『ホモえもん』~透明人間あらわるあらわる~
この世からある日、突然人が一人消えてしまったらーー?『神隠し』『事故』『人攫い』?いえーー、『透明人間』が誕生したのかも知れません。誰からも気付かれない存在、物を盗んでも良し。女湯を覗いても良し。あなたなら何をしますか?
所であなたの周りで誰か消えていませんか?勿論『私の気の所為』なら良いのですが。ふふ、『戯言』ですよ。
『透明人間あらわるあらわる』
小学校3年生ヒロ太「ねー!ホモえもーん!ヒマー!なんか面白い道具出してよー。」
ホモえもん「はい、『透明薬』。これを飲むと透明になれる。人類の夢を小学生の君が叶えるか?」
ヒロ太「ありがとー!わーい!」
見た所、普通のドリンクのようだ。
ゴクゴクッ、ゴクゴクッ。
ヒロ太「何かプロテインみたいな味するねー?これ。ココア味?」
みるみるヒロ太が透明になる。
ヒロ太「あれ?あれあれ?凄い!透明人間になったよー!」
ホモえもん「効果は永続。100年の孤独を味わいな。」
ヒロ太「? じゃ、外行ってくるねー!って、もう見えないし、聴こえないか。」
ヒロ太「行って来まーす!」
外。 げっ、学校で僕をよくイジメる2人組が居る。
アンドレ・ザ・ジャイアント「それでさー、母ちゃんてばさ……」
骨川筋道(ほねかわ すじみち・通称スージー)「ふむふむ。筋道立てて考えるとアンドレが悪いですね。ふむふむ。」
ヒロ太「そうだ。僕は今、誰からも見えないんだ。鉄拳制裁を喰らわせてやる。ヒロ太パーンチ!」
ゴツンッ!ゴツンッ!
アンドレ「痛っ!?オーマイガッ!?」
骨川筋道「あうちっ!な、何が起こったのでありますか!?」
ヒロ太「ふふふ。こっちだよー、バーカ。」
アンドレ「??? 誰も居ないぞ?」
スージー「ふーむ、筋道立てて、考えても解らないのであります。」
ヒロ太「かーぺっ。」
べちゃっ。いじめっ子2人に唾を吐きかける。
アンドレ「うわっ、キタね。なんかネバネバした物が……」
スージー「ふむふむ。怪奇現象でありますね……。筋道立てて考え……あっ、危ない!?」
ドンッ!ドドンッ!!
ピーポーピーポー。
2人は車にはねられた。幸い軽症で済んだようだ。
ヒロ太「あー、スッキリした。次行こ、次。」
静川ミナモ宅~
ピンポーン!(チャイムの音)
ミナモ「はい、はーい。あら?誰も居ないわ?」
ヒロ太「ふふ。ミナモちゃん気付いてないや。勝手に入っちゃおーっと。」
ミナモ「変なの。お風呂でも入ろうかしら?」
ヒロ太「お、お風呂!?ふんす、ふんす!ミナモちゃんの入浴姿が見れる!」
ミナモは、スルスルと服を脱ぎ、下着姿になり、裸になる。
シャアアアアアア……(シャワー音)
ミナモ「はあああ、シャワー気持ち良いわあ。最高♥️」
ヒロ太「でへ、でへ、でへ。僕も最高。」
ヒロ太は、ミナモの入浴姿を堪能した。
ヒロ太「ふう、ミナモちゃんの部屋も一通り物色したし帰ろうかな。僕おなかすいちゃったよ。」
ヒロ太「ただいまー!ママ!おなかすいたー。ごはーん!」
ママ「」
ヒロ太「あれ?ママ?ごはん。」
ママ「」ママは気付いていない。
ヒロ太「あ、そうか。透明薬を飲んだから、気付かないんだ。声も聴こえてない。」
2階に駆け上がる。
ヒロ太「ねー。ホモえもん。戻してー?もう堪能したからさ。皆から見えるようにして?」
ホモえもん「」瞑想しているようだ。
ヒロ太「むう。ホモえもんまで、気付かないなんて。」
ホモえもん「」
ヒロ太「ねー!もう良いよー!戻してったらー!」
ホモえもん「……。飯か。どれ。」
ヨイショっと立ち上がり、ホモえもんは1回のリビングに向かった。
ヒロ太「ねー!ホモえもん、おなかすいたよー!ママー!ママー!」
それでも、人は気付かない。
ヒロ太「えーん泣」
10日後~
TV
アナウンサー「えー、少年が行方不明になってから、早10日が経過したようです。」
コメンテーター「神隠し。いや、事件の可能性もーー。」
ヒロ太「お、おなかすいた……。喉、渇いた…み、水……。」
ヒロ太は何とか残り物で食い繋いでいた。
ホモえもん「どこ行っちゃったんだろう?ヒロ太くん。もぐもぐ。あー、キンツバ美味い。」
ヒロ太「ううう……恋しい。人が恋しい。だ、誰か、誰でも良いから会話。会話を……はあ、はあ。く、苦しい。世界が僕一人になったようだ。」
ホモえもん「良いなー、ヒロ太くんは。女湯のぞけて。今頃、性春を謳歌してるだろうなあー。」
ヒロ太「ぼ、僕はずっとここに居るよ?自分の部屋に。げ、限界だ。ひ、人が恋しい……気が狂いそうだ。だ、誰か早く僕に気付いてよおおおおお!?あああああ!!!」
ホモえもん「はは。嘘、嘘。あるよ。透明薬の反転薬。『人生いろいろ』。近場に居るんでしょ?ヒロ太くん、適当にふりかけるから。」
ぱっ、ぱっ、ぱ。
ヒロ太の姿が見えるようになった!
ヒロ太「うわああああああん!!?げっ、ゲホッゲホッ……み、水。ゲェ、ゲェ、ゲェ。ホモえもん!ホモえもーん!!?一生このままかと思ったよー!うああああん。」
ホモえもん「よしよし。」
ヒロ太「ママ……。うう、ママぁ!!」
透明になるのも考えものですね。
今日のGANTZ先生の採点~
女の子の入浴シーン見過ぎ。
ママに心配かけ過ぎ。
いじめっ子に仕返ししたのは良し。
採点結果 0点。もっと頑張ってくだちい。
ヒロ太「もう懲り懲りだよう…。(安堵)」
~完~
人と会話出来ないというのは辛いものです。人恋しい。私は1人が気楽ですが、適度に人と会うと晴れ晴れとした気持ちになりますね。なかなかどうして、人は1人では生きられないものです。
今回の1件でヒロ太くんも、それを痛感したのではないでしょうか?
友達、家族、それを取り巻く人々。皆に生かされているのでしょうね。子供なら尚の事。
『戯言』では、決してありません。
努努、お忘れなきようーー。




