教授、逃げ足速すぎません!?
「……ということで、行くわよ!」
突然そう叫んだ美咲に、修治が目を瞬かせた。
「どこに?」
「はぁ? 何言ってるのよ! 教授を探しに行くの!」
美咲はガッツポーズを作って胸を張る。
「まだそんなに遠くへは行ってないはず!」
「え〜……」
修治のやる気のない声。
「文句言うなら帰りなさいよ! 美咲は一人でも教授を探すから!」
そう言いながらスタスタ歩き出す美咲。
「分かったよ! 行けばいいんだろ、探せば!」
仕方なく後を追う修治。
その声に、美咲が立ち止まり、くるりと振り返った。
「ちょっと! 女の子を前に歩かせるってどういうこと!? 一緒に来るなら、前を歩きなさいよ!」
そう言って、修治の背中をぐいっと押す。
修治は苦笑して、
「分かった、分かった。ほら」
と手を差し出した。
美咲がその手をジト目で見つめる。
「……何よ?」
「いや、怖いなら手でも繋いで歩こうかなって」
「はぁ!? なんで私が修治なんかと手を繋がなきゃいけないのよ!」
美咲は顔を真っ赤にして怒鳴ると、ぷいっと前を向いて歩き出した。
修治はその背中を見つめ、ため息をつきながら小さく笑う。
「まったく……手を繋ぐくらい、減るもんじゃないのに」
「何か言った!?」
「いえ、何も〜!」
修治は慌てて首を振ると、慌ただしくその後を追いかけた。
「美咲、待てって!」
森の中に、二人の声が響き渡る。
すみません。
次回予告を忘れて更新しておりました。
読んで下さり、ありがとうございます。
さて、次回は森の中に迷い込んだ三人のお話しです。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回更新予定は、明日の8時です。
また、明日の8時にお会いしましょう。




