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やってもうた。。。

 8月18日(木)くもり


 今日、午前中に家の電話がなった。


 電話は前から苦手なり。。。

電話を受けるのも、かけるのも。


 突然にくる電話。

心の準備ができなくて、、、

自分からかけるのも、相手が忙しかったら悪いなぁ、とか。

イロイロ考えちゃうし。


 ここで電話がなるのは、

たかしからか、その他。

その他の時は、当然英語かドイツ語での会話になるわけでぇ。

電話は、お互いの声だけが頼りだ。

表情もジェスチャーも、もちろん文字を見せることもできないから、

ヒアリング力がない私には、かなりハードルが高いモノで。


 なんども練習してるから、大丈夫だと、深呼吸してから受話器を取った。


 でも、

誰からなのか、聞き取れなかった。

相手は名前を言ったはずなんだけど、ピンとこず。

誰からなのかわからないまま、なんとなく会話をした。

私のドイツ語力では、何か誘われている感じはわかるけど、

知り合いなのか、セールスなのかの区別もつかなかった。


 なかなか会話がかみ合わず、最後には、

わかったわぁ。またね〜っ。って感じで言われ、電話は終わった。


 失礼なことをしてしまったかも。


 誰だった?

女性の、明るい声。

最初から最後まで、ハキハキと明るい声。

そんなに若くはなくて、、、


 相手の名前すらわからないなんてっ情けないっと、

知り合いだったら、たかしの会社の方だったらと、どうしようっと、ずっとひっかっかる。


 夕方、電話の主が、このアパートのオーナーだったと、気がついた。

数日前、たかしがいる時に家を訪ねて来てくれ、挨拶を交わした。

チューリッヒの街を案内して、あなたにドイツ語も教えてあげるよと、言ってくれた。

それはそれは、この街はキレイだからと。

オーナーは、スーツの似合うそれは美しい方で、まるで女優さんのように輝いていたから、

私は部屋着で庶民派で、気恥ずかしかったのも覚えている。

そんなことは覚えているのに、さっき電話をくれた時には、名前も聞き取れなかった。

おそらく、お出かけのお誘いだったのに、セールスかもと身構えたあげく、

ずっと支離滅裂な会話をしてしまった。


 アタマをフル回転させて、会話をじっくり思い出す。


 最後の方で、

「何語で話したら、よりわかりやすい?」と聞かれたはずだ。

意味を取り違えた私は、

「日本語。」と、こたえた。


 最悪。

最悪な人、わたし。。。

謝りたいけど、その言葉すらも出てこない。わからない。

 

もう消え入りたい。。。

時間が巻き戻せたらいいのに。


 ごめんなさい。

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