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異世界転移はハードモード!?  作者: 二兎凛
第1章 はじまりの王国
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27 森の異変

佐藤くんが帰ったあとに僕と遙はゴブリンを倒すためにレキシーと合流し森へと向かいました


『マサト、ハルカ、おはよう。』

レキシーがいつものように挨拶してきました


『レキシーちゃんおはよ!』

「レキシー、おはようございます。」

『ハルカは今日も元気いっぱいね。』

微笑みながらレキシーは拙い日本語で喋りかけてきます。


『レキシーちゃんも日本語上手になってきたね!私はまだこの国の言葉は全然だよ・・・』

ちょっとしょんぼりとしながら遙が言いました


『私もわかるのは簡単な単語と挨拶くらいよ?』

『でもその少しが分かるだけでも羨ましいな・・・』


未だ遙はこの国の言葉が理解できないようですが、レキシーが少し日本語を理解してくれたおかげで少し話せるようになってきました


暇な時にレキシーに教えた甲斐があったというものです


そしていつものように森へ到着すると

森がなんだか騒がしいような気がします


『あれ?なんだか森の様子が変じゃない?昨日までは普通だったと思うんだけど・・・』

レキシーも気がついたようです


『なんというか、騒がしい感じがするね。』

遙もなんとなくわかるみたいです


「何かあるのかもしれません、気をつけて行きましょう。」


『えぇ』『うん!』


中でゴブリンを見つけたら倒すいつもの流れで狩をしていると

ふいに誰かに声をかけられました


『おめぇさん、冒険者だよな?』

「え、えぇ、そうですが。」

いきなり弓矢を持ったおじさんに話しかけられました

『俺はこの森で動物を狩ってる猟師だ、びっくりさせちまってすまねぇな。』

「いえ、気にしないでください。」


『今この森の様子がおかしいもんだから人を見つけたら声をかけているんだ、もしかするとゴブリンの集落でも出来ているのかもしれない、だからギルドへ報告して貰えないかと思ってたんだが運悪く今日は人が殆どいなくてな。』

「集落はあるんですか?」

『いや、分からねぇ、俺の杞憂で済めばいいんだがな、嫌な予感がするんだ、ギルドには俺の名前を出せばいい。きっと分かってくれる筈だ、ちなみに俺の名前はヴェルウッドだ、頼んだぞ。』

そう言うとヴェルウッドと名乗ったおじさんは森へと消えました


「と言うことみたいですし、目標数は倒しましたし帰りましょうか。」

2人とも同意したので僕らは街へ帰還しました


街に到着した僕らはギルドへ報告に行くことにしました


アナさんがカウンターにいたので討伐報告するついでに伝えておきましょう

『あら、今日もお疲れ様、今日な何匹倒してきたのかしら?』

「今日は15匹です、あとヴェルウッドっていうおじさんから伝言を頼まれたので伝えさせてもらいますね。」

『え?ヴェルウッド?それは本当なの?』

アナさんは驚いた表情で僕に再度問いかけます

「えぇ、本当ですよ、なんでも森の様子がおかしいからおそらくゴブリンの集落でも出来ているかもしれないからギルドへ伝えてくれって言われました。」


『集落・・・彼が言ったのならその可能性はかなり高いわね。』

「あの人は何者なんですか?」

僕がそう問いかけると


『ヴェルウッドはね、あの森で生きる猟師、そして森での戦闘において彼に敵うもの無しとまで言われた最強の猟師よ。特に勘がよくてね、彼の忠告は聞くべしって言われてるくらいなの。』

だから話かけられるまで存在を感知出来なかったんですね、納得です

「急に現れた時は凄くあせりましたけどね・・・」

『あはは、そうね、急にあの人出てきたらびっくりするわよね。』

『それじゃあ報酬がこれと、私は上の人に報告して来るわね。』

「はい、お願いします。」

アナさんが席を立ったので僕らは報酬をみんなで分けてご飯を食べます


「ゴブリンの集落が本当にあったら僕らでは危険ですね、出来る限り森の外側で狩をするようにしたほうがよさそうですね。」

『私もそれが良いと思うわ、無理はよくないもの。』

『私もそれでいいと思う!レキシーちゃんや雅人くんが痛い思いするのは嫌だし!』

当分はゴブリンの討伐数が減るかもしれません


そしてご飯を食べ宿屋へ戻った僕らは体を休めて明日へ備えます。


明日、ギルドで大規模な依頼が出ることはこの時は知りませんでした。

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