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視る力の可能性

 その力に気づいたのは些細なきっかけだった

日課のランニングをし、稽古に励む

いざという時にあいつを守れるように。

 そんな日常の中で突如現れた「シュライク」

少し街を離れればモンスターがうろつくこの世界

よくいるモンスターの一体だ。今までにも何度か

倒したことのある種類で問題はない、、、だが

こんな街の近くで遭遇するようなモンスターではない

通常の個体にはない違和感を抱きつつ戦闘に入るが



「速いっっ!

 だが追いつかない速度ではない、冷静に行動パターンを

 読めばなんとかいけるか、、」



 この時は通常のシュライクより少し速いだけの個体だと

そう思っていた、なんとか追いつけるし慣れればいけると。

 だがこいつの速度は加速度的に上がっていき

おれの認識できる速度を超えようとしていた


「まずいな、、、捉えられなくなる前になんとか

 倒し切らないと被害が出てしまう

 ここはおれの住む街まであと1キロしかないと言うのに

 よりによって稽古から戻る最中に現れるかっ!」


 そんな時おれを迎えにあいつが来てしまった

しかもシュライクの存在には気づいてない様子だ


「迎えに来たよー!

 そんなに傷だらけになって、稽古してただけでしょ??」


「来るんじゃない!

 すぐに街に戻るんだ!」


「えっ、、、」


「くそっ、、、!」


 シュライクは驚異的な速度であいつの元へ向かっていた

おれの幼馴染のニーナの元へ


「間に合ってくれ、、、!」


 おれは間に合えとその一心でシュライクとニーナの間に

転がり込むように走った

 そこには防御も攻撃もない

ただおれの身体一つで守れるならそれでいいと


「ぐぉ、、、」


 とりあえずは守れた、だがすぐに追撃が来る

すぐ体勢を立て直し反撃をするが、、、

 そしてなんとかニーナを逃さなければ


「ニーナ!早く逃げるんだ、街へ戻れ!」


「でも!」


「おれの言うことを聞くんだ!必ず戻る、、、信じろ」


「わかった、必ずよ!」




 





 さて後は目の前のシュライクを倒し切ることだが

やはり速いな、、、

だがパワーはおれの方が上回っているな

一撃に賭けるしかない


「ぐっ、、、この!

 いや耐えるんだ、隙を見つけて叩き込む

 これしかない」


 なんとか隙を見つけようと防御に徹する

だが完全に防げるわけもなく、、、











「、、、こ、、れ以上、、、耐え、きれん、、な」

 隙を見つける余裕もなくなり

やるしかないと腹を括る


 防御も捨てこの一撃にかけるしかない

死を目の前に感じつつも決めた

 もう意識も失いかけている、体も限界だ

そう思い武器をシュライク目掛けて振り下ろす

その瞬間だった

 

 (なんだ、ぶれて見えるな、、、当たらないか、、、

 これが当たらなければおれは死ぬな)


 そう思った瞬間に目の前が真っ暗になった



 






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