髪の毛を切るのはもうやめてください
「ふふっくっ・・っ・・くはははははっ」
これtmitterにあげたら炎上するかな?そしたら・・・
一昨日、幼馴染をコロした。俺の周りにいてつらい目に会うのならいっそ死んだ方がましなのではと考えたからだ。
昨日、見ず知らずのすれ違った人を2人コロした。あー・・・これはタダのやつあたりだ。
今日、家に来てくれた友人3人コロした。優しい自分が好きな偽善者め。
「まってて母さん俺も早くそっちに行くよ」
神様コ レ で お レ も ■■■ に行 け マ す よね?w
「ちょっとーそこにいられると戦う時たいへんなんですけどー。」
誰だよ。せっかく気持ちよく寝ているというのに
「起きなさいよ―。また初心者が倒れてるのかしら?てゆーかなんか違う?」
「それはこっちのセリフだぁ!!」
ひぃ、と小さな悲鳴が聞こえた方をみると
「は・・・?」
パネルか?綺麗なイラストだな、と見つめていると
「ん・・・何見てんのよ・・」
喋った?
「おーい。聞いてるの―?」
「喋った―――――!」
「そりゃしゃべるわー!何なのこいつ。」
ここはどこだ、と周りを見渡してみると広い、広い、果てしなく広いそりゃあもう地平線も見えるぐらい広ーい草原が広がっていた。
「おい・・・ここどこ?」
「はぁぁ?知らないの?自分で来たんじゃない。ここは冒険者始まりの地ムグベルよ」
また喋った。何なんだ?等身大フィギュアとか。いや動いてるからホログラムとかか。初音ミクだって動ごく時代だなにも珍しくはない。ま、まぁ一応3Dだと思うけどペタッと肩を触ってみる
「わぁぁぁぁ!!!」
「なによ!さっきから人を化け物扱いして!本気で怒るわよ!」
ちゃんと体も作られている。はっ、と思い自分の手を見てみた。おいおい嘘だろ。綺麗な肌色をしている。俺の手じゃないみたいだ。俺はアニメの主人公かよ。アニメの中に入るとかどんだけだ。
「なんなんだよ・・・せっかく■■■に行けたと思ったのに」
「あなた■■■に行きたいの?じゃあもう来てるわよwだってここは 誰 も が 死 ぬ 可 能 性 の あ る 世 界 だから」
「死ぬ可能性が?どういうことだ?」
「ほらほらそんな無駄口叩いてる暇なんか無いわよ」
後ろを振り返ると大きなライオンが居た。いやライオンではないな。大きい牙と角、そして滴り落ちる涎、ギラリと光る目。
俺が見たことない生物だ。改めて夢ではないと実感させられる。
「行くわよ」
ヒュっと音がした途端サラサラと髪の毛が数センチほど落ちてくる。
「あっぶねぇじゃね・・・」
るっさい!どけ!といわれ俺はドン、と蹴飛ばされた。
彼女は低く、素早く駆けていって短刀で目を刺した
「グアアアオオオオァォォオァオオォア」
と大地が震えるぐらいの大声で鳴いたライオンもどきをものともせず、彼女はまた突進していった。
「もう一個っと」
慣れた手つきでもう一つの方の目玉を刺しライオンもどきの視界を奪ったあと、ライオンもどきの胸に手を向けなにやらブツブツ呟くと、ボッと燃え上って
シューと煙になって消えていった。
戦いが終わったあと彼女に色々質問した。
「何ブツブツ言ってたの?」
「ん?呪文よ?あなたにも使えるはずだと思うけど」
いやいや俺の世界には呪文なんて存在しませんからw
「それ短刀・・・」
「あーいいでしょ?おじいちゃんがつくってくれたんだ
もうここにはいないけどね・・・wけどおじいちゃんの魔力が少し入ってるからずっと隣にいてくれてるみたいなんだよなぁ」
ここはやはり俺の居た世界ではないな
まあ彼女の姿を見ればここが2次元なんて丸わかりだけど
「なにあれ?」
「知らないの?さっき生き物はバイスよ」
バイスと口の中で繰り返すと
「そういえばあなた武器は?」
と聞かれ、持ってないと言うと、驚かれた後散々笑われた。
しょうが無いじゃないか!俺はこの世界の人間じゃないんだぞ。
「じゃあ一緒についてったげる一人だと心配だから」
どこに、と聞くと武器屋と答えられた。
武器屋だと?!男子が一度は憧れとする夢の場所じゃないですか!
彼女と一緒に武器屋に入ると
「いらっしゃい」
むきむきの黒い人に話しかけられた。ここでRPGだったらコマンドがでているところだな。
「あー店長良い刀ない?初心者でもあつかえるような」
「刀か」
物珍しくきょろきょろとしていると一つの大きな刀が目についた。
「すいませんこれ・・・」
「そりゃあ無理だひ弱なお前さんが扱えるとは思えねえ」
そんなこと言ったって一目ぼれしてしまったようなんですもの、どうしようもない
「てんちょーぉ」
「うーむ・・・一回持ってみろ」
「うん・・・っとお」
少し重いような気がしたが一応持ち上げられるし、振り回せる
「てんちょー!できたよ!」
「う・・・むむん」
「いいじゃん店長売っちゃいなよ持ててるみたいだし」
「しかしなぁ・・・」
彼女と一緒にジーと見つめてると、ついに折れてくれて
「わぁったよ。そのかわり途中で鳴き事と言って帰ってきたら承知しねぇからな」
「店長ありがとう!」
彼女と一緒に店を出ると頭の中の疑問がぼわーと、押し寄せてきた。
彼女は誰なのだ?
よく見るとめちゃくちゃ可愛い。紅い瞳に、小さい口、琥珀色の髪、まるでアニメのヒロイン・・・
「おーい大丈夫かい?」
目の前でヒラヒラと手を振られ、ふとわれに返った。
「そういえばおまえは誰だ?」
彼女はぷぅと膨れて言った
「お・ま・えじゃなくて、私はアンジェだよ!アンって呼んでいいからね☆」
彼女の言葉を無視して続ける
「ここはどういう世界なんだ?」
「君もしかして他の街からの移住者?ならここはやめといた方がいいよー。恐い化け物がいっぱいいるからねー」
「他の街はいないのか?」
「絶対とは言い切れないけど此処に比べればね」
アンジェの返事を聞いて決心する。
良しここを出よう
彼女は寂しそうな顔をしながらも俺を止めなかかった
「えぇあなたには生きててほしいもの・・・」
「いやそうじゃなくてもっと危険なとこに行く」
なんでよ!といわれたので■■■に行くためと答えた。
「・・・せない」
「あ?」
「あなたは絶対に死なせない」
なんでだよと尋ねてもアンジェは答えてくれなかった。
「あ”ぁ”もういいよ。勝手に付いてくればいいじゃん。」
え!いいの?と嬉しそうに言うので、あーもー勝手にしろっといって照れ隠しに走ってしまった。
こんなに本気で走ったの何年振りだろ?照れたのなんか初めてじゃないか?
彼女ーーアンジェと出会い2次元の世界に異転したことにより俺の人生は大きく変わる事になる事になる