31 帰還、確認、絶叫
そろそろ物語が動き始めるはず...です
ゴブリン君の出番はもうすぐ終わりです
自らを神と名乗った女性にスキルを与えられた僕達
目が覚めると何事もなかったかのように戦闘後に戻っていました
「みなさん、今の覚えていますか?」
僕は二人に問いかけます
『えぇ、私たち、やっと、乗り越えたのね。』
感慨深そうに声を震わせながらレキシーはそう言いました
『あれ?レキシーちゃんの言ってる事が理解、できてる?これが女神様の言ってたスキルの効・・・果?』
今までならここで僕が意味を遥に伝えていたのですが
どうやら恩恵のおかげで言語に関するスキルを取得したようです、涙を流しながら喜んでいます
「念のために、森から離れて現状を整理しましょう・・・」
二人ともこくりと頷き僕らは街へ戻ろうとしましたが
足元に白銀に輝く石を見つけたので拾い上げました
とても綺麗な石です
もしかすると白銀のゴブリンを倒した戦利品かもしれないですし、持ち帰りましょう
街へ戻ってきた僕らは一旦ギルドへ戻りアナさんに報告しました
『みんなおかえりなさい、無事でよかったわ。』
いつものように微笑みながらアナさんは僕らを迎えてくれました
『それじゃあもし素材や証明部位があったら出してね。』
僕らはゴブリン30匹分の証明部位とゴブリンリーダーの証明部位、そして白銀の石を渡しました
『ゴブリンが30匹と、ゴブリンリーダー・・・?あなたたちよく生きて戻って来れたわねあれは攻撃に関するステータスが最低でも10は無いと厳しいって言われてる初心者卒業のための魔物って言われてるのよ?』
初耳でしたが、武器の性能と弱点を突いた結果だったので調子に乗らないように気をつけないといけませんね
そして白銀の石を見たアナさんは顔を傾げながら僕達に言いました
『この石は何かしら?』
「白銀のゴブリンを倒した後に落ちてたんです、もしかしたら関係するかもしれないと思ったので持ってきました。」
『は、白銀のゴブリン!?』
アナさんは思わず大きな声で叫びました
周りの冒険者達がこちらを見つめてきましたがすぐに視線は散らばっていきました
『ご、ごめんなさいね、もしも白銀種と呼ばれる魔物が現れた場合最低でも金貨1枚の報酬になっているの、でもこんな石を持ってきたのは初めてだったから報酬がいくらになるか今はわからないわ。 だから少しこの分は後で渡させてもらうわね。』
「わかった時に教えてもらえれば大丈夫ですよ。」
『ありがとう、ところで噂だとレベルアップするって聞いたけどどうだったのかしら?』
「それも言いたかったんですけど、無事僕ら3人レベルアップしたそうです、カードの更新をお願いしてもいいですか?」
『? まぁいいか、それじゃ3人ともここにカードを挿してね。』
新しく出てきたカードを見て僕らは目を疑いました
久瀬雅人
職業 なし(選択可能)
LV02
ステータス
HP210
MP210
STR 100
VIT 100
DEX100
INT 100
LUC 100
残ステータスポイント6000
スキル
一閃
抜刀
真名解放
ハードモード
取得経験値10倍
鑑定
成長限界突破
ステータス
色々増えすぎて訳が分かりません・・・
次はレキシーの確認です
レキシー
職業 盾使い(選択可能)
LV02
ステータス
HP 410
MP 110
STR 10
VIT 200
DEX 20
INT 10
LUC 10
残ステータスポイント6000
スキル
ハウル
ウェポンブレイク
シールドバッシュ
カウンターパニッシュ
オンリーシールド
ハードモード
鑑定
成長限界突破
ステータス
僕とは違いステータスが10倍になっているようです
次に遥の確認をしましょう
七瀬遙
LV02
職業 転生者(選択可能)
ステータス
HP110
MP ???
STR 20
VIT 50
DEX 50
INT ???
LUC 10
残ステータスポイント4800
スキル
マジックキュア
マジックヒール
マジックバスター
ファーストエイド
ヒール
キュア
無限の魔力
インフェルノモード
翻訳
鑑定
成長限界突破
ステータス
もういろいろおかしいですよね絶対
『『「な、なんですかこれええええええ!!!」』』
思わず皆同じ言葉で絶叫してしまいました
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