表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Re: -right-  作者: 岸理徹
1/3

I believe ……

[Re:]の世界軸の物語の中では、始まりに位置する話となります。
















   夜明けは近い――。










  Episode0:[I believe……]








 鬱蒼とした都会の喧騒を逃れるべく、丁度このビルのエントランスに潜り込んだ時だった。一人寂しげに座る女性の姿を見かけたのは。

 俺はその女性に対して特に何かをするわけでもなく、何かの意図を持ってしたわけでもなく、彼女の正面に座った。そして、お気に入りのロックバンドの音楽をイヤフォンから垂れ流した。

 正面に座った女性は相変わらずの絶望的な表情をしていた。だが俺と目があった瞬間、その表情は1000本のバラのごとき輝きになった。

「君、丁度いいわ……」

 女性は何の前触れもなく席を立ち、俺の横に座り、了承もなく俺の耳からイヤフォンを抜いた。

「何か、面白い話をしてちょうだい」

 彼女はそういうと、まだ話すとも言っていないのに聞く体制になった。俺はそれを無視して音楽に没頭しようとしたが、彼女はイヤフォンをつけることを許してはくれなかった。

「やれやれ……」

 彼女の要求からして、俺の素情は知られているようだった。

 重たい腰を持ち上げ、俺は彼女に、俺の知っている古い古い昔話をしてやることにした。


 そう、それは昔、遠い昔の


 忘れられた、物語――。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ