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亜昂からの報告を受け、敵対国が戦闘中の目的地へと急ぐ空灼達。
「・・・もうそろそろね」
目的地に近づくにつれ場の空気は重くなる。
特に空灼の心中は絶え間ない。
「あ、あれは!?」
亜昂が何かを発見し声を上げる。
その目線の先、空中に見慣れた影。
「あれは・・・エニマか」
つい数時間前に出会ったばかりの彼女が戦闘している。
「あ、相手は確認できませんね」
「・・えぇ。でも誰だろうと日本国内での勝手は許さないわ」
櫂の言葉に亜昂と空灼が頷いた・・・。
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「オラオラどうしたぁっ!!」
連続打撃をステマリーに浴びせる一人の女の子。
その打撃をギリギリでかわすステマリー。
「チッ!厄介な・・・!」
「お得意のスピード力はどうしたぁ!!」
瞬間、ステマリーの姿が消え打撃を浴びせていた女の子の背後に現れる。
そして・・・、
ギュオッッ!! ガキィィィンンッ!!!
「チッ、やはり通らないか」
「ハハハ、甘い!」
後ろに下がるステマリー。
「俺の【EWA】の頑丈さは並大抵じゃないんだよ!」
頑丈な鎧装に苦戦するステマリー。
「ルシカっ!そっちはどうだ!」
女の子がエニマと戦闘していたもう一人の女の子・・・[ルシカ]という子に話しかける。
「はいっ!上々ッス姐さん!」
「そうか!」
エニマが空中からステマリーの元へ降りてくる。
「大丈夫ですか、エニマ」
「えぇなんとか・・・ですが、あの子少々厄介ですね」
エニマがルシカを見てそう言う。
「あの子の【EWA】はスピード力があります。貴女ほどでは無いけれど、私の超音波の範囲外に瞬時に移動して避けられてしまいます・・・」
「こちらも、奴の【EWA】の鎧装は思ったよりもかなり頑丈です」
空灼達を圧倒的に押していたエニマ達をも苦戦させる二人・・・。
「そんなんじゃ、俺らには勝てないぜ!」
「そうッス!姐さんとアタシのコンビは最強ッス!」
真正面から対峙する二組・・・。
「・・・人の国だと思って勝手してくれるわね」
聞こえてきた声に振り向く二組。
「おぉ!日本国の!」
「あら、ワタクシ達に窮地に追いやられた・・」
目先に立っていたのは【EWA】を武装した櫂、亜昂、そして空灼。
「くく、空灼さん!?」
空灼を見て亜昂のように話すルシカ。
「お前らだったのか・・[アビシャ]にルシカ・・」
シンガポールの【EWA】所持者[アビシャ]。
黒髪のナチュラルショートヘアーに日焼けした肌、丸目に茶色の瞳。
使用する【EWA】はハイイログマを模したパワー系の鉛色の鎧装の【EWA】。頑丈な鎧装が特徴。
「久々だな空灼!!会いたかったぞ!」
空灼と会うたびに戦闘を仕掛けてくる、戦闘一直線な彼女・・。
「おおお、お久ぶりッス!!空灼さんッ!!」
シンガポールの【EWA】所持者[A・ルシカ]。
黒髪に外側にハネたナチュラルショートボブ、ちょっぴり日焼けした肌、丸目に黒い瞳。
使用する【EWA】はハイエナを模したスピード系の涅色の鎧装の【EWA】。両足に鉄靴が武装されている。
「あぁ、久しぶりだな」
こうして会話をしている分には仲がいいが・・・、
「さて、役者も増えたことだ・・・続きだ!」
そう簡単には・・・いかない・・・。