34 遭遇、殲滅
台風が近づいているみたいですね
九州などにお住まいの方はお気をつけください。
ステータスについて理解を深めた僕たちはギルドへと向かいます
ギルドへ着いたまではよかったのですが何やら慌ただしい様子です
様子を伺っているとアナさんがこちらへ気付いたようで声をかけられました
『よ、よかった!マサトくん達にお願いしたい事があるのよ!』
「何でしょうか?僕たちに出来ることなら協力しますよ!」
レキシーも遙も協力的です
かれこれもうすぐ2年になる付き合いですし協力出来る時は協力するのが人情というものですね
『実は、この街の近くでゴブリンの大群が現れたの!』
あれ?結構やばそうな雰囲気がしますね
「だから慌ただしかったんですか、僕たちはどうすればいいんです?」
『他の戦闘が得意な人たちはゴブリンの群れを殲滅してもらいに行っているんだけど討ち漏らしが絶対あるはずなの、その討ち漏らしをお願いしたいの!レベルアップでステータスも上がってるって言ってたからそれくらいならお願い出来るかなって思ったのよ!』
「なるほど、ちょうど僕たちも試したかったのでいいですよ、街の周りは任せてください!」
『ありがとう!そこまで危険はないと思うけど気をつけてちょうだいね!』
「はい、行ってきますね!」
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街の外に出た瞬間僕たちの目の前にはゴブリンの群れがありました
「えっと、外に出て早々に群れに出会うなんて僕たちツイてないのかツイてるのか分からないですね・・・」
『いくらなんでも多すぎだよぉ・・・』
『これ、どうやって守りきればいいのか、誰か教えて頂戴・・・』
今まで相手にしていたゴブリンは3-4匹が最大でしたし、この数百のゴブリンの群れは正直怖いです
「やれるだけ、やってみましょう!」
[範囲拡大][威力上昇]
僕はこのふたつのスキルを組み合わせます
範囲拡大は上級職業賢者から
威力上昇は上級職業剣豪から
これで斬魔一閃を使ってみます
「範囲拡大!斬魔一閃!」
今までの一閃とは違い刀身から白いオーラのようなものが出てきました
振り抜くととても大きな半月状の白い刃がゴブリンの群れに向かって飛んでいきます
僕らは目を疑うのですが
ゴブリンが全て真っ二つになってその場に崩れ落ちていたんです
そしてその瞬間僕の持っている刀が砕け散りました
「たったの1発でこれですか・・・?」
『えっ、なにこれ?』
『えっ?何が起きたの?』
レキシーも遙も何が起きたのかわからない状況です
「い、今ので刀が砕け散ってしまったので一度ギルドへ向かいましょうか。」
僕は声を震わせながら提案します
『う、うん』『え、えぇ』
『あ、それだったら私の魔法創造でワープとかできないかな、やってみるね!』
1分ほど遙が考えていると
『できた!みんな私に掴まってね!』
『テレポート!』
そうして僕たちは街へと戻りました
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