第三話
あけましておめでとうございます。これからもよろしくお願いします。
〜ギルド〜
さて、今日は依頼を受ける日だったな。
「よう、マスター!依頼は何だ?」
俺が上機嫌にそう言うとマスターは…浮かない顔して…
「今日、お前さんにあてる依頼は…参った事に無いんだ。」
「はあ!?どういうことだ!?」
「いや、依頼自体はあるにはあるが…俺の依頼だぞ?」
「聞くだけ聞こう…」
「実は…」
まとめるとこうなる…
中級のドラゴンがいるから討伐してくれと。ただし、マスター推薦のパートナー付きで。パートナー付きってのが認めたく無いが受ける事にした。
「マスターの推薦のパートナーってどんな奴だ?」
「聞いて驚くな。アイリス・サーバーだ。」
「サーバーだと!」
「驚くなって言ったばかりだろうに。お前さんが思っているサーバー家の跡取りだ。」
解説SIDE
サーバー家…勇者の三大貴族の中でも最も血が濃く受け継がれた家系であり、戦闘においてもどのような子供でもサーバー家の血があるなら貴族の中でも一目おかれる存在となっている。ちなみにナタミの前に体力テストで冒険者Eランク級並を取ったのもサーバー家である。
解説SIDEEND
「なるほど、サーバー家ならば体力テストで結果を取ったのもうなづく…」
「いや、お前さんの思っている奴は違う。お前さんと一緒になるのは今日始めて依頼を受ける奴だ。」
「はあ!?そんなん認めないぞ!だいたい、いくら弱いとはいえドラゴンの討伐自体が今日始めて依頼を受ける奴がパートナーって無理ありすぎだろ!俺が冒険者ランクD級ならばまだわかるが、俺も始めて依頼を受けるんだ!」
「アイリスは体力テストで冒険者ランクD級並を取っている。それならば不満はなかろう?」
「ぜって〜認めない…」
「そこまで言うか、ならばアイリスと戦ってみろ。アイリス!」
「お呼びでしょうか?マスター。」
そう言うとかなりの中性顔の美女が現れた。
って女!?
「少しの間こいつの相手をしてやってくれ。」
「はあ…わかりました。ところでお名前は?」
「ナタミだ。」
「ナタミさん。で何をするのですか?」
「お前と決闘だ!」
「敗北条件と、勝利条件は?」
「気絶か降参を認めた方が負けだ。」
「わかりました。では表に…」
〜表〜
「さて、行くぞ!フレイム!」
「!!」
やったか!あの女に一泡つかせてやった!
「何をドヤ顔しているんですか?」
「ば、馬鹿な!俺のフレイムが…」
「次は私の番です。」
そう言うとアイリスは剣を抜いた。
「行きます!」
そう言ってアイリスは俺に剣術で勝負してきた。