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「朝日」「朝弱い」「レントゲン」で三題噺

作者: 東雲

 いかなる地域の神話にも太陽神が存在するように、元来人間にとって一日の始まりに出会う幸せとは朝日だったろう。

 ただ現代を生きる私にとっては違う。もはや辛さを象徴する存在なのだ。


 動物の生きる目的である安全安心な繁殖をほぼ達成してしまった人類にとって、生きる目的は既に無いに等しい。

 極稀に例外はいる。やる気を持て余したレントゲン博士なんて、太陽光じゃ飽き足らず目に見えない光にまで手を出したらしい。

 しかし大半の人間は目的無く日々漫然と生きている。目的のない生なんて言ってしまえば修行だ。つまり朝日とは、修行の始まりを告げる鐘なのである。


 時計の短針が東を向くまでお菓子と動画サイトを貪るという至福の時から一転、少しでも目を閉じると次の瞬間には鐘が鳴るのだ。これを幸せなんて呼べるはずはない。


 …え、いつも夜更かしばかりして朝弱い言い訳を長々するなって?お母さんごめんなさい、ちゃんと起きるから小遣い減額だけは…。


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