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王太后のお茶会

お茶会の始まりです

お茶会が始まり、美味しい紅茶とアップルパイが出されました。


「ナターリアどの、父君のロプーヒナ公爵どののお加減はいかがですか?」

王太后が心配そうに話しかけます。


「お気遣い恐れ入ります。母がついておりますので、なんとか過ごしているようでございます。」

ナターリアが控えめに答えます。


それを聞いた王太后がピクッと眉をひそめて、

「そうですか。心配していましたのよ。ご病気の父君がいるナターリアどのをお迎えすることになって申し訳なく思っておりましたが…。」


「とんでもございません。どうぞお気になさいませんように。」

ナターリアが控えめに答えます。


「気にすることはなかったようですね。」

急に機嫌の悪い様子で王太后が答えました。

実は若い頃のナタリーアの父の公爵はハンサムで令嬢方の憧れの的でした。まだ独身だった王太后も憧れていました。

それが公爵家の侍女だったナターリアの母に奪われてしまいました。

それがしゃくに触っているのでした。


ナターりアは何か悪いことを言ったつもりはないのですが、王太后が機嫌を損ねた気がしてどうしてよいかわからずに困惑してしまいました。

「あの、王太后さま、何か失礼なことを申しましたでしょうか…」

申し訳なさそうにナターリアが話しかけます。


「いいえ。どうぞナターリアどの、公爵のお見舞いに伺いたい折には遠慮なく申して下さいませね。」ハッとして笑顔を取り繕って答えます。


「ありがとうございます。」

ナターリアはそれを聞いて、安心しました。


王太后は気をとり直し、オリガに話しかけます。

もちろん、オリガの母の王女に敬意を払ってのことです。亡き夫の妹にあたる人ですから。

「オリガどの、久しぶりですね。お母さまはお健やかにお過ごしでしょうか?」


「ありがとうございます。おかげさまで元気に過ごしております。」

さすがに一番年上ですので落ち着きもあり、ゆったりと笑顔で答えます。


「それは何よりですね。お母さまとは、私が後宮に入ったころ仲良くしていただきましたのよ。よろしくお伝えくださいましね。」


「ありがとうございます。母に伝えておきます。ふつつかではございますが、これからよろしくお願いします。」


「まぁ、ふつつかなんてとんでもない。あなたのような優雅でお血筋のよろしいお方を後宮にお迎え出来て陛下もお幸せですわ。」


機嫌良く王太后さまは話されます。

それを聞いたシャルロッテは私のことを忘れるなと言わんばかりに


「本当に優雅でいらっしゃってお羨ましゅうございますわ。まだ私は16歳なものですから、いつかそうなれるといいのですけれど…。」


「まあ、何を言われます?シャルロッテどのは、愛らしくて そのままで十分陛下にふさわしいお方ですよ。」

王太后はいけないと思って笑顔で答えます。


ナターリアは後宮に入ると思ってもいなかったものですから、どうしていいかわからずポツンとしながら、受け答えをします。こうしてお茶会は一見、和やかに過ぎていきました。



信じられないことに私の妄想のお話しにお気に入り登録して下さった方、ありがとうございます。

嬉しさのあまり調子に乗って書いてしまいました。

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