表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

美容室

作者: 山野雪
掲載日:2016/11/20

私の髪は今はショートだ。

長い時は伸びたのがそれほど気にならなかった。

が、ショートだとどうしても気になり仕方がない時がある。

きっと男性にはよくあることだろう。


一週間ほど出かけることが決まった前日、その時がやってきた。

二日位のうちに切ることができるなら我慢しよう。

でも、一週間は無理だ、耐えられない。


いつもの美容室は予約が取れないがそれでも今日中になんとかしたい。

しかも出かける用意もある。家にもなるべく早く帰らねば、、、。


とりあえず買い物をして帰ろう、と大型スーパーに寄ったらいつもは気にする事のなかった場所に『女性専用1,000円カット』とある。


お!

どうなの?


これ、どうなの?


中を覗くと美容師が二人、忙しそうに髪を切っている。子供と中年女性だ。

そして入口付近の椅子に三人待っている。

しかしその三人のうち、二人は男性だ。杖をついたおじいさんと二十代男性だ。

『女性専用』ではないのか?何が何でも女性専用がいい、というわけではないが隣にはチェーン店の1,000円床屋がある。

なのにわざわざ女性専用に来るなんて、、、。


もしかして、、、。

もしかして、、、。

このお二人、女性なのか??


いや、ちがう。

明らかに男性だもの。

と、いうことは、、、。


おじいさんの心持ちは図りかねたが二十代男性は床屋よりもこちらを選んだのだ。

女性専用とあるのにそこを曲げてまでこちらにきた。

服装からするとかなりのオシャレさんだ。


よし!

彼に背中を押された私は思い切って店内へ足を運ぶ。

椅子に座って待つと店員がハサミを止めてやってきた。

『いらっしゃいませ。カットの券を買ってお待ちくださいね』なかなか感じが良い。

なるほど、券売機がある。消費税込みの1,080円を投入し券を買うのだな。

そこで驚く。


なんと!!

男性用と女性用があるのだ!!

だってここ、女性専用なんじゃないの??


まあ、いい。

整理番号がついた券が出てきた。この番号で呼ばれるシステムのようだ。


驚くほどのスピードでお客さん一人ずつをこなしていく美容師さん。

一時間に何人切るのだろう。

一日に何人切るのだろう。

そんなことをぼんやり考えていたらすぐに呼ばれた。


どうしますか?と聞かれたので、『このまま、全体に3センチ切ってください。それと後側を軽くして下さい』と伝えた。

これなら失敗はないはずだ。


そこから軽快なハサミさばきが始まった。

どんどん切られていく髪の毛。

そうそう、全体に3センチね。

そして後ろの髪を上半分だけ持ち上げピンで留めた。

どうするの?と思っている間も無く、マッハの速さで下半分の毛を刈り上げたのだ。


え??

まってーーー!!


そこで上半分だけの毛を被せて終わり。


『はーーい、おまたせしましたぁ』

待ってはいないけどね、、、。

呆気にとられトボトボと歩く私の頭はとても涼しく、手で触ったらジョリジョリした短い毛の上にカツラのように3センチ切られた髪が乗っかっている。


これ、なんでしょうか。

一日に何人、この髪型が生まれるのかな、、、。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ