古代の再会と導きの絆
光に包まれ、再び古代の時代へと跳躍したアキラ、ミオ、レイナ。そこは豊かな自然に溢れる、かつての珊瑚島だった。懐かしき友、タラニとの再会は、彼らの旅に新たな希望をもたらす。タラニから授けられる強力な装備と、次なる試練への準備。そして、カリオペ族との交流の中で、彼らは真の絆を育んでいく。
通路の先で青白い光に包まれ、三人は古代カリオペ時代(紀元前500年頃)へ跳躍する。珊瑚島は現代よりも豊かな自然に溢れ、サンゴ礁が鮮やかに輝いていた。島の中心では、カリオペ族が海神への儀式を執り行っている。その中に、見慣れた顔があった。タラニだ。彼は三人に気づき、「時の旅人!また会えたな!」と笑顔で迎える。ミオは「ア、サラム!タラニ!ウ、ウレシ……!」(こんにちは、タラニ!嬉しい!)と片言で喜びを伝える。レイナは「ここが……古代のカリオペ?信じられない……」と驚きの声を上げた。タラニは「ミオの話し方は変わらぬな!ハハ、アキラも元気そうだ!新たな旅人も……レイナか?時の旅人なら、共に試練を越えよう」とレイナに視線を向ける。レイナは「私はレイナ……よろしく」と答えた。
装備の性能向上と新アイテム作成:
アキラは狩猟で得た素材を見せ、「これを使って装備を強化できないだろうか?」と尋ねる。タラニは「良い素材だ!わしが加工しよう」と快諾し、以下のアイテムを作成してくれた。
装備の性能向上:イノシシの皮で胸当てを補強し、珊瑚蟹の殻を腕当てに追加することで、防御力を向上させた。さらに、蟹の鋏を矢先に取り付け、弓矢の貫通力を強化した。
矢羽根:タラニはカモメの羽を手に、「この羽は矢羽根に最適だ。矢の軌道を安定させる」と言い、羽を矢に取り付ける。カモメの羽を3枚ずつ使い、矢10本を改良してくれた。「これで遠くの獲物も仕留めやすいだろう」とタラニは言った。
革製アイテム:イノシシの皮をなめし、革製の矢筒を作成する。矢20本を収納可能にし、肩に掛けるデザインに。「革は丈夫だ。矢をすぐ取り出せるだろう」とタラニ。残りの皮で革製の鞄を作り、素材や食料を運びやすくしてくれた。「これで旅が楽になる」とアキラはタラニに心からの感謝を伝えた。
狩猟祭への招待と準備(5月23日夜):
儀式後、タラニは「旅人よ、年に一度の狩猟祭が明日だ。汝らも参加せぬか?祭りの準備と狩りを共にするぞ」と誘う。ミオは「ウン、サンジア!オモシロソウ!」(うん、参加!面白そう!)と目を輝かせた。アキラも「狩猟の技術をさらに学べるなら、ぜひ参加したい」と頷く。レイナは「私は……戦うのは苦手だけど、地質学で役立つなら」と控えめに言った。
祭りの準備:
タラニは「狩猟祭では大型の獣を狩る。準備が大事だ」と言い、準備として罠の仕掛け方を指導してくれた。「罠を仕掛ける場所を選ぶ。獣の通り道を見極めよ」とタラニは教える。ミオが「この草、食べられてる!通り道だね!」と植物学の知識で場所を特定した。アキラはタラニの教え通り、ロープ罠を仕掛ける。タラニは「罠と弓矢を連携させるんだ。罠で動きを止め、矢で仕留める」と教えた。カリオペ族は集落の広場で太鼓を叩き、武器を手に士気を高める。子どもたちが色とりどりの羽飾りを付け、踊りながら準備を盛り上げていた。
古代の珊瑚島で、再びタラニと再会したアキラたち。彼らのサバイバルスキルはタラニの手によってさらに磨かれ、強大な武器と防具を手に入れた。そして、カリオペ族の年に一度の狩猟祭への参加。これは単なる狩りではない、彼らがこの地で「仲間」として受け入れられるための重要な儀式となるだろう。狩猟祭の行方は、そして彼らを待ち受ける次の試練とは?