前へ目次 次へ PR 13/18 7 白ウサギは、泣いていました。 オオカミにしがみついたまま、泣いていました。 町の人は、それを無理矢理、引き離しました。 きっと、気が動転しているんだ。みんなそう思い、不憫に思いました。 これは、オオカミなんだよ。白ウサギに言い聞かせる人もいました。 それでも、白ウサギは泣きつづけました。オオカミの死体がどこかに運ばれ、みんないなくなるまで、泣きつづけました。 やがて白ウサギは立ち上がると、泣きながら教会に行きました。