表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

3 交易

「やあ。

こんな貴重品をいつもありがとうな。」


「がう。」


荷車を運んできた熊に、犬耳の商人が声をかける。


荷車に乗ってきた猿が、商人から受け取った保存食や動物でも使える道具を搬入していく。


「がうがうがう・・・!」


「あ~・・・魔族か・・・

まさか、おまえらのところにも?

迷惑な奴らだ。」



「あれは・・・」


「ああ。

野生動物と人間が交易をしている。

熊や狼といった、知性の高い連中はこうして野にしかないものをもってきてくれる。

だから人間は、保存食なんかを「代金」として渡す。

簡単だが・・・」


「「礼」を売って、「礼」を買っているんですか・・・

少し考えられませんね。」


「まあな。

けど・・・

この世界では、「礼」こそが力なのだ。

聞いたことはないか?

「和をもって、尊しとせよ。」」


「厩戸御子?」


少年は、「聖徳太子」と呼ばれた名宰相を思い出した。


「そう言ったな・・・

かつて、召喚されて魔王を倒した勇者が、この世界の法則に感動したという伝説がある。」


そんなうまくいくんだろうか・・・


でも・・・


「勝手に、他の評価を「高評価」であるにも関わらず、「批判」ということにして落ち込んでしまう人もこっちの世界にいますね・・・」


「そういう奴は、「弱者」だ。

故に、「排除」される。」


厳しいものだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ