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時間の礫(つぶて)と潮の記憶  作者: hope get
第二章:珊瑚島 ― 導きの絆
7/9

再挑戦、そして絆

一夜明け、心機一転、再び水中パズルに挑むアキラたち。昨日の失敗から学び、新たな感覚と知識を総動員する。潮の流れ、月の引力、そして貝殻の微妙な違い。全てを読み解いた時、彼らの目の前には、ついに真実への扉が開かれる! 三人の絆が、今、最大の力を発揮する!

翌日(5月23日):再挑戦と解決


朝、潮が引き、三人は再び洞窟へと向かう。アキラは「水門が連動している。層ごとに月のサイクルと音階を完璧にしないと進めない」と分析した。レイナが「上弦の月の音階……C-D-E-G-A-Cだ。貝殻の配置もそれに合わせなきゃ」と補足する。ミオは「前回は視覚に頼りすぎたけど、今回は貝殻の模様だけでなく、潮騒の音や潮の香り、肌で感じる水流の変化も意識してよく見る!若潮の黄は模様が細かい……大潮の赤は縁がギザギザ!」と観察力を発揮した。アキラは「満潮のタイミングも考慮だ。次の満潮は10:00。時間がない。水流が強まる前に解くぞ」と言う。タラニの教えである「自然を観察する」を活かし、水流の変化を予測した。


第一層:満潮→中潮→干潮→小潮→若潮→大潮。正しい音階(C-D-E-G-A-C)を奏で、上部水門が開いた。轟音とともに水位が下がり、ミオが「やった、第一層クリア!水、下がった!」と笑顔を見せる。だが、クラゲが水門の開閉音に反応し、洞窟内部に侵入してきた。「ミオ、動くな!クラゲが……」とアキラが警告。クラゲが近づく中、三人は水面下に隠れ、やり過ごした。


第二層:第一層と同じサイクルを繰り返すが、水流が強まり、貝殻がずれてしまう。「水流が……!貝殻が動いた!」とミオが叫ぶ。アキラは「水流のタイミングを見極めろ。タラニが言ってた、自然と共にあるってこういうことだ」と冷静に指示する。レイナが「水流は月の引力で動いてる。上弦の月のピーク……今だ!」とタイミングを計った。水流が弱まる瞬間を待ち、貝殻を再配置。第二層もクリアし、中部水門が開く。


第三層:最後の層に挑む。満潮が迫る中、時間との戦いだった。毒ガスが再び噴出し、視界が悪化。サンゴの触手が伸び、ミオが「うっ、また毒が……!」と動きが鈍くなる。アキラは「俺が動く。ミオ、指示を出せ!」と連携を促す。ミオが「この貝、白い!満潮だよ!」と的確に指示し、レイナが「音階、確認して!C-D-E……!」とサポート。アキラが正確に配置し、第三層もクリア。ついに下部水門が開いた。通路が現れ、青白い光が洞窟を照らし出す。ミオが「やった、アキラさん!間に合った!」と叫び、アキラも「タラニの教えがなければ、ここまで来れなかった」と安堵の息をつく。レイナは「月の力が……鍵だったんだね」と呟いた。島の「声」が響く。「知恵を以て……試練を越えし者……」

ついに解き明かされた古代の水中パズル! 失敗から学び、五感を研ぎ澄まし、三人で協力して難関を突破したアキラたち。その先には、再び時空を超えた旅が待っていた。古代の珊瑚島で、彼らは再びタラニと再会する。そして、新たな力が彼らに授けられる……!



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