俺の名前は高橋和希、異世界に召喚された人間の一人だ
今俺たちのクラスの奴らは魔物が増えたといわれている地域へ援護のために派遣されている
ステータスもこの世界の他の人達と違ってかなり高い俺たちはとても頼りにされている
それに派遣された先々でも俺たちに勝てない魔物なんていなかった
だからだろうか、油断してしまったのは
「なんだよコイツ・・・」
俺は思わず口にしてしまった
俺は斧を扱う斧術士という職業なのだが斧使いの上位の職業らしく、火力に優れた職業だそうだ
今までこの斧で叩き切れなかった魔物なんて存在しなかった
いや、たまたまなんだろうな
だからこそ、こんな時に回復魔法しか魔法の使い手が居ないなんて事でピンチになるんだろうな
俺の前には鋼鉄のような物で出来たゴーレムがいる
その硬さに俺の斧は砕け散ってしまった
もう俺には攻撃する事は出来ない
だけど、コイツも俺たちを逃すつもりはないらしい
「なぁ白崎、伊東、俺はここに残ってコイツのタゲを取り続ける、だからお前達だけでも逃げろ、それでコイツに対処出来る奴がいたら連れて来てくれ、食べ物は少しはある1日くらいならなんとかしてみるからさ、頼む。」
白崎と伊東は迷っていたがこのままでは駄目だという事がわかってくれたのだろう
俺に最後の支援魔法を使って去っていった
「あぁ、どうせなら、死ぬ前に母さんの作った肉じゃが、食べたかったな。」
俺は死ぬかもしれない
でも俺が死んでも、あいつらを守れたんだ
男として最高の死に方なんじゃないだろうか
「ま、死ぬ気はないけどな」
あとはずっと逃げ続けるだけ
そう、逃げ続けるだけ
----------
私の名前は白崎優香と言います
ヒーラーという職業をやっています
ヒーラーは回復と支援魔法に特化した職業ですが、攻撃魔法を扱う事が出来ません
だから今回の戦いは私は何も出来ず、ただ、見ているだけでした
そして今は高橋くんが私たちを逃してくれた
私はなんて無力なんだろう
あの時久瀬くんが出て行かされる時に感じた無力感を感じます
誰でもいい、高橋くんを助けてください
お願い、します。
----------
私は伊東美佳
弓術士という職業をやってる
今回のゴーレムは物理は全く受け付けない私たちの天敵のような魔物だった
だからと言って彼が一人で受け持つなんて無茶もいいところ、早く助けに行かないと
今の私たちに出来ることは一つ、早くセーカの街へ戻ること
幸い街から近いから、強い冒険者がいるかもしれない
タイムリミットは高橋は1日って言っていたけど
おそらく、12時間が限界だと、思う
1分でも早く行かないと、大変な事になる・・・
お久しぶりです、やっとリアルが落ち着いて来たので更新ペースも上げられそうです
またお付き合い頂けると嬉しいです。




