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The Basin of the Dead.  作者: 耀輝 成
3/11

#2 おはようございます

 瞼を開けた俺の目に入るのは、見慣れない汚れた天井。


「どこだ.......ここ?」


 俺は見知らぬ部屋の中にいた。寝惚け眼をこすりながら、状況の確認する。


「.......!」


 俺は素っ裸だった。一瞬エロい事でもあったのかと期待したが、この赤黒く染まった布団を見るにそれはないらしい。

 にわかに信じ難いが、この鉄臭さも含めて考えると、これは血なのだろう。

 シーツと皮膚がくっついているのを、少しずつ引き剥がしながら、何でこうなったのかを思い出してみる。

 

 家族が俺を置いて旅行に出掛けたのをいいことに、家に友達を呼んで、三人で夜通しゲームをしまくっていた。そしていつの間にか寝てしまい、次に目覚めたのは夕方頃で、何か外が騒がしかった。

 それから友達を起こして外に出たところまでは覚えている。そこから先も何か色々なことがあったはずだが、何も思い出すことができない。


 はっきりとしないモヤモヤとした気持ちを抑え込み、とりあえず何か分かることはないかと周囲を見回してみる。

 天井からランタンがぶら下がっているが消えている。部屋を照らしているのは、窓から差し込む日の光だけだ。

 それ以外は木の机と椅子しかなかった。


 引き剥がし終えた俺は立ち上がり、机の上を見てみる。小さなリュックとメモ用紙が一枚置かれており、それには何か書かれていた。


『もし生きてたら地図に印つけてる場所まで来て。必要なものはリュックに入れといたから。』


 あまりに簡潔すぎる。今の状況を知りたかったが仕方がない。俺はとりあえずリュックを漁ってみる。

 丸まった地図、缶詰、水の入ったペットボトル、そしてザバイバルナイフ。ここまではまだキャンプレベルだ。

 しかしハンドガン、これが明らかに異様な雰囲気を醸し出していた。


 俺はそれを手に取ってみる。ズシリとした重量感が手に伝わってくる。BB弾が飛んでいくような代物ではないことは明らかだ。俺はそっとリュックの中にしまった。


「怖ぇ.......」

 

 とりあえず異常な状況だということは分かった。こんなものが渡されるくらいだ。俺にこんなドッキリを仕掛ける奴はいないだろう。

 とりあえず言われた通り、地図に印された場所に向かうとしよう。ここにいても何も分からない。

 俺はリュックを背負い、扉に手を掛ける。それにしても何か忘れているような気がする。


「あっ、服だ」


 見ると、ご丁寧に椅子の上にはジャージが置かれていた。

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