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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編集

家畜な社畜

俺の会社では社畜のことを『家畜』という。

理由は会社で働いている俺たちが全員獣人族だからだ。

しかも社畜なのは別にそこまで気にしないが朝礼の時に神に拝礼とか社長の言葉を聞いてその感想を書けとかの宿題とかが特に嫌だ。

しかもその宿題は宿題なのに持って帰れない。

だから当然仕事が終わってからやらないといけない。

宿題の内容は社長の言葉を聞いての渡される紙の最後の行まで書く感想文とその言葉の穴埋め問題だ。

とてつもなくたいぎぃんじゃけど……んっんん、めんどくさい

危ない危ないつい地元の言葉が出るとこじゃった。まあ俺の方言はそこまできつくないんじゃし、まあ聞かれても気づかれることはないじゃろ……でもまさかいつも使っとる『おめぇはよしね!!』がパワハラ認定されるなんて思わんかったんじゃけど……だってそうじゃろ!! 俺早く準備をしてほしかったから早くしてって言っただけなんじゃけど、ていうかなんで同僚の松本にも人の心の声が聞こえるがあるんじゃ!? 知った時はほんま驚いたぞ……って今はその話じゃないな。

それも業務に入るのにタイムカードで退勤を押した後にするから実質サービス残業になる。

いつもの拘束時間は十二時間以上にはなるけど……俺たちより拘束時間が長い会社なんて山ほどあるだろうからまだ短いだろう、多分?

俺はサービス残業になるならいつもの業務でなるなら気にならないのに!!

だって俺たちの仕事は……依頼人の願いをなんでも叶えるなんでも屋兼スーパーマーケットの会社の会社員だ。

依頼人の笑顔が見られる……それが喜びで今の仕事を俺はしている

もともと俺の昔からの夢は誰かを笑顔にすること……そのためなら自分の命を削ろうと構わないというものだった。

だから拘束時間が長くても誰かを笑顔に出来るのならいいのだが、社長の言葉を聞いてとかの宿題をするぐらいならお客を笑顔にしたいのに……提出しないと首が飛ぶし……比喩じゃなくて本当に物理的に飛ぶんだよなぁ。

深山(みやま)先輩もそれで首飛んで死んだからなぁ

そう、うちの会社はブラック企業……いやレッド企業かな?

だって会社の中血だらけ……いやよく掃除させないな上層部!!

掃除をしようとしても聖書の教えに反するとかで殺されるし……って何教だよ!!

聞いたことねえよ!!

つーか俺も昔、首飛ばされたら……なんでか知らんけどデュラハンになったんだじゃけど!?

……これなら会社辞めて自分で起業した方がよくね?

そう考えていたら松本が話しかけてきた。

「じゃっ私、宮崎(みやさき)の会社入るから雇ってねぇ……答えを言わなくても心の声聞いたら分かるから……ふむふむ、ちょっ何言ってんの!? なんで今好きって言ってんのよ!! 

こっこういうのは、やっぱり口で言ってほし……って違う違うから今の無し!!」

そう俺は松本のことが好きだ!!

俺と同じ悩みがあることを知ったのが気になり始めたきっかけなんだぞ松本……でも俺だって聞かれてることを知ったんだから考えるだけでも恥ずかしいんだからな……そう考えたら口で言ってる人とかすげえな……でもそもそも口じゃなくても気持ちを伝えられるだけですごいこどだよな

「松本……こんな時じゃし本当の俺で気持ちを言うから聞いといてくれ……俺は松本が好きじゃ!! 自分でも考えすぎてきゃーてえなって思ったりもするし一昨日松本が休みのときなんて会いに行こうしたりとかさ……なんか今までの俺じゃないみたいじゃしもうどうすりゃあええんじゃって思うほど(はる)のことが好きなんじゃ、おかしいと思うかもしれんけど俺は本気じゃから……付き合ってくれとは言わんけど気持ちだけは知っとってほしい」

って言ったはいいんじゃけどそもそも全部聞かれてるから……それに、俺も心の声が聞こえるから……遥の……その、恥ずかしい妄想とかも全部聞こえ……あっいや今のは聞かなかったことに

「そっそれを言ったら(まさる)だって……私で……その変なこと考えてたじゃん……えっち」

「その時は……その、ごめん。ごめんですむとか思ってないけど……すっ好きな人で……考えたりとかって……俺だけだよなやっぱり……やっぱり俺って気持ち悪いよな」

「そんなことないよ!! 私だって…………」

そんな会話を一時間ほどしたあと

「とっとにかく私が言いたいのは付き合えるよってこと!!」.

そして俺と松本遥(まつもとはる)は付き合うことになり俺が起業した会社は一年ほどして全国規模に成長した……が俺は社長を辞めることを決意していたので俺が社長をしていた期間は合計二年

理由は遥と結婚して個人商店をするためだ。

会社だとできないことも個人商店なら出来ることもあることを学んだ俺たちは今は島で『集いの場ニジュウマル』を営んでいる。

俺たちは幸せに暮らしている。

これからもこんな幸せが続いてほしいと願ってしまう


おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

昼休憩の時クッキーを食べ、コーヒーを飲んでボーっとしてたら思いつきました

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