29 白銀種
風邪の影響で短めの別の冒険者視点の小話です
俺の名前はジョン
槍の使い手でギルドでは槍の名手とまで言われている
今までこの愛用の槍と仲間たちで幾度もの危機を乗り越えてきた
強敵との死闘も経験した
今回もそうなるはずだった
見たこともない白銀のゴブリンに出会うまでは
「へっ!ゴブリンなんざ俺の敵じゃねぇよ!」
いつもより弱い相手であるゴブリン相手に俺は無双していた、ぶっちゃけちょっと気持ちがいいな、これ
『ジョン!な、何か変なゴブリンが来てるわ!』
パーティメンバーのサラが何かを発見したらしい
「任せとけ!こいつも心臓でも突き刺せば倒せるだろ!」
俺はそう言いながらいつものように槍を構える
「ポイントバニッシュ!」
俺の持つスキルの中でも最強のスキルを惜しみなく使う
心臓の部分を完全に消し飛ばした俺は勝利を確信していたが
“何故か”そのまま動きだす白銀のゴブリン
俺は再び槍を構え別のスキルを使う
「なんだこいつは!蓮撃槍雨!!!!」
横から槍がまるで雨のようにゴブリンに突き刺さるが
ゴブリンに当たった槍は一撃で砕けてしまう
「なっ!?」
『えっ?ジョンの槍が砕けた?』
サラも驚きを隠せない様子だ
俺は予備の槍を取り出し再び攻撃を試みるが
槍がゴブリンに当たると砕け散ってしまう
そうしているとサラが
『私の魔法でやってみるわ!』
『アイスブラスト!』
氷の属性の中級魔法で小さな氷球を大量に打ち込む頼りになる魔法だ
だが、白銀のゴブリンには全く効いていなかった
「魔法が効かないだと!?こいつが噂の白銀種かよ!皆!撤退だ!」
『えぇ!わかったわ!』
『『あいよ!』』
サラと残りのガードナーのジェフとシーフのバーツも揃って返事をしてきた、皆無事のようだ
俺は一度撤退する事に決めた理由がある
こいつは噂通りなら俺にはもう、倒せない
それに魔法が効かないとかどうしようもないだろ?
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