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時間の礫(つぶて)と潮の記憶  作者: hope get
第二章:珊瑚島 ― 導きの絆
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タラニの教え、狩猟と新情報

極限の空腹状態に襲われるアキラとミオ。タラニから授かった狩猟の知恵を総動員し、二人は食料と素材の確保に挑む。強敵との激戦、そして思いがけない再会が、物語の新たな局面を切り開く。アルゴ号沈没の真相、カリオペ諸島に隠された巨大な陰謀が、今、ベールを脱ぐ……!

翌朝、5月22日。潮が引き、島の全貌が明らかになる。空腹が二人を襲い、ミオは「お腹、ペコペコ……タラニの狩猟の教え、使おうよ!」と提案した。アキラは「そうだな。弓矢と罠で食料を確保する。素材も集めておこう」と応じる。タラニから学んだ技術を活かし、二人は珊瑚島での狩猟に挑んだ。


狩猟と素材の剥ぎ取り:


ターゲット:珊瑚島には小型のイノシシ(体長1メートル、動きが速い)、翼長50センチの大型のサンゴカモメ、そして巨大な珊瑚蟹が棲息していた。アキラは「イノシシを罠で仕留め、鳥と蟹は弓矢で狙う」と戦略を立てた。


罠の設置:アキラはタラニから教わった罠(ロープと木の枝)を茂みに仕掛ける。「タラニが言ってた、獲物の通り道に仕掛けるのがコツだ」と説明する。ミオは「茂みの草、食べられてる!ここ、イノシシの通り道だね!」と植物学の知識で痕跡を追跡した。


狩猟:ミオが茂みを叩いて囮となり、「こっちだよー!」と叫ぶと、イノシシが勢いよく飛び出した。罠にかかった瞬間、アキラが弓矢で仕留める。矢はイノシシの脇腹を貫き、獲物はその場に倒れた。ミオは「やった!タラニの弓矢、すごい!」と興奮する。次に、サンゴカモメが空を飛ぶのを見つけ、アキラは風を読みながら矢を放つ。タラニの教え通り、獲物の動きを予測して放たれた矢は、見事に1羽を仕留めた。


珊瑚蟹との再戦:浜辺で再び巨大な珊瑚蟹と遭遇する。蟹は鋏から毒液を飛ばしてきたが、アキラはタラニの教え(火で脅す)を活かし、たいまつを振り回して攻撃を防いだ。ミオが「この海藻、蟹が嫌がる匂いだよ!」と提案し、海藻を投げつけて蟹を遠ざける。アキラは弓矢で蟹の鋏を狙い、動きを止めて仕留めた。


剥ぎ取り:タラニの教えを思い出し、アキラはイノシシの皮、爪、牙を剥ぎ取り、珊瑚蟹の殻と鋏を採取する。「皮と殻は防具に、爪と牙は武器に使える」とアキラは言った。ミオはカモメの羽を抜き、「この羽、タラニが言ってた矢羽根に使えるね!」と喜ぶ。二人は素材(イノシシの皮×1、爪×2、牙×2、珊瑚蟹の殻×1、鋏×2、カモメの羽×10)を確保し、肉を調理する。タラニの指導通り、内臓を取り除き、焚き火で焼いて食べる。「タラニのおかげで生き延びてるね……」とミオがしみじみと言う。島の「声」が囁く。「自然を敬う者よ……試練は続く……」


狩猟を終えた二人がキャンプに戻ると、遠くから叫び声が聞こえた。「助けて……誰か……!」アキラは弓矢を手に警戒し、「ミオ、隠れろ」と指示する。ミオは「でも……誰か困ってるんじゃない?」と心配そうに言った。二人は声の方向へ慎重に近づく。


浜辺の岩場で、一人の女性が倒れている。彼女はレイナ・佐藤(30歳、地質学者)、アルゴ号の乗組員だった。レイナは服がボロボロで、腕に切り傷を負い、毒クラゲに刺された足が大きく腫れ上がっている。ミオが駆け寄り、「大丈夫ですか!?私、ミオ!あなたもアルゴ号の……?」レイナは弱々しく頷き、「レイナ……地質学者……。別の島に流れ着いて……泳いでここまで……」と掠れた声で呟いた。アキラが「動くな。毒クラゲの傷だ。ミオ、薬草を」と指示する。ミオは「うん、この海藻、解毒に使えるよ!」と手早く応急処置を施した。


レイナは意識を取り戻し、衝撃的な情報を明かす。「アルゴ号の沈没……あれは事故じゃない。『エターナル・コア』って企業が……カリオペの古代技術を狙って……妨害したの。私、データを持ってたから……狙われた……。」アキラは「不老不死のエネルギー源……それが本当なら、俺たちがここにいる理由にも繋がる」と呟いた。ミオは「でも、そんなこと……怖いよ。レイナさん、一緒に行こう」と提案する。レイナは「ありがとう……。私、地質学の知識で手助けできる。遺跡の構造……調べられるわ」と答えた。


その夜、キャンプでレイナは残されたデータを見せた。アルゴ号の遠征は、エターナル・コアが資金提供し、古代技術を独占する目的があったのだ。「カリオペの技術……星の力を利用してエネルギーを生む。病気も癒す……でも、企業が手にすれば……兵器にもなる」とレイナは説明した。アキラは「だから、俺たちを沈めたのか……。だが、俺は技術そのものより、カリオペ文明の真実を知りたい」と決意を新たにする。島の「声」がレイナの疑念を反映するかのように、濃い霧がキャンプを覆い始めた。「外の民よ……試練を……」

タラニの教えを活かし、過酷な環境で生き抜く術を身につけていくアキラとミオ。そこに現れたのは、遭難した仲間、レイナ。彼女の口から語られたのは、アルゴ号沈没の衝撃的な真実でした。カリオペ諸島に隠された古代技術と、それを巡る巨大企業の陰謀。物語は新たな局面を迎え、アキラたちの目的は、単なる生還から、諸島の真実を追う旅へと変化していきます。

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