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ABC

 10月31日(月)くもり


 今日は、ドイツ語学校初日。

朝からひたっすら授業で、なんだか学生気分。

興奮しているのか、疲れたのか、よくわからないけど、

家に戻って、ぼぉ~っとしたまま、コレを書いている。

 

 ドイツ語レッスンは、月曜から金曜の9時から12時半まで、

みっちり3時間の超基礎コースからのスタートにした。

「これからは、天気もどよっとしてくるし寒~いし、勉強に励むのにはいい時期やっ。

毎日、きっちり予定が入って活動するのは、気持ち的にもいいことだし、

クラスの仲間と会えるのもきっと楽しいし、めっちゃええやん。

いろんな国の人と、友達になれるし。

おもしろキャラが、きっといるよっ。」と、大野さんも応援してくれた。

 大野さんは、こちらに来てからドイツ語の勉強をとことんまで勉強されて、

もう仕事に使えるレベルの域までいっていて、その資格も持っている。

 せっかくだから、このさい徹底的に勉強したらいいと、思うけど、

私は、どこまでいけるのか、自信なし。

でも、やるしかないっ!

 たかしに、何かもしものことがあったら、

私が助けてあげなくてはなのに、言葉ができないのでは、役にはたてん!!!

 

 学校は、ウチからトラム2本を乗り継いで、家からの所要時間は約30分。

ビビりな私は、1時間前に家を出たから、早く着きすぎて、、、

大きな一軒家風の学校の入り口には、まだ鍵がかかっていた。

 待っていると人が来て、鍵を開けてくれた。

名前を伝えると、教室を教えてくれて、そこで待つようにと。

 一人、また一人と、教室にクラスメイトが入ってくる。

とりあえず、にこにこドキドキしながら、

「ハ、ハロー!」とそのたびに言ってみた。

みなそんな感じで一言だけ言い合うと、あとはしーんと静かにしていた。

 しばらくすると、7つあったテーブル付きの椅子がすべてうまった。

でもまだ、しーん。。。

 なんか苦しいよーっと思っていたら、

さささっと軽快に入ってきた人がいて、さっきの鍵の人だった。

そして、その人が担任の先生だったことが判明。

シュテファニー先生でした。


 先生は、ホワイトボードに、

ドイツ語でお手本の文と自分の名前を書いて、ゆっくりと自己紹介を始めた。

「私は、シュテファニー。スイス人です。」って感じ。

一人一人が続けていくように促されて、穏やかに自己紹介が終了した。


 その後に、アルファベットと数字の読み書きの練習。

レッスンの後半では、皆席を立って輪になり、

サイコロをボール代わりにして、どんどん誰かしらに投げていき、

投げられた人(キャッチした人)が、次のアルファベットを言っていくとか、

数字を言っていくとか、ゲームをした。

これは結構盛り上がって、きゃっきゃっと、

大の大人が8人、はしゃいで楽しくゲームできた。

こんな子供じみた事っと思っても、

咄嗟にはアルファベットが出てこなかったり、

数字も30・29・28とか、反対から言っていくとか条件があったりで、

スピードも要求されて、なかなか難しくて、どぎまぎして笑っちゃう。

最後には、みんなぎゃはぎゃは大笑いだった。


 ABC、アーべーツェー、からのスタート。

もちろん少しは準備してきたから、この辺りは余裕だけど、

きちんとゆっくりじっくり取り組もう。

テキストを予習しててもいいし。

今日の宿題は、アルファベットと数字をすらすら言えるようになること。

あと、基本の文章を5つ覚えること。


 玄関からカチャカチャと鍵の音がする。

たかしが、帰ってきたみたい。

お昼は外で食べて来て、寄れたら家に一度寄るっと言っていた。


 おかえり~ぃっ!



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