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4 魔王
その日は、少し違った・・・
魔王は、自室でくつろいでたが・・・
「た・・・大変です魔王様!
勇者が・・・」
「また勇者が現れたというのか。」
「は・・・はい!
騎士団と獣人兵を率いて、攻めてまいります!」
しかしだ・・・
「兵はどうなった?」
「そ・・・それが・・・」
伝令は、口ごもる。
「勇者の説得に、「投降」してしまったようです。」
「一人残らずか?」
「一人残らずです。」
少年は、剣技と魔法を極め、騎士団と獣人兵を率いて魔王に戦いを挑んだ。
魔族と激戦になると思いきや、王国に住む魔族たちが敵軍の説得にあたった。
王国の魔族たちは、自分たちの待遇を訴えた。
「えっ?
てっきり、殺されたり虐待されたりしたものかと・・・」
「違う!
それは、魔王のしていることだ!」
中には、子供を騎士団に殺されたと思い込んだ兵もいたらしい。
しかし、王国で「しつけられ」、手厚く「世話」されていると聞くと、一人また一人と、「投降」していく。
「魔王に、目にモノ見せるんだ!」
「魔王様に目を醒ましていただくんだ!」
そうして、「勇者軍」は膨れあがっていく。
やがて・・・