表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王転生~元魔王と勇者とその他諸々の物語~  作者: Black History
けれども謳歌する二学期
26/28

愛2

読者の皆様はアレクサンドラ・アマデウスという単語に何か引っかかりを覚えてくれるだろうか。




多分大多数の方は引っ掛かりを覚えるどころか、お初にお目にかかると言うだろう。




しかし、ここまで読み進めてくれた方は必ず一回は見ているはずなのだ。




では、その人がどんな人だったのかをおさらいしたいと思う。




アレクサンドラ・アマデウス。

彼との出会いは部活体験中のことであった。

俺と蘭とエリックが一緒に回っていた部活体験のことである。




俺たちはテニス部を見ることにした。

そのテニス部の部長の名前こそ、アレクサンドラ・アマデウスなのだ。

彼は熱血漢で、俺はその熱血にあろうことか触れてしまい、良く言えばたくさん運動し、悪く言えばその熱血に焼けただれたのである。




これで思い出してくれた方ももしかしたらいるかもしれない。




しかし、なぜ今になってそんなことを掘り返したのか。




実は今回話す話は彼が主となっているからだ。




いや、むしろ彼と俺しか舞台にいないと言い切ってもいいかもしれない。

今回はそんな外伝的な話をするつもりだ。











俺は扉を開く。

すると、包み込むような陽光が降り注ぐ。

風はさらさらと肌をなで、心の奥底がくすぐったくなるような肌寒さに木々は葉擦れの音を奏でる。




則天去私。

この心地よさを前にして俺はそう語った偉人の、自然という母性へのカタルシスを感じる。

少なくとも今の俺にはその言葉を悲観的にとらえるようなペシミズムは内在していなかった。











学校に着く。

今日も変わらず授業が行われる。

俺たちは先生の言ったことや書いたことを熱心にノートに書く。

いつも通りのことだ。




しかし、人間の間でなされるからだろうか。

その授業にはどこか温かみがあった。




コミュニケーションとは原初はノンバーバルであったのではなかろうか。




相手の前でリンゴを指して、それがなっている木の方向を指す。

そしてその相手についてきてもらう。




最初はそういうものだったのではないか。




つまり、我々のコミュニケーションの根幹には非言語的な部分があるように思われる。




その人の身振り手振りやら、語勢やら、そしてそこからうかがい知れる感情やらが根幹にあるのではないか。




人間と人間による会話にはそういうものがあるからどこか温かみがある。




これは、例えば、今発展目覚しい機械がしゃべるようになったとしても到底無理だろう。

なぜなら、これは生物の、長い間培われた進歩に依っているように思えるからだ。




機械というのは余裕がない。




機械というのは与えられた命令をただ淡々とやり続ける。




人間のようにだらけたり、なぜこんなことをしているのかふと考えてみたりはしないのだ。




だから、そんな余裕のない機械に感情を持つことは不可能だろう。




つまり、この温かみというのは我々の内に存在するものなのだ。













寝過ごした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ